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25分ほど雁ヶ原からの景観を楽しんだ後、大岩山との鞍部へと下る。
鞍部到着、8時15分。鞍掛山へは目の前の岩の間を進み、林の中を登っていくことになる。
錦滝経由で日向山登山口に戻るにはここから左折してさらに下ることとなる。 |
最初少し登るが、
後は狭い尾根の上の登下降が続く。
道は明瞭であり、全く問題ない。
大きな岩の間を縫うように進み、狭い尾根道を進む。15、6分進んだ所で、狭いキレット状の場所を過ぎる。
右手 樹林越しに雨乞岳が見える。
そこから急登が始まった。 | |
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ここからの急登は結構応えるが、初めてのルートということで、楽しさの方が勝る。黙々と登っていく。
あまり人が入っていないというか、標識も含めて人為的なものが少ないので、日向山までの登山道とは雰囲気が全く違っていてなかなか面白い。
途中に現れる苔むした大岩や、雰囲気の悪そうな枯れ谷、
朽ち果てたままになっている木々が、ここが南アルプスの一端であることを思い出させてくれる。
道の方はしっかり踏まれており、全く心配ない。 |
とは言っても、道は踏まれているが、
それほどしっかり整備されているという訳ではない。
それでも、写真のように日向山の登山道と同じようなレベルの道が時々現れる。
もう少し厳しいのかと思っていたので、少々拍子抜けであった。 | |
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時々、樹林越しにチラチラと見えていた雁ヶ原が、よく見える場所に着いた。
日向山の高さが 1,660m弱だから、かなりの高さまで登ってきたようだ。時刻を見ると 8時54分。時間はタップリある。
それにしても、この雁ヶ原の風化した花崗岩群は、本当に美しく、素晴らしい。
となると、北アルプスの燕岳にも行ってみたいところである。 |
雁ヶ原がよく見えた少し先で、
尾根上に登り着くことになり、再び甲斐駒ヶ岳
を見ることができるようになった。
緑の向こうに残雪で山襞を強調したその姿を見るとハッとさせられる。
甲斐駒ヶ岳には再び黒戸尾根コースにて挑戦したいものだ。
しかし、前回 七丈小屋から頂上に至るまでは最高の天気に恵まれたので、次回も同じレベルを期待してしまう。
慎重にタイミングを選ばねばと思う次第である。
もっとも、その前日は雨の中を竹宇駒ヶ岳神社から七丈小屋まで登ったのであり、
それを思えば晴れなら良い というところでもあるが・・・。 | |
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甲斐駒ヶ岳の左方には
鳳凰山 地蔵岳が見える。
ただ、雁ヶ原で懸念した通り、この時点で かなりガスが上がってきている。
本日のお目当てである展望台に着くまで、このガスが甲斐駒ヶ岳に及ばなければよいが と願う次第である。
また、雁ヶ原では、地蔵岳の左に
富士山が見えたのだった。
この場所からも見えるかどうかは不明であるが、例え見える配置にあったとしても、今の時点ではガスの中である。 |