|
そして、頂上を歩き回り、樹林の隙間を伺えば、その先に
硫黄岳が見える。
こちら側は爆裂火口の反対側にあたるが、硫黄岳はこちらにも火口を有している (ジョウゴ沢火口)。
なお、赤岳と硫黄岳の間にある横岳は
阿弥陀岳に隠れてしまっているようである。
それにしても硫黄岳の斜面は結構白い。まだ雪が沢山残っているようだ。 |
時間を見ると、10時40分。
私にしては珍しく頂上に 40分も居たことになる。件のご夫婦がこの頂上を素通りしてくれたので、頂上 独り占め状態となり、
しかも展望が素晴らしかったのが、長居をさせた理由である。
最後に、また少し場所を変え、
編笠山、三ツ頭、権現岳、ギボシ、
そして旭岳を 1枚の写真に納める。素晴らしい眺めである。
そして、10時45分、下山を開始する。
とりあえずはこの下にある 2つの目のガレ場までは軽アイゼンは付けずに下る。 | |
|
2つめのガレ場で軽アイゼンを装着する。
お陰で樹林帯の中のアイスバーンは何の恐れもなく通過。快調に足が進む。
途中で、登ってくる人とすれ違う。
その人に編笠山まで行ってきたのかと聞かれ、
西岳のピストンですと答えたが、そう答えるのが少し恥ずかしかった。
別に卑下する必要はないのに・・・。 |
下山途中で左方を向くと、木々の向こうに
編笠山が見えた。
往きには気づかなかった光景である。
同じルートをピストンするのは概ねつまらないことが多いが、時々、このように往路で見落としたことをフォローできることがある。
ピストン登山にも良いところはあるものだ。
快調に下る。途中で軽アイゼンをはずす。
下山時にすれ違った人は先ほどの人も含めてわずか 3人。静かな山である。
快調に下り、不動清水に戻り着いたのは 11時52分。水が大変美味しい。 | |
|
不動清水から少し進めば、今朝ほど間違ったルートから辿ってきた林道と合流。
今度は間違えずに、『 丸太橋経由ゴルフ・スキー場 → 』 と書かれた標識通りに進む。
3分程歩くと、左下方に丸太橋が見えてきた。橋を渡り、4分ほどで、今朝ほど方向を間違えた 『 林道 → 』 と書かれた標識のある場所に到着。
確かに林道は矢印の方向にあり、すぐに道は 2つに分かれ、一方は林道、一方は丸太橋への道であった。
後は往路と同じ道を通り、ゴルフ練習場横を通って駐車場に戻り着いたのは 12時13分であった。 |
この西岳は、登山口からの距離もあまり長くなく、
しかも傾斜がそれほどでもないこともあって、病み上がりの身としては最適な山であったと思う。
また、頂上からの展望も素晴らしく、なかなか良い山であった。
しかし、やはり西岳まで登ったのなら、その先に進みたくなる訳で、いつか
権現岳や編笠山を入れたルートで再挑戦してみたいと思う。
帰りに、富士見高原リゾートから西岳を見ることができたが、
もう少し場所を探せば、西岳と編笠山のツーショットを撮る場所もあったことであろう。
そうなると、西岳から先に進みたいという思いがもっと強くなると思うが・・・。 | |