最終壊:地獄界大決戦…終わってしまえ
前回までのあらすじ:地獄に堕とされました。
ナポレオン:たましいの集まる場所…ロゼッタストーンにこんな力があったとは…。
インザーギ:平気そうだな、ナポレオン。
ナポレオン:今までにいろんなことがあったからなぁ…さすがにもう慣れたよ…。
インザーギ:兵達もよく地獄までついてこれるもんだ…それにしても寒いな…雪が降ってる。
ミュラ:あいかわらず悪趣味な女だ。こんなところでデートとは…。
インザーギ:バカは放っておこう…と、また地震か?
謎の男:ジャジャーン!(効果音)いや…タソーに支配されたさまよえる「たましい」達が悲しみにふるえているのだ…。
スーシェ:あ…あなたはあのエジプトのときの…!?
謎の男:タソーはここから春歌先、第四連界に陣を構えている…。
オージュロー:ずいぶんと詳しいな…タソーの手先か?
謎の男:わたしは…くっ…地響きが。タソーに支配されたたましいの群が来る…戦うにはそれなりの戦力が必要だ。君達に聖なるたましいの部隊を授けよう。ゴーレムとガーゴイルだ!
インザーギ:思いっきり魔物じゃねーか!
謎の男:案ずるな、ここは地獄だ。
ランヌ:わっ、なんやコイツラ、俺に懐きよるでぇー!
謎の男:ん!?君から力を感じる…たましいの部隊と共鳴できるかもしれない…。
ナポレオン:郷には入れば郷に従う…か。仕方ない…。
(23話「地獄界」クリア。敵の巨大砲台をひとつひとつ潰して着実に前進ダ)
スーシェ:さて、説明してもらえるかしら?
謎の男:私の名はアンリ…さまよえるたましいを地上に転生させる者…。
ナポレオン:転生…!?死んだ者を生まれ変わらせるってことですか?
アンリ:そう…人は決められた順番に従って転生を行う…だが、タソーはロゼッタストーンでその順番を崩してしまった。その上、地獄を彷徨う全てのたましいを集め、支配しようとしている。時間がない…私についてきてくれ。地獄は四つの世界でできている…ここは第二連界…。
ナポレオン:何故タソーは復活を?貴方がエジプトで封印したのでは?
アンリ:それは私にもわからない…タソーの魂は地獄にあるはずなのに…。
インザーギ:オイ、あれを見ろよ!バケモノ共が待ちかまえてやがるぜ!
ナポレオン:時間稼ぎのつもりか?そうかいかぬ。突破!!
(24話「4つの地獄」、二手に分かれて前進、突破)
ダヴー:ぬぅー、さすがに手強い…それにしてもアンリ殿、何故戦わぬ?
アンリ:私が手を下すと永久に転生できなくなるからな…私は一度、エジプトでミスをやってしまった…さて、この先へは「死者の海」をこえなければならないぞ。だが、死者の海をこえるとその魂は輝きを失っていき、やがて死ぬ…。
ナポレオン:我々の命は既にフランスに捧げられている…死など恐れはしない。
インザーギ:(オイ、「我々」ってそんな勝手に…)
シャンポリオン:ジャジャーン!(効果音)まさかこの若さで死ぬなんて…山ほど研究が残っていたのに…ロゼッタストーン…。
スーシェ:あれ?貴方は実在の人物であるにもかかわらず説明で死んだことにされ、代わりにエジプトで偽者がのさばっていたという虚しいシャンポリオン!?
シャンポリオン:えぐるような説明をありがとうスーシェ…しかし何故ここに?まさか貴女も!?
スーシェ:え?…あ、そうか。貴方死んだんだよね。
シャンポリオン:ええ…そうだ、ロゼッタストーンは?
スーシェ:貴方らしいわね…まあ、いろいろあって…。
アンリ:ん?この男の魂はまだ生きているな。何故こんなところに…。とにかく、空中庭園にあるロゼッタストーンを通して生き返れるはず。だがそのためには亡者の群に捕まることなく「生者の扉」に入らねばならない…。
スーシェ:だーいじょうぶ!私たちが守ってあげる!ねえナポレオン?
ナポレオン:…あ?ああ、もちろんサ!(ホントは面倒で嫌なんだけど…)…って、またさきさき進むな学者ぁ!!
(外伝7「未練」身勝手な学者に振り回されつつクリア)
シャンポリオン:ありがとう…ありがとうみなさん!
