私のベスト5 2001年
ことしも年の瀬が近づいてまいりました。
読者の皆様から募った「2001年はこれだ!」の企画。
まずは、掲示板でおなじみ、SHさんから。更新が止まっていた時期のメールなので、こういう書き出しになっています。
いつもHP拝見しています,SHです。
PCの調子が悪いとのことで,つれづれ日録の更新がされていないのが寂しいです。
では,早速,今年見た展覧会で印象的なものを(順不同です)。
・小樽市立美術館&文学館の一原有徳展
それまでさほど興味がなかったが,作品を大量に見ると世界観が感じられた。
それ以来非常に好き。
・道立函館美術館のイタリア静物画展
ひっそりとした美術館で古典から,現代まで静物画を満喫。
・芸術の森美術館のヨーロッパ絵画300年展
これだけゴージャスな作品が一同に会すとは。古典画を堪能。
・西区役所の坂野コレクション巡回展
小品ぞろいだが,花・人・風景とテーマが分かりやすい。ただで申し訳ない。
・コニカプラザのタイシ土崎写真展
チベットの仏教画に目を奪われた。ド派手で面白い。
今年は近美のテーマ展もなかなか面白かったです。どの展覧会も2〜3回行きました。
後,三上公一さんとか市江多樹子さんなどの展覧会も印象に残っています。
ヤナイのベスト5は以下の通りです。
・「北の創造者たち2001」(芸術の森美術館)と、古幡靖の怒涛の発表(芸術の森、PRAHA、さっぽろ雪まつり会場ほか)
札幌とその近郊の若手現代美術家7人によるイキのいい展覧会。全員がワークショップを開いたのも劃期的。会期中、芸術の森のアトリエに移住した古幡さんが、ものすごいペースで作品の発表を続けたが、アトリエでの映像の発表を最後に4月に埼玉へ去ってしまった。
・出田郷卒業作品展(道教大札幌校キャンパス)
真摯な哲学的問いをはらみ、しかも学生離れした完成度の作品を発表してきた出田くんの集大成。
・永遠へのまなざし(道立近代美術館)
生と死を正面から問う、直球勝負の現代美術展。国内所蔵作を使用しつつ、同美術館独自の企画という点も評価したい。
・楢原武正展 大地開墾(ギャラリー大通美術館)
宇宙樹を想起させるド迫力。
・多摩美大OB版画展(さいとうギャラリー)
道外の若手版画家の作品をまとめて見ることのできた貴重な機会。
芸術の森美術館の「ヨーロッパ絵画伝統の300年」と「イタリア彫刻展」も良かった。近代美術館も後半はいい展覧会が多かったと思います。