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−和名−
【樺太鱒(カラフトマス)】

−英名−
【pink salmon、humpback salmon】

−学名−
【Oncorhynchus gorbuscha】

−分類−
【サケ目 サケ科 タイヘイヨウサケ属】

−地方名−
【セッパリマス・アオマス・ホンマス・ピンクサーモン・ラクダマス】

北太平洋、ベーリング海、オホーツク海、日本海に分布し、
日本海側では北海道北部、太平洋側では三陸地方以北の河川に遡上します。
日本では根室海峡とオホーツク海周辺に遡上が集中し、漁獲量の殆どを占めています。

全長は50〜70cmとシロサケより小さく、
オスメス共に腹が白く背や尾ビレ脂ビレに黒斑点が有ります。
繁殖期にはのみ背中がラクダの様に変形(セッパリ)するのが特徴的です。

カラフトマスはシロサケより少し早く遡上を初め、8月上旬頃から遡上し始めます。
産卵は他のマス類と比べるとかなり下流で行われ、中流域〜下流域、時には河口域で行われます。
春に孵化した稚魚には他のサケ類と違いパーマークが無く、すぐに海へ向います
海へ降ると活発に餌を求め北太平洋を回遊し、2年後に成熟し産卵の為にまた川へ戻ってきます。
2年周期で遡上産卵を行う為、豊漁の年と不漁の年が1年ごとにやってくると言われてます。

遡上の際にシロサケと決定的に違う点は、『母川への回帰に拘らない』点です。
母川回帰率が高いシロサケの場合、その河川での産卵や孵化がなんらかの原因で壊滅した場合、
その年の個体群は空白となり、遡上の際もそのまま壊滅的な数になってしまいます。
しかしカラフトマスの場合なら、他の河川で産卵孵化した個体群でその空白を埋める事ができます。
遡上しようとする母川の状況が悪化した場合でも他の川へと移動できるカラフトマス、
この柔軟さが、他のサケマスと比べ漁獲量が多い理由と成りえている様です。

ちなみにこの漁獲量の多いカラフトマス。
我々の食生活にも、意外に浸透しているのをご存知でしょうか?
『カラフトマス』として売っている姿を見かける事は少ないと思いますが、
鮮魚コーナーで『マス』として売っている多くがこのカラフトマス
『鮭缶』『鮭フレーク』など、と言っても実はその多くがカラフトマスだったりします。
日本では鮭(シロサケ)の方が高級な魚として君臨してますが、
実際はカラフトマスの方が脂身が有り柔らかく、美味しいと言えるかもしれません。
私もカラフトマスでちゃんちゃん焼き&イクラ丼を作りましたが、本当にアレは美味でした。

シロサケと比べると、他の釣り人との競合が少ない様に思えます。
(シロサケ釣りの現場の混み具合、現場の雰囲気が『異常』とも言えますがw)
シロサケよりもルアーやフライで狙いやすいターゲットとも言えるかと思います。
しかしやや小柄な体格ながら、HITするとグイグイと強烈な引きで楽しませてくれます。
あの引きを体験する為、年に一度の贅沢として今年もまた知床へと旅立つ事となりそうです(´∀`)
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