美ヶ原 ( 王ヶ頭:2,434.4m ) 2014.8.1 登山



【PHOTO & 記録 美ヶ原 2】

林道の左右には、牧場らしく柵が設置されている。
美ヶ原高原ホテル・山本小屋を左手に見た後、少し進めば、左手の柵内にてポニーが数頭草を食んでいる。
右手の柵内には牛、のどかな風景である。

15分程で美しの塔に到着。
前述の 尾崎喜八氏の詩は、砲金パネルに刻まれこの美しの塔に埋め込まれている。
丁度 塔の周りに人が居なかったので、鐘を鳴らしてみる。面白いことに、塔の中ではあまり鐘の音は聞こえず、 外に出ると良く聞こえるようなしくみになっているようだが、それに気づかず、つい何度も鳴らしてしまう。

女房殿には、この美しの塔まで行こうと言って歩いてきたが、 この後どうすると聞いたところ、何とありがたいことに王ヶ頭まで行っても良いとの返事。
やはり美ヶ原に来ておきながら、 王ヶ頭の三角点を踏まずに帰ったのでは、画竜点睛を欠くことになるので、 これは嬉しい。

振り返れば、先程 越えてきた牛伏山が見える。
牛伏山の標高は、1,990mであり、出発点の美ヶ原高原美術館駐車場の標高は 凡そ 1,950m弱。
そして、この美しの塔の標高は 1,961mであるから、40mの高さを登り、30m下ったということになる。 この美ヶ原が如何に台地状の、 ほぼ平坦地であるかが分かろうというものである。
従って、登山のスタートを美ヶ原高原美術館駐車場や山本小屋ふるさと館とした場合、登山というにはおこがましい感じがするが、 しかし、ここは登山と言うより、散策を楽しむ場所と割り切るべきなのであろう。
なお、前回登り始めた三城の方は 1,450m弱なので、まだ登山という感じにはなる。

美しの塔から 10分弱進めば塩クレ場。
どうやら 10時30分頃に牛たちに塩を与えているらしく、タイミング良く、岩の上に盛られた塩を牛たちが舐めている光景を見ることができた。
先程の アモーレの鐘の音を聞けたことといい、本日はなかなか良いタイミングでことが進んでいる。

なお、塩クレ場のクレというのは、「クレる」 のこと。 この地方の方言で 「あげる」 といった意味のようである。

塩クレ場から少し先で道が分かれる。
どちらの道も王ヶ頭に続くようであるが、一方は今までと同様、林道のような道。そして、もう一方はアルプス展望コースの名がついていて、 散策路になるようである。

前回、 この美ヶ原に登った時は、 三城から王ヶ頭に登り、そこから王ヶ鼻を往復した後、この林道のような道を下って塩クレ場・美しの塔に至り、 その後 再び 塩クレ場に戻って茶臼山経由にて三城へと下ったのであった。
従って、アルプス展望コースは初めてとなるので (当時 そのような道があったかどうかも 定かでは無い)、 そちらに進みたいと言ったところ、女房殿も賛成してくれ、初めての道を歩くことになる。
写真 中段右、ブロック造りの建物と柵が見えているところが林道。

さらに、ここで嬉しい出来事があった。
北アルプスは雲の中で全く見えず、展望は諦めていたところ、分岐を過ぎた所で、 王ヶ鼻の左奥に槍ヶ岳の尖塔が見えたのである。
そこだけ雲に穴が空いた様になって、槍ヶ岳、大喰岳、中岳、南岳が見えている。 これには思わず興奮してしまったが、如何せん 70mmのレンズでは小さくしか捉えられない。



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