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72号 ロータスヨーロッパ
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◆クラシックカー、スーパーカー総合研究所◆ 第72号
発行日:2004年4月16日
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このメールマガジンではバリバリ売れ筋のカローラ、環境に優しいキューブ、
などの現行一般受け自動車には目もくれずに、
輸入車、さらに一歩突っ込んでクラシックカー、スーパーカーを皆さんと一緒
に紹介、再考していこうという物です。
紹介するのは
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'70年代までをメインとしたマニアックなクラシック、ヴィンテージ車、
'70年代半ばからブームになったスーパーカー達、
さらに'90年代から現在に至るまでのハイパフォーマンススーパースポーツ、
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・・・などなど、
一部日本の旧車も交え、総じて言うと『コレクターズカー』と呼ばれる古くな
っても価値を見出されて解体にならない名車を取り上げていきます。
<<過去の紹介車種>>
●ケンメリGTRからデ・トマソ・パンテーラまで、
様々な本編車輛とバックナンバーの画像はこちら
→
http://www5b.biglobe.ne.jp/~atc/backnumber.htm
【ご挨拶】
皆さんこんにちは。
早くもゴールデンウィーク予定の話がチラホラ聞こえてくる今日この頃です。
先日のNHKの「プロジェクトX」、皆さんは見られましたか?
集合管の"ヨシムラ"を取り上げていたのですが、モリワキとの関係や、ホン
ダやスズキとの関わり方など、初めて知った事も多く、最後には大きな感動を
受けました!
タマには"日本放送協会"も良いですね。
今回の本編は当メルマガで3台目となるロータス車の紹介です。
第7号 ロータスセブン→
http://www5b.biglobe.ne.jp/~atc/back07.htm
第33号ロータスエスプリ→
http://www5b.biglobe.ne.jp/~atc/back33.htm
バリバリのロータス乗りの読者"NOBUさん"から寄稿を頂きました!
これがまた読んでいて思わず手に汗握ってしまうような内容です。
ここまで走りを表現したのはNSXで補足を頂いた前原さん以来でしょう。
ロータスオーナーには勿論参考になりますし、そうでない方にも大きく興味を
惹かれる内容です。
誰もが知っていそうな内容を私の方で補足して、言わば合作のようになってい
ます。
こんな寄稿も大歓迎ですので、是非是非お寄せ下さい。
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■■■□ 第72回
■■□ 【ロータスヨーロッパ】
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ロータス・ヨーロッパは言うまでも無く、あのスーパーカーバイブルとも言わ
れる「サーキットの狼」で主人公のロータスの狼こと風吹裕矢が駆っていたス
ポーツカーです。
まあ、あの漫画に出ていなくても世界的に見ても素晴らしい車に違い有りませ
んが・・・。
特徴は当時まだ珍しいミッドシップ・レイアウトを採用し、FRPボディの採
用などでとにかく軽かった事、そしてとにかく低かった事。
そのキャラクターはマンガの中での台詞が良く現しているでしょうか;
「このロータスのハンドルのかるさ、きれ味のよさは他車とくらべようもない。
コブシひとにぎり分動かせばアッというまに車線を変更できる、しかもバツグ
ンの安定性をもって!」 (from8話目、「大乱戦」より)
1966年~1975年まで約10年に渡って造られたこの名車、もちろん進
化を遂げてバリエーションは存在します。
◆S1
ルノー製1.5L 82馬力
◆S2
装備など細部変更
◆TC
DOHC1.6L 105馬力
◆SP
最終進化のビッグバルブ、126馬力
と、一般的にはこの4つに分けられます。
まあ面白みが無い再考はコレくらいにして、NOBUさんの寄稿を見てみましょ
う!
