台湾・九份


九份からの眺望   九份茶坊  昇平戯院 豎崎路    阿妹茶酒館 

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 九份は、台湾北部の基隆市の近郊にある海外沿いの山間にある町で、台湾を代表する観光スポットとして知られています。
「九份」とは、かつて、この地には9世帯しかなく、物を買うときに「9つ分」と言っていたことに由来すると言われています。その後、19世紀末に金の採掘が開始されて、町が発展し、日本統治時代に最盛期を迎えたと言われています。第二次世界大戦後、金の採掘量が減り、金鉱が閉山して急速に衰えた後、映画『悲情城市』のロケ地となったことで、再び脚光を浴びるようになり、多くの人々が訪れるようになったとのことです。

 ツアーバスでこの地を訪れました。台北からは様々な現地会社がツアーを昼夜開催しています。高速道路と山道を走ること約50分で、バス駐車場に着きます。週末はここまでしかツアーバスが入れないとのことで、ここで路線バスに乗り換えて約5分で、バス停に着きます。

【基山街】
 バス停のある道から、アーケードのある狭い歩行者専用の道路に入ります。九份の街を横に走る水平な基山路は町の中心で、昔ながらの茶坊や食堂、デザート店、土産物店が立ち並び、大勢の観光客で賑わっています。この通り沿いには、築150年という石造りの古建築を利用した茶芸館
「九份茶坊」もあります。

【豎崎路】
 基山路と垂直にクロスする豎崎路は、街の中心を縦に結ぶ、階段状の細い路地です。昔ながらの建物を使用した茶芸館やレストランが両側にあり、ノスタルジックな雰囲気を醸し出しています。基山路から、この路を下りると、右手に公衆トイレがあり、その下には、映画の舞台になったレトロな木造建築の茶芸館
「阿妹茶酒館」があります。その更に下には、1934年建築の旧映画館「昇平戯院」があります。現在は、無料で映画を上映しているとのことですが、このエリアは、往年の雰囲気をそのまま残すスポットになっています。ここを更に下りると、九份バス停に着きます。

【五番坑】
 1927年にできた金鉱の入口が保存されています。豎崎路から約10分の場所にあります。

九份は、台北からの日帰りツアー、半日ツアー、夜のツアー等で多くの観光客が訪れて、賑わっています。日本統治時代の最盛期の姿をしのび、歴史が感じられるスポットです。


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