ナポレオン:わかったからとっとと帰れ。
アンリ:さて、この先が死者の海だ…ここをこえると第三連界、そしてその先が第四連界だ…。
ナポレオン:突破しろ!!
(25話「死者の呼ぶ海」クリア)
ナポレオン:それにしても、タソーは何故支配にこだわるのか…。
アンリ:人の心には魔物が棲んでいる…「彼女」なら、タソーの気持ちもわかるかもしれんな…む!こ、この揺れは…タソー、地上にあの亡者共を送り込んでいるのか!
ナポレオン:なんだって!?急ぐぞ、突破!!
インザーギ:待て。見ろ、デカイのが来るぜ!
ランヌ:最初にフランスで見たあのバケモノやないけー!しかも一匹やないでー!
ナポレオン:くそっ!時間がない、あのバケモノがこちらの本営を潰す前に、敵拠点を占領する!ランヌ、歩兵をフルに連れて行け!他の者は身を捨ててでも道をつくれ!
(26話「ねがい」迫り来るバケモノに危うく本営を襲われそうになりながらも、すんでのところで勝利)
アンリ:ついに第四連界についた…あの城にタソーがいるはずだ!早くしなければ地上が危ない!
ナポレオン:いや、地上には彼等がいるから大丈夫だ…。
(その頃、地上では…)
ウェリントン:ギンギン!ドガッゴガッ!(効果音)誇り高き戦士達よ、イギリスの底力を見せてやれ!
ネルソン:バンバン!ザシュザシュ!(効果音)一体敵は何者だ?あの姿はまるで…伝説の魔物…。
ウェリントン:キンキンキン!バシュバシュ!(効果音)フランスにジャンヌ・ダルクが現れたとの情報があった…まさかあの女が…ナポレオン達もバビロンで行方不明になったと聞く。
ネルソン:バンバン!ザシュ!(効果音)我々の知らぬところで、なにか大きな戦いがおこわれているのか…野郎共!俺に続けー!バケモノから祖国をまもるぞー!
ウェリントン:キンキンキン!ドガッゴッ!(効果音)この調子なら持ちこたえられそうだ…タソーめ、思い知ったか!ナポレオン…お前もどこかで戦っているのか。
ネルソン:ドシュドシュ!(効果音)多分な…今頃はタソーを追いつめているさ…。
ウェリントン:キンキン!(効果音)ナポレオンよー!どこにいるかしらんがお前の勝利を祈っているぞー!
ネルソン:後年ワーテルローで敗った男の発言とも思えぬな。
インザーギ:あれがタソーの城か!よーし、一気に攻め込むぜー!
ダヴー:…入り口、ドコ?
ナポレオン:待て!何か来る…あれは…ノストラダムスとジャンヌ・ダルクとアレキサンダー大王!?
インザーギ:なんか全員カタカナで喋っててスゲー読みにくいんだけど…。
アンリ:完全に操られている…これが、本当の切り札か…。
ナポレオン:なさけ むよう。打ち倒せ。
ジャンヌ:ナポレオン、タオス…。
ノストラダムス:テキ、コロス…。
アレキサンダー:オマエタチ、シヌ…。
ナポレオン:お黙り。まずは一番弱そうなノストラダムスを例の手順で集中攻撃!
ノストラダムス:マタ…シンデシマウゥ…。
ナポレオン:次、全員でジャンヌを袋叩きにせよ!
ジャンヌ:コレデ…ヤット…。
ナポレオン:次はアレキサンダー大王だが…。火の玉がまた奴を囲んでいるな…さて、どうするか…。
インザーギ:おーい、ナポレオン。今度の火の玉は撃てば消えるゾー。
ナポレオン:よし、撃て撃てー!…消えたぞ。全軍突撃ー!
オージュロー:終わらせてやる!
ミュラ:いいねえ、最高だねえ。
ダヴー:進めー!根性見せろー!
インザーギ:アレキサンダー、他の魔法陣へ移動してるぞ!…これってもしかして…。
ナポレオン:シマッタ!また火の玉が!全軍回避…ウワー!
オージュロー:ギャー!
ミュラ:ギャー!
ダヴー:ギャー!
インザーギ:ギャー!
アレキサンダー:シカバネ…キズク…。
(ナポレオン軍、アレキサンダーに接近したところ再度出現した火の玉に巻き込まれて一瞬で全滅。リトライ)
ナポレオン:今度は慎重に行こう…中略!
アレキサンダー:グググ…フガイナシ…。
(27話「決意」激闘の末にクリア)
ナポレオン:うむ、倒して正気に戻った三人衆が魂を犠牲にして道をつくってくれたぞ。全軍、戦闘準備!これよりタソー城に突入する!
