黒川鶏冠山( 黒川山:1,716m 三角点は 1,710.0m ) 2012.2.26登山


【PHOTO 黒川鶏冠山 2】

積雪は 10センチ程度だろうか。
場所によっては膝下まで潜るところもあったものの、腐った雪に足を踏み抜くよりはずっと歩きやすい。
もう少し雪が深ければ、ワカンの使用も可能だろうが、道幅の狭いところが多く、ワカンを装着していると歩きにくいかもしれない。
道は完全に雪に覆われ、また赤テープなどの目印は皆無。しかし、道に当たる部分だけが他よりも若干凹んでいるので迷うことは無い。
また、道の周辺にある木々には小鳥の巣箱が一定の間隔で設置されているので、これも目印になる。

雪の上には鹿など偶蹄目の足跡のみ。
鹿も山道を利用するんだなと思っていると、時々足跡は上下の斜面にはずれ、再び途中から合流するといったことの繰り返し。
無論、全く動物の足跡のない場合もある。

進むに連れ、雪の深い所も何ヶ所か出てきたが、それでも皆 膝下程度。 この分なら、何とか六本木峠まで行けそうである。
六本木峠からは所謂 幹線道路になり、道は良く踏まれているはずである。

8時54分に寺尾峠を通過。
この辺になると、周囲の木々には霧氷の花が咲き誇り、完全に真白き世界である。
そして聞こえるのは、雪を蹴散らして歩く自分の足音だけ。こういう雰囲気は好きである。本日、このルートを選んだのは大正解であった。
なお、道は多少のアップダウンはあるものの、総じて平らなため、さして息も上がらず足が進む。

寺尾峠から少し登り、 再び下っていくと今度は天庭峠に到着。
時刻は 9時8分。
この峠にはひび餅のような岩がいくつかあり、前回はその岩に腰掛けて休憩したのだったが、今回、岩は雪に覆われており、休む場所もないため、 そのまま先へと進む。

雪を蹴散らしながら快調に飛ばし、天庭峠から 10分程進むと、写真の様な岩が現れた。
岩が庇 (ひさし) のようになっており、なかなかユニークである。 筑波山なら、 この岩にもそれなりの名前が付けられるはずである。
このユニークな岩を過ぎると、進んでいる道とは別に右下に下っていく道が現れた。
少々迷ったが勿論 直進。しかし、標識や赤テープなど全く無いので、こういう時はちょっと困る。

雪の中を黙々と歩く。色々なことが考えられ、こういう山歩きは楽しい。

やがて、先の方に標柱らしきものが見えてきた。 六本木峠に違いないと足を速める。
やはり、標柱は六本木峠を表すもので、ここからは道を右にとることになる。時刻は 9時46分。
この六本木峠で柳沢峠からの道と合流することになる。所謂 幹線道路にぶつかった訳で、思ったとおり、 ここからの道は圧雪した雪に新雪が被っている状態。丸川峠までの道と同じである。
その雪の上にはアイゼンを履いた靴跡が 1つ。もっと混んでいるかと思っていたので、これは有り難い。 天候が今ひとつなのが幸いしたようである。



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