黒川鶏冠山( 黒川山:1,716m 三角点は 1,710.0m ) 2012.2.26登山


【PHOTO 黒川鶏冠山 3】

先にも述べたように、ここからの道は圧雪された雪に新雪がうっすらと積もっている といった状況。従って、 手にしたストックを雪に刺してもバケット部分までは雪が届かない といった状況である。

六本木峠から 10数分歩くと、林道に飛び出す。登山道は林道を斜めに横切って進むようになっているが、 立派な標柱が立っているので迷うことは無い。時刻は 9時58分。
この標柱に黒川金山跡の文字も書かれている。黒川金山跡へはこちら側から行くのは大変なはずと思っていたのだが、 どうやらキチンと道が整備されたようである。
機会があったら行ってみたいものである。

道の方は、六本木峠からやや下り、 少し登り返した後に林道まで再び緩やかに下っている。
林道を横切ってからも少し下り、その後は斜面を横切るほぼ平らな道が続く。
やがて、『 直進 黒川金山跡、左折 鶏冠山 (黒川山)・落合集落 』 の標識を見る。 時間は 10時9分。
標識に従って左折し、少し登ると再び標識が現れる。標識には 『 横手山峠 』 と書かれており、道はここで右折し、 緩やかな斜面を登っていくことになる。ここは以前は 『 横手峠 』 だったような気がしたが、 どちらが正しいのだろう。

横手山峠からの登りは徐々に急になってくるものの、息を切らすという程ではない。
ただ、歩き始めてから既に 3時間以上を経過しているため、この位の登りでも少々辛い。身体が水、エネルギーの補給を欲している。
しかし、休憩に適した場所も無く、またもうすぐ黒川山と分かっているのでペースを落としつつも前に進む。
11年前に登った時は、右側に大菩薩嶺を見ることができる場所が多くあった記憶があるが、 年月の経過とともに、斜面に生える木々も生長しており、なかなか大菩薩嶺を見通すことができない。 常に、木々が視界を遮る。

やがて、傾斜が緩やかになってくる中、 左の方に曲がっていくと、目の前に標柱が現れた。どうやら黒川山の肩のようである。
標柱には 『 鶏冠山 (黒川山) 』 とあるが、黒川山の頂上を踏むには標識に書かれている 『 見晴台 』 を目指す必要がある。
標識に従って、左斜面に取り付き、一登りすると、黒川山の三等三角点であった。時刻は 10時39分。
前回はこの肩から緩やかに付けられている道を進み、そのまま頂上を通り越して見晴台まで進んでしまい、帰りに 黒川山の頂上に気づいたのだったが、 今回は 少しキツイ斜面を直登し、直接 黒川山頂上に登り着いた次第である。

頂上には、先行していたアイゼン装着の方と首に GPSを着けた犬がいたが、先行者の方とこの犬は無関係であった。
犬を見ると、足から少し出血している。黒川山が近づいてくると、足下の雪に血が混じっていたので心配していたのだが、この犬だったようである。
なお、下山時 この犬を連れた猟師の方と擦れ違ったので、足の話をすると、肉球の怪我なので心配ないとのことであった。

小生は頂上では休憩せず、そのまま平らな尾根を西に進み、見晴台を目指す。 この尾根道には踏み跡も無く、気持ちが良い。
見晴台には 10時44分に到着。
ここで本日初めての休憩をとる。

見晴台は小高い岩場になっており、 恐らく 三角点のある場所よりも標高が高いのではないかと思われる (1,716mある)
晴れていればここからの展望は抜群のはずで、乾徳山黒金山、 そしてその後方に国師ヶ岳甲武信ヶ岳、 木賊山、破風山など 奥秩父の山々が眺められるはずであるが、この日は雲が多く、ほとんど展望を得られない状況であった。
また、左 (南) には大菩薩嶺も見えるが、 写真のようにガスが上がってきており、なかなかその姿を捉えられない。
前回ここに来た時は、冷たい風が吹き、風花が舞い、素手で写真を撮っていられるのは3枚が限度という寒さであったが、 今日は日は照っていないものの、比較的暖かく、岩にある雪をどけ、ユックリ食事をすることができたのだった。



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