スーシェ:…う、嫌な臭い…まるでこの城全体が生きてるみたい…。
タソー:ジャジャーン!(効果音)その通り…ここは、我がしもべ再生の城…。時代は、私を利用した…私は与えられた力を受け入れた…その挙げ句が「生け贄」さ…。
アンリ:時代に利用され…権力の生け贄…まさか…。
タソー:私は使い捨ての人形ではない!私を利用した人間共に復讐してやる!
インザーギ:ハァ?あいつ、いきなりキレたぞ?ワケわかんねー…。
ダヴー:しかもどさくさにまぎれて逃げよった。どうするナポレオン。
ナポレオン:追え!生かして逃すな!
インザーギ:よし、とりあえず俺が戦闘部隊を率いて中央回廊を強行突破、敵を排除するぜ!
ランヌ:んで、その後にワイが工兵を連れて移動〜。バリケードを砲撃できる位置に巨大砲台を建設〜っと。
ナポレオン:完璧だ。
(第28話「真実のゆくえ」楽勝♪)
インザーギ:よし、行こうぜ…なんだよ?
アンリ:気付かなかった…タソーの肉体は別の魂が操っていたとは…あれは、かつてマリー・アントワネットと呼ばれた魂だ…多分ギロチン送りにされた首を集めていたタソーに乗り移ったのだろう…。
インザーギ:ギロチンつながりのオトモダチねぇ…とにかく、やってやるぜ!
ナポレオン:権力の亡者…マリー・アントワネット!もう逃げ場はないぞ!
タソー(ゲームでは相変わらずこの表記です):ナポレオンよ…お前も皇帝ならば知る必要がある…人は「群れ」で生きる獣だ。
インザーギ:蝋人形師ババアが一国の皇帝にお説教か…。
タソー(ゲームでは相変わらずこの表記です):支配する者…それは狼。支配される者…それは羊。
オージュロー:たとえ方がポエマーだな…。
タソー(ゲームでは相変わらずこの表記です):羊共は群れを率いることはできない。率いるのは狼だ…。
ランヌ:狼やったら食われてしまうがな…。
タソー(ゲームでは相変わらずこの表記です):行き場を失った羊の群れはやがて大地を荒らす…どうしようもない生き物だ…。
ミュラ:食物連鎖って言葉、知ってるかい?
タソー(ゲームでは相変わらずこの表記です):ナポレオン、お前は羊たちに選ばれた皇帝だ…。
ナポレオン:私は自分自身の力で皇帝になったのだが。
タソー(ゲームでは相変わらずこの表記です):だが、所詮はお前も羊…群れを率いるのはムリだ。
ダヴー:地獄まで味方に背かれずに攻め入った程の男が羊かよ。
タソー(ゲームでは相変わらずこの表記です):私は全ての人間を支配する。群れを乱す者は容赦なく殺す…。
スーシェ:短絡的でしかも論理が支離滅裂ね…。
ナポレオン:貴方は犠牲者だ…権力とは、こんなにも人を狂わせてしまうのか…。マリー・アントワネット!今こそ、そのたましい、我々が浄化してみせる!
インザーギ:ウワ、タソーの奴、でっかい鼻の上に座ってるぞ!
ナポレオン:…なにげにもの凄い光景かもな…む、鼻の穴から…は、鼻息がぁ!!
(ナポレオン、鼻息レーザーの直撃を喰らってあえなく四散。リトライ)
インザーギ:…早速死ぬな。
ナポレオン:…スマン。しかし、これはやり辛いな。よし、インザーギ、お前は重砲部隊を率いて行け。
インザーギ:こういう仕事は全部俺任せだったな…。
ナポレオン:どうやら極太レーザーは左右交互に撃っているようだ。溜めている間に左右にかわしつつ撃てばなんとかなるだろう。
インザーギ:よし、それならいけそうだな!
(29話「聖戦」いけました)
タソー(ゲームでは相変わらずこの表記です):愚かな羊の群れよ…かつて私は、おまえたちの望むがままに支配した…。幼き頃からはじまり、フランスに至まで…私は支配と共にあった…。この支配はオマエ達のため…なのにキサマらは…私を自由の「生け贄」にした。
ナポレオン:違う!我々は気付いた、人は支配するものじゃない!手を取り合うものなのだと!
インザーギ:独裁者がよく言うぜ。
タソー(ゲームでは相変わらずこの表記です):手を取り合う…だと?多くの首を「生け贄」に手を取り合うだと!?