@@@@@@@転載ここから@@@@@@@@
さて、ロータスヨーロッパのことですが、チャップマンが亡くなるまでのロー
タスは微妙なバランスの上になりたっています。
良く言えば繊細、まっ、とても華奢に出来ているのはご存知だと思います。
例えば、バックボーンシャーシーですが、構造自体はとても堅固ですが、鉄板
は柔らかいものを使っています。
つまり、シャーシーのしなりやFRPボディの硬さを含めてハンドリングが味付
けされています、シャーシーとボディをつないでいるボルトがありますが、締
め付けトルクでハンドリングが変わるほどです。
とくにヨーロッパはミッドシップのため、軽い車重とシャープなステアリング
ギアとあいまってよりハンドリングがとんがっています。
また、マンガなどではドリフトをさせてコーナーリングをしていますが、おそ
らくヨーロッパ乗りでドリフトさせる人は少ないと思います。
なぜなら、リアの足回りがドリフトには不向きだからです。
長いトレーデイング・ラジアスアーム&ロワリンクでドライブシャフトがアッ
パーアームを兼ねていますが、ドライブシャフトとミッションのデフを繋いで
いるのは割ピン一本のみ。
これがよく折れます、しかし、折れてもシャフトは抜けないような構造にはな
っていますが・・
リアハブもアルミの鋳物で強度はあまりありません。
また、アンダーパワーなので、ドリフトしたらコーナーからの脱出は遅くなり
ます。
それに、車重が軽いので、ミッドなのにリアにトラクションは思ったほどかか
っていません。
雨でも降っていようものなら、そのハンドリンクはとてもトリッキーなものに
なります。
よく整備してある車なら、ハンドリングは全くのニュートラル。ステアを切る
前にノーズがそっちの方向に向き始めているそんな錯覚を感じさせます。
ヨーロッパのコーナーリングは回転を落とさず、すばやく進入して、グリップ
の限界を感じつつ、すばやく脱出方向を定めて抜けていく感じですね。
詳しく書くと中速コーナーではシフトダウンと共に軽くブレーキング、クリッ
プポイントを見定め、アクセルをキープします。
ホンのわずかにフェイントをいれて、外側前輪に過重をかけて、少しステアを
切ってターンイン、ほとんど傾かない景色とザーと言うグリップ音を聞きなが
ら、車が勝手にクリップについてくれます。(そんな感じがします)
あとはアクセルを踏み足すだけで次のコーナーめがけて、膨らみもせずに車が
すっ飛んでいってくれます。
入力に対するリアクションの早さ正確さがたまりません。
これがメッチャ快感です。ヨーロッパはこの為にある車ですね。
個人的にはスペシャル、TwinCamよりもS2、とくにType54が好きで
す。
S1はちょっと未完成ですね。このあたりまではバックヤードビルダーの臭い
がプンプンして雰囲気がいけてます。
S2の北米仕様などはシングルキャブなので、ツインに換えて、エンジンを軽
くいじれば面白い車になります。
エンジンはアルピーヌA110と同じルノーエンジンなので、クロスフローヘッ
ドという手もありますね。
ブロックはアルミ製なのでとても軽く一人で持ち上げられるほどで、スペシャ
ルより100近く軽いです。
また有名な欠点のフロントのスタビライザーですが、S2の場合はTC系より
多少高い位置にあるので、S2で打った事はありません(スペシャルでは打ちま
した)。
それより、スタビをショックアブソーバーのお尻のボルトに直に止めてあるで、
飛び出ているボルトの方が路面に打った時があります。
(私はこれを打って新品のショックを交換する羽目になりました)
シリーズ全体を通してギアはローギアードで、高速では全然伸びません。
トップギアでレッドまで吹けきります、スペシャルは5速になったのでマシで
すが。
また、レーシングカーのType47ですが、ヨーロッパの進化型と言おうか、
化け物と言おうか凄い車です。
軽量化の為にFRPのブライ数が少ないので、屋根なんかは指で押すとペコペ
コへこみます。
エンジンは仕様によって違うと思いますが、リッター100馬力を超えています。
リアサスは当時のF2をそのまんま移植しています。
1600ccのくせにしかもNAで200キロ以上は軽く出ます。
助手席に乗ったときも200以上は止めてくれと頼みました。
(高速道路で古いレーシングロータスで事故りでもしようものなら間違いなく
ひき肉です)
コーナーリングは別次元です。ノンスリのデフ、F2の足回り、より軽い車重
とあいまって、ちっとも傾かない景色と吐き気を覚えるほどの強烈な横Gしか
覚えていません。
だだ、軽い車重のせいか、町乗りをギリギリですが、何とかこなせるのには驚
きました。
ヨーロッパの事は色々といわれますが、ちゃんとチューンアップしたヨーロッ
パはとても面白い車です。
古い車なので、ポンコツを無理やり走らしている人もいますが、そんな車は楽
しくないし危険です。
火が着くとFRPなので良く燃えます。
私も一度ボヤを起こしました。セブンもエランもロータスはちゃんと整備しな
くてはいけない車で、造り自体は貧弱で安物っぽく首を傾げたくなるところも
かなりあります。
しかし、車に手をかけないとしっぺ返しを食らいますが、それを以上に楽しさ
を与えてくれる車ですね。
※注
社外のスパイダー社製のシャーシーをいれ、リアにダブルウイッシュボーンキ
ットを組み込んだ時は、鋭さは変わりませんが全然違った車になります。
