CDIの取り付け
社外CDIに交換すると?
効果1. リミッターが解除される
社外CDIへの交換は原付改造の第一歩!50cc未満のいわゆる原付1種では殆どの車種で時速60キロ以上はスピードが出ませんね?これはメーカーの自主規制によってリミッターがかけられているせいです。リミッターには電気的なものと機械的なものがありますが、社外CDIの取り付けによって電気的なリミッターを解除できます。
効果2. 点火タイミングの改善
電気式リミッターの掛かってない古い車種では社外CDIの必要性はないようにも思えます。しかしパーツメーカーによっては自社のCDIは自社のチャンバーに合わせた点火タイミングになっていたりしますから、そういう場合ノーマルCDIよりは効果が期待できます。また、社外CDI中にはバイクのチューニング度合いに合わせて点火タイミングを数種類から選べるようになっている物もあるので、電気式リミッターの掛かっていない車種でもCDI交換をする価値はあると言っていいでしょう。
CDI交換の手順
それでは実際にCDIを交換する手順をご案内します。手順といってもその車種用のCDIであれば特に難しいことをする訳でもありません。
1. 外装を外す
CDIに手が届くようにまず外装を外します。カウルのツメを折らないよう注意。外し方は車種によって違うので、サービスマニュアルを手元に用意して。実はこの写真を撮る前、CDIが車体後方にあると思ってサイドカウルを外したら、そこにCDIが無くて焦ったというのは内緒だ。いや、今まで乗ってたAF27はCDIが後ろにあったもんで。
2. 純正CDIを外す
写真中央に見えるのが純正のCDIです。ゴムバンドのような物でフレームに固定されています。いったんフレームから離した後、コネクタを外します。
3. コネクタを外したところ
かなり特殊な形状のコネクタ。今回は無難にコネクタの形状に合ったものを用意します。ヤフオクで探してみました。キーワードは「JOG CDI」、コネクタの形状がキモなのでオークションの説明に写真が無いのは論外です。このコネクタ形状をしたCDIを探してみます。
4. デイトナCDI
使用するのは'00スーパーJOGZR用として出品されていたデイトナのパワーアドバンスフルデジタルCDIです。コネクタ形状から「イケる」とは思ったものの、念のため複数の通販サイトで同型CDIの商品説明をチェック。どうやら'01ポシェにも対応しているのを確認し、4300円でゲット。普通に新品で買ったら1万弱しますので、いい買い物でした。
5. 社外CDIを取り付ける
コネクタは直付けになっています。逆向きには挿せないようになっていますので、向きなど特に気にする必要もなくただ差し込むだけです。実に簡単ですね。CDIから出ている白いコードはタコメーター接続用の端子です。今回は使わないのでビニールテープで絶縁しておきましょう。
6. もとの場所にうまく収める
元のCDIが収まっていた場所へ同じように戻してやります。元のCDIが樹脂製の殻なのに対し、デイトナCDIは殻が金属製。元のと比べて重くゴムバンドの固定だけでは不安です。走行中に振動で落ちたりしないようにタイラップでギッチギチに締め付けておきました。念には念をです。
7. 外装を元に戻す
外したのと逆の手順で外装を元通りに組んでいきます。CDIのある場所はミッション車だとシートカウルの下とかが多いですが、スクーターのCDIは割と判りづらい所にありますね。カウルをすべて元通りにしたら作業完了です。
以上です。簡単ですね?慣れていないうちはカウルを外す際に無理をして破損させたりするので、サービスマニュアルが手元にあると手間取らずに済みます。特に一部のYAMAHAスクーターのカウルは箱根細工を思わせる複雑さで、外し方を解らないまま力任せに外そうとするとまず破損させますので気をつけましょう。そこさえ気をつければ作業そのものは非常に簡単ですので、初心者一人でも出来ます。特殊な専用工具などを使う様な難しい作業でもありませんので気軽にトライしてみて下さい。
交換後の印象は?
取り付けが終わったら取り敢えず始動してみましょう。取り付けに間違いがなければ一発で始動する筈です。さっそく走行してみました。まず、加速のフィーリングが断然良くなりました。特にJOGポシェは(主婦層をターゲットとしている車種ゆえでしょうが)ノーマルCDIだと実にだるい加速だったのですが、CDI交換でかなり快適になりました。リミッターも解除され、作業も簡単で効果は覿面(てきめん)ですのでノーマルCDIのまま乗っている方は是非とも交換した方がいいですよ。