| ★ノアの箱船の概略 | ![]() |
| ★箱舟はどんな形をしていたのか | |
| ★箱舟はどこで造られ、どこに着いたか | |
| ★大洪水はいつごろの話か | |
| ★箱船の話はメソポタミアの局地洪水か | |
| ★わが国の洪水伝説 | |
| ★小説で読むノアの箱船「The GENESIS Chapter 6to9」 (私の小説ですが別サイトです) |

『旧約聖書』「創世記」の記載(第6章〜第9章)
この部分は「ヤハウェスト資料」になります。(「ヤハウェスと資料」については、「旧約聖書」のページを参照)。大体のストーリーは、下記の通りです。
第6章
5〜8 人類の悪化(暴逆世に充つ)、主による裁きの決意
9〜12 ノアの正しい生活
13以降 ノアヘの御神示
◎人類を滅ぼす ◎箱船を作る指示 ◎箱船の作り方
◎家族が箱船に乗り込む指示 ◎動植物・食糧積み込みの指示
第7章
1〜3 動植物積み込みの具体的指示
4〜5 大雨・大洪水の予言
※第5節「ノアはすべてのことを、主が仰せられた通りにした」
6〜16 箱船に乗り込むノア、すべてを御神示通りにする。7日後に洪水
(ノアが600歳の2月17日)
17〜24 40日間の洪水、地上の生物の全滅、水は150日地上に
第8章
1〜5 洪水のひいていく様子。150日目に水かさが減る。
7月17日にアララテ山に漂着。10月1日に山の頂上が見えはじめる。
6〜12 40日たってから鳩を放したが、戻ってきた。
7日後にもういちど鳩を放すと、今度はオリーブの葉をくわえて戻ってきた。
さらに7日後にもういちど鳩を放したが、もう戻ってこなかった。
13〜14 ノア601歳の1月1日に水がかわきはじめ、
2月27日にすべての水がかわく。
15〜19 箱船から出てよいとの指示
20〜22 ノアの感謝の祭儀
第9章
1〜11 御神示
◎「生めよ、ふえよ、地に満ちよ」
◎動物の肉の食用の許可、殺人の禁止
◎世の終りまでは二度と洪水で生物を減ほさないという契約
12〜17 契約のしるしの虹
聖書の記載によると、神がノアに示した箱舟の寸法は、「長さ300アンマ、幅50アンマ、高さ30アンマ(新共同訳)」(創世記6−15)(「1アンマ」は約45センチ。なお、このヘブライ語の単位は、「口語訳」および「新改訳」では、ラテン語表記から転じた「キュビト」を用いています)となっています。これをメートル法に直すと、
「長さ約135メートル、幅約22.5メートル、高さ約13.5メートル」となります。「現代訳」は1アンマ(キュビト)=52センチの神殿キュビトで計算しているので、「長さ150メートル、幅25メートル、高さ50メートル」となっていますが、いずれにせよ普段見慣れているノアの箱舟の絵よりもかなり長っぽそいものになります。形も、いわゆる船の形というのは前進する際の水の抵抗を少なくするためのものですが、ノアの箱舟は「前に進む」ということがなくただ浮かんでいればいいだけのものなので、船の形は必要がありません。従って、上記のサイズの四角いビルのような船であったと思われます。
○『旧約聖書』
箱舟がどこで造られたかという記載はありません。
洪水の後にたどりついた場所は、「アララテ山」
(トルコ共和国最東端、アルメニア共和国との国境近く、標高5165米)となっています。
○『ギルガメシュ叙事詩』
※ニネヴェで発見された粘土板
ウトナピシュティムの大洪水伝説
「ニシルの山に船はとどまった
ニシルの山は船をとらえて動かさなかった
(中略)
七日目がやってくると
私は鳩を解き放してやった
鳩は立ち去ったが、舞いもどってきた
休み場所が見あたらないので帰ってきた」
箱舟がどこで造られたか→シュルッパク
洪水の後にどこにたどり着いたか→ニシルの山
舞台はメソポタミア(アブラハムの故郷)
○シュメール版粘土板
※ニップル遺蹟で発見された粘土板
ジウスドラの洪水伝説
※他にシッパル、ウル、ウルク、キシュなどで同内容の粘土板が発見されている。
○文献
『旧約聖書』の記載に基づく推定では、イギリスのウッシャー大僧正のBC2349年説や、78人訳年代記のBC3213年説などがあります。
また、上記の『ギルガメシュ叙事詩』はその成立自体がBC668〜26年で、「ニップル遺跡の粘土板」はBC2100年以前の成立ですので、少なくともそれ以前ということになります。
○地質調査
20世紀初頭、ウルでBC3500年頃の古代洪水堆積層が発見され、その後シュルッパク、ウルク、キシュなどでもBC2800年頃の洪水層が発見されました。
以上の文献証拠にしても、考古学上の調査にしても、場所がメソポタミア地方(今のイラク)ですので、「ノアの洪水」はメソポタミア地方の局地的洪水だったのではないかという気がしますが、実は全世界に驚くほど内容が一致した洪水伝説が残っており、そのような洪水伝説を持たない民族はほとんどないに等しいのです。その内容は、次の通りです。
○全世界に広がる洪水伝説(人名は、ノアのように洪水で助かった人々)
★ギリシャ神話 デウカリオー家
★インド シャタパタ・プラーフマナ−マヌのエ一族 プラーナ聖典
カマル族の伝承−サチュラワタ
★ビルマの伝承−チンガポー
★オーストラリア原住民クルナイ人の伝説
★タヒチ島の伝説
★ペルー インカ人の伝説−コフコフ
チプチャ族の伝説−ポチカー一家
★北アメリカ リヴァー族の伝承
マンダル族の伝承−ヌモクモクバー
グァラニー族の伝承−タマンデレー一家
★アフリカ マサイ族の伝説
★イギリス ウェールズの伝説−ドワイファンとドワイファック
★北欧神話エツグ−ベルガルメル一家
★中国伝説 禹帝と七人の賢人、季氷一家
★エスキモー伝説
○全世界に広がる洪水層
北米大陸の洪水層(コロラド高原)
世界各国の海底遣蹟
化石層の謎
※地層が年代別こなっていない
※フランス、サン・エチネの地層
○『竹内文献』による洪水の年代
上述のように、全世界全民族に洪水伝説はありますが、ではわが国日本ではどうでしょうか? 日本でも『竹内文献』によると、上古だけで7回の地球的規模の大異変があったとされています。(『竹内文献』の説明は「新約聖書」のページ参照)
鵜草不合 朝57代天津照雄之男天皇
「即位21年ウベコ月、天地大変、土の海となり、五色人多く死す・ナンムモ、アミン」
(神武即位前4596年)
鵜草不合朝69代、神足別豊※天皇 (※は金偏に助)
「即位33年サナヘ月、天地万国大変動五色人全部死す。ミヨイ国、タミアラ国海のそこにしずむ。アアオトロシエ」
鵜草不合朝第71代天皇
「即位21年、南無大地変、五色人全部死す。万国大地変動す。
鵜草不合朝とは、神武天皇から始まる
このように、上古ではいわゆる「水の洗礼」による天変地異がたびたび起こりましたが、神は「二度と人類を水で滅ぼさない」といわれました。そこで、今回の人類史上七度目の天意の大転換、最後の天の岩戸開きによる人類の大ミソギハラヒによる「火の洗礼」期にすでに突入しており、その大峠の時が緊迫しつつあります。
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