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再び尾根から離れて、斜面の登りとなる。この辺になると傾斜もさほどきつくない。木の根がむき出した道を登っていく。
コンクリートを固めたような大岩の横を過ぎると、再び甲斐駒ヶ岳・
地蔵岳とご対面。
地蔵岳はガスに囲まれその姿は隠れつつあり、まさに風前の灯火状態である。
再び樹林の中の斜面の登り。足元は背の低いササ、そして枯れ葉と倒木という状況。
時には写真のような気持ちの良い道も現れる。再び道は尾根通しとなり、時折樹林越しに甲斐駒ヶ岳が見える。 |
白ザレた大岩の上を登る。
目の先には青空と緑の木々、そして薄紫の花を咲かせたツツジが見える。花に詳しくないので、ツツジの種類が分からないが、
ミツバツツジだろうか。
再び樹林帯に入ったかと思うと、すぐに再びザレた岩場が現れた。なかなか美しい構図である。
身体も少々疲れ気味であるが、甲斐駒ヶ岳
やこのような美しい場所 (白ザレの岩、ツツジの花) を見ると、
疲れも吹っ飛ぶ。 | |
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左手には大きく甲斐駒ヶ岳。
両翼を広げたようなその姿は、いつも摩利支天がコブのようにくっついた姿を見ているので、大変新鮮に映る。
また、右下に見えるズングリムックリした山は坊主山であろうか。
一般ルートのない山なので、憧れはあるものの、その頂上を踏むことはなかろう。 |
さらに少し先で、ツツジの群落と遭遇。
なかなか絵になる光景だ。写真では、手前のツツジに焦点を合わせ、
甲斐駒ヶ岳はボケ気味になるように撮っているが、
小さい写真ではあまりよく分からなくて残念。
また、逆に甲斐駒ヶ岳に焦点を合わせ、手前をボケ気味に撮ったものもあるが、
甲斐駒ヶ岳をぼかした方が数倍良い。
下を見れば、白ザレの斜面がグッと下に落ち込んでおり、
最後は緑の樹林が口を開けている。 | |
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標識もなく (それが良いのだが)、今の位置関係がやや不明で、いつまで登らねばならないのだろうと思っていたところ、
樹林の中、ほんの少し先で道が 2つに分かれた。
1つは直進して目の前の小さな高みへ。もう 1つは左に下っている。ようやく状況が進展したと嬉しくなる。
ここが駒岩に違いないと当たりをつけ、取り敢えず目の前の高みに登る。あったのは写真のような手製の標識のみ。
周囲は樹林に囲まれていて展望も利かない。何故 駒岩なのだろう。時間は 9時33分。
となると、先程の左への道が鞍掛山への道ということになる。早速分岐に戻り、鞍掛山へと向かう。 |
折角ここまで稼いできた高度をドンドンはき出すように下っていく。
覚悟はしていたが、少々辛い。
途中、樹林越しに甲斐駒ヶ岳が見えたが、
ガスが上がってきている。
展望台までガスとの競争になるが、ここから展望台までの距離は長く、
とても勝てそうにない。 | |
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少し先で、大きな岩の下に石碑を発見。何が書いてあるのか見ようとしたところ、
鞍掛山方面から戻って来た人に声を掛けられた。人がいるとは思わなかったので、ちょっとビックリ。
その人がこの先の岩場に ○△ザクラが咲いていると教えてくれた。
全く関心がなかったのだが、行ってみるとなかなか可憐な花が岩にしがみつくように咲いている。
その人が教えてくれた花の名がよく分からなかったので、帰ってから調べてみたところ、
どうやら、この花は 『 クモイコザクラ 』 らしい。
その人は 『シナノコザクラ』と言ったような記憶もあるが、
葉の形から見て 『 クモイコザクラ 』 であろう。 |