ナポレオン:違う!権力にとらえられ、人々を苦しめたオマエ達は、人々に裁かれたのだ!
タソー(ゲームでは相変わらずこの表記です):血に染まった羊はやがて狼になる…同じ事の繰り返しさ…。もう一つ教えてやろう…羊は狼に恋をする。やがて羊は狼になる。
ナポレオン:ならば、私は戦う!人々の自由と平等のため、世界の平和のために!!
タソー(ゲームでは相変わらずこの表記です):フッ…よくいった…その言葉…覚えておく…。
ナポレオン:マリー・アントワネット…哀れな権力の虜…安らかに眠れ…。うっ、体が!?これは、一体!?
アンリ:死者の海を越えて時間が経ちすぎた…このままでは地獄に飲み込まれてしまう…早く逃げてくれ…よし、ここから一気に地上へ!
インザーギ:できるんかい。
アンリ:ロゼッタストーンを壊せば地上へ導いてくれる。ただし、壊した者のみだ。
インザーギ:えらくご都合主義な…って、一人だけかよオイ!
アンリ:安心してくれ。ロゼッタストーンには再生能力がある。
インザーギ:ほんっとーにご都合主義だな…なら早いトコ順番にガンガン壊そうぜ!
マリー・アントワネット:そうは…させん…。
アンリ:マリー!?急げ、ナポレオン!
ナポレオン:はーい、順番に並んで並んでー。最後尾はこちらですよー。押さないでねー。
インザーギ:すいませーん、限定かかってますかー?
ナポレオン:あー、サークル・ボナパルトの新刊は一冊500円で限定5ですよ〜。…って、こんなアホやってる場合じゃないだろインザーギ!
インザーギ:いやー、つい。じゃ、先に行くぜ。
ダヴー:次はワシだ。
スーシェ:あ、私も行くわ〜。
ランヌ:やれやれ、これで帰れる。
オージュロー:…先に行ってるぞ。
ミュラ:じゃあな。お先。
…………。
……。
ナポレオン:…………取り残された?
ナポレオン、地獄に置いてきぼり。
インザーギ:…はっ?ここは…フランスなのか?助かったのか…そうだ!ナポレオンはどうした!?
ダヴー:わからん…見当たらんのだ…。
インザーギ:まさか…そんな…軽い冗談のつもりだったのに!ごめんよごめんよぉ〜!
スーシェ:やめて!インザーギが謝ったって今更どうにもならないのよ!
オージュロー:自分だけ犠牲になって世界を守ろうなんて…うむ、そういことにしておこう。
ミュラ:…本当にこれでいいんだな。
インザーギ:バカヤロー!俺はこんな…こんなの認めないぜ!
ナポレオン:…みんな…覚えてろよコンチクショウ。
アンリ:君だけ残されたか…どうするつもりだ?
ナポレオン:ロゼッタストーンはマリー・アントワネットと同化してしまった…私も同化してやる!!
アンリ:もういいんだナポレオン、もういいんだ…。後は私に任せてくれ…自分の妻の魂を見抜けなかったこの私に…。
ナポレオン:あんたルイ16世かよ!…いや、今までに出てきた不思議軍団に比べれば全然驚くにあたいしないが…。
アンリ(ゲーム中では最後までこの表記):元はといえば私のせいだからな…。
ナポレオン:全くだ。
アンリ(ゲーム中では最後までこの表記):国民達を幸せにしてくれ…自由と平等の世界を…たのんだぞ…ナポレオン…。
ナポレオン:アンリ…まさか…!!
アンリ(ゲーム中では最後までこの表記):ピカーン!!
(私は六人の勇者と共に祖国の大地に立っている。マリー・アントワネットの魂は、まばゆい光の中、ルイ16世の腕に抱かれて永遠の眠りについたのだ…)
その後、ナポレオン達がどうなったのかというと……。
ジャン・ランヌ:ナポレオンと真の革命を目指し、フランス軍を率いる。
ジョアシャン・ミュラ:牧師。
ルイ=ニコラ・ダヴー:多くの息子や孫に看取られて安らかに息を引き取った。
ジヌディーヌ・オージュロー:コルシカ島で漁師。
ルイ=ガブリエル・スーシェ&アレッサンドロ・インザーギ:結婚しました。
そしてナポレオンは、魔石のカケラの命ずるままに東奔西走、対仏大同盟と戦う…真の革命のその日まで。
時は1805年。
この全ての勝利を
戦いで散った
179人の名も無き兵士達に捧げる
−Fin−
〜戻る〜