黒川鶏冠山( 黒川山:1,716m 三角点は 1,710.0m ) 2012.2.26登山


【PHOTO 黒川鶏冠山 4】

嬉しいことに、食事をしている間にガスが上がり、大菩薩嶺の姿がハッキリと見えてきたのだった。
手元の地図 (何と 1991年版) を見て尾根などの名を確認する。大菩薩嶺から左に延びる尾根は北尾根で、 右に延びる斜面上にある高みは先程通ってきた寺尾峠の後方にある 1,696.9m峰かもしれない。となると、丸川峠はその高みの後方になる訳で、 かなりの距離を歩いてきたことが分かる。

夕方に所用があるのでそうユックリとしてもおられず、11時に見晴台を後にする。

黒川山頂上に戻ると、先程の方はもうおられなかった。 しかし、見晴台に来られなかったのはもったいない気がする。
斜面を肩まで下りる。ここから標識に従って左に進めば鶏冠山である。
先程の方は、当然 鶏冠山を目指しているのだろうと思ったら、何とそちらの方に踏み跡は無く、黒川山の尾根の続きである東方向に足跡がある。 そちらを見ると、木々にピンクテープが付けられているが、どちらへ向かったのであろう。黒川金山跡へと続いているルートなのかもしれない。
鶏冠山方面を見やれば、それらしき高みが樹林越しに見える。まだ 距離はありそうである。

誰も歩いていない雪の上を進む。道は左側の黒川山斜面を横切っておりほぼ平らである。
なお、左側の斜面は急であり、プチ雪崩の跡もあった程である。

やがて、落合集落への道を左に見て少し進めば、鶏冠山への登りとなる。 テープなど見つけられなかったので、前回の記憶通り岩場を直登したが、岩場に登り着いて下を見ると、テープに導かれた巻き道が見えた。
岩場の雪は凍っていなかったから良かったものの、スッパリ切れ落ちた部分もあり、 この時期 巻き道を使うのが正解であろう (帰りは当然巻き道を通った)

細い尾根を進み、やがて右に回り込むと、 目の前にある雪の盛り上がり (岩に雪が積もっている) の上方に、記憶通りの鶏冠神社奥宮が現れた。時刻は 11時14分。
小さな賽銭箱にお賽銭を入れ、願い事を唱える。
本日、無事にお参りできて本当に良かった。

お参りが済んだ後は、神社の裏手にある岩場に登る。足下がスッパリと切れ落ちており、 加えて岩の上には雪が積もっているので要注意である。

前回の記憶では、この岩場から大菩薩嶺が見えた気がするが、 今回は全く何も見えない状況である。
ただ、足下の谷底からガスが上がってきており、それはそれで中々の雰囲気である。
初めての山であったらガッカリする状況だが、2回目ともなると展望が得られなくてもそれ程気にならない。
ましてや、本日は 雪の山道を堪能できたし、また苦労の後に こうして神社にお参りできたので、満足である。

なお、後で調べたら、 この鶏冠山からは富士山も見えるらしい。 前回も今回もそれが叶わなかったのはやはり少々悔しい。

岩場から神社を見下ろす。
右の方はスッパリ切れ落ちており、なかなかの迫力である。
誰も来ない中、5分程頂上に居たが、長居はできない状況なので戻ることにし、11時19分に鶏冠山を出発する。

巻き道を下り、落合集落への分岐まで下る。 前回はここから横手山峠経由にて下山しようとしたところ、雪が多くて横手山峠への分岐が分からず、そのまま落合集落まで下ってしまったのだった。
そのため、車道を柳沢峠まで延々と登ることになり、柳沢峠からは裂石まで延々と車道を下ったのだった。
ということで、21世紀最初の登山は大変厳しいものになったのである。 従って、今回は素直に往路を戻ることにする。



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