また、純正のサスコイルはアームストロングのショックを含めて、粗悪ですね。
ハンドリングを楽しむ為にはスパックスやコニ、コイルは本国や日本のスピー
ドショップのオリジナルに換えた方が断然良いです。
こんなところでいかがでしょうか。
細かく言えば、まだまだありますが、あまりにマニアックになってしまうので
この辺にしておきたいと思います。
@@@@@@@転載以上@@@@@@@@
NOBUさん、ありがとうございました。
充分にディープなお話しで、お蔭様でいつもより数段面白い本編になったよう
に思いますm(__)m。
走り系輸入車雑誌とでも言いましょうか、月刊誌「Tipo」では、誌中のマ
ンガ、「Bolts and Nuts」ではヨーロッパではありませんが、ロータスエランを
フレームアップして仲間内で大改造するという実話を元にした面白い話を連載
しています。
通常、この年代の車ではオリジナルが好まれますが、ロータスヨーロッパでは
走りを向上させる改造は容認されたり価値を見出されたりするケースも多々有
るようです(さすがにエランはオリジナルが良いように思いますが)。
ちなみにロータスヨーロッパ、当時から低価格と高性能で人気が高かっただけ
に、現存数もそこそこで、入手難易度は 3.5 くらいと言えます。
価格帯は安いモノでは100万円を切るものもありますが、ほぼ100万円台
半ば~200万円台半ばで、高い物でも300万円強くらいまでが多いのでは
ないでしょうか。
Lotus Europa SP
ボディーサイズ: 4000×1635×1080mm
ホイールベース: 2340mm
重量: 730kg
乗車定員: 2名
駆動: MR4速 or 5速OP
エンジン: 水冷直列4気筒DOHC
排気量: 1558 cc
ボア×ストローク: 82.55×72.75mm
圧縮比: 10.3:1
燃料供給: ゼニスストロンバーグキャブレター
最高出力: 126PS/6500rpm
最大トルク: 15.6kgm/5500rpm
最高速度: 200km/h
サスペンション前/後: ダブルウィッシュボーン
ブレーキ(前/後): ディスク/ドラム
タイヤサイズ: 前後155R13
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◆◆◆ヤフオクぶらり漫遊記♪
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ここでは名品、珍品の巣窟と言われるヤフーオークションの出品物を幾つか取
り上げてみたいと思います。
CAE製 ランチャストラトスレプリカ
http://page6.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/f19990219
出たっー!って感じのストラトスです。
レプリカでも良いのでと探している方も多いので注目を集めそうですが、最低
落札価格と消費税課税がチョイ残念です。
1時間ほど借りて乗りまわせれば、その日は良く眠れそうです。
アルピーヌA110 1300VC
http://page4.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/d46668473
これまた名車のA110、こちらはバックナンバーがあります。
第6号→
http://www5b.biglobe.ne.jp/~atc/back06.htm
(※注、今読めばシンプルさに驚きます!)
この出品は出品者の評価も良いし、安いかなぁと思いますが、私が驚いたのは
2枚目画像の背景!かなりのマニアな香りがします。
グロッサーメルセデス 600 ディーラー車 実走58500km
http://page6.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/f20012333
これまた良いですね、高級感タップリのグロッサーです。
特筆すべきは写真の取り方に気を使っている点で、桜のシーズンに合わせて背
景を厳選しており、1枚目と2枚目では背景に合わせて車の向きを変えていま
す!出品する人は是非見習いたい「気合い」ですね。
しかし現在の市場状況、他車との価格比較で見れば今回の価格ではチョット厳
しいかと思います。
●●━…━…━…━ あなたも書いてみませんか? ━…━…━…━●●
この手の「この1台!」はそれぞれ思い入れの有るオーナーやマニアなど
皆さんが知識、経験など勝っているモノです。
あなたの愛車のバックグラウンドやウンチクを原稿として書いて見ませんか?
もちろん憧れの車や興味のある車種でも結構です。
好き嫌いや故障しがちな弱点、クセなども含めて頂けると面白いですね。
◇現在もれなく寄稿に対してプレゼントあります!◇
なにぶん物が物だけに書籍によって情報が違ってたりという事もよくあります。
双方向でお互いに情報交換や指摘、手助けなどが出来るメールマガジンになれ
ばいいなと考えています。
●●━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━●●
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自動車輸入取り扱い業務に付きましてはHPに詳細を載せております。
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