レトロな町並み54・食事処23−四谷・赤坂・飯田橋


[2022年10月更新]
【赤坂プリンスクラシックハウス】

赤坂プリンスクラシックハウス
旧館入口 ラ・メゾン・キオイ メインディッシュ

 大韓帝国皇太子の旧李王家の邸宅として、1930年(昭和5年)に建てられたテューダー様式の洋館、旧李王家東京邸は、戦後赤坂プリンスホテル旧館として1955年(昭和30年)に開業しました。その後、2011年に赤坂プリンスホテルが閉館し、東京ガーデンテラス紀尾井町として再開発された後、この旧館は、結婚式場とレストランのある赤坂プリンスクラシックハウスとして、スタートしました。その1階にあるレストラン「ラ・メゾン・キオイ」は、ランチ、アフタヌーンティー、ディナーそれぞれ予約して利用することができます。休日の昼にランチを予約して訪ねました。

 
紀尾井町通りを挟んで、ホテルニューオータニガーデンタワーの反対側に位置しており、車でホテルニューオータニの前を過ぎて、紀尾井町通りを右折してすぐの場所に、東京ガーデンテラス紀尾井町の駐車場入り口があります。ホテルニューオータニや上智大学、赤坂見附駅、永田町駅、国会議事堂国立劇場、最高裁判所、霞が関等はすべて徒歩圏内になります。まさに日本の政官の中枢エリアでもあり、名門公立中学で知られる麹町中学は、道をはさんで向かい側にあります。エリア一体は坂が多く高低差があることから、エスカレータ等で東京ガーデンテラス紀尾井町の4階へ上がったところに道路に面して、赤坂プリンスクラシックハウスがあるという不思議な構造です。

 重厚なテューダー様式の建物は、外観、館内とも往年の雰囲気をそのまま残しています。東京都指定有形文化財に指定されているようです。道路側にある旧館入口から入り、すぐ左手奥にレストラン「ラ・メゾン・キオイ」があります。スープと前菜2品、メインディッシュ、デザート、コーヒーのランチコースを4,000円というリーゾナブルな料金で味わうことができます。記念日プランでは、さらにスパークリングワインとホールケーキを2,500円プラスで追加することもできます。とてもクラシカルな雰囲気の中、美味しい料理を味わうことができ、往年の赤坂プリンスホテル旧館をしのぶことができました。館内は入れ替わりで多くの人が訪れ、常に満席の状態になっていました。ちょうど結婚式も行われているようで、中庭には新郎新婦と多くのゲストが集まっていました。


[2020年2月更新]

 ザ・メインと日本庭園

【ホテルニューオータニ】
 四谷駅、赤坂迎賓館と、東京メトロの赤坂見附駅、永田町駅の間にあるホテルニューオータニは、東京を代表するホテルの1つです。昭和39年(1964年)の東京オリンピック開催の年に、多数の外国人訪問者を想定して開業しました。江戸時代には大名の下屋敷があった場所であり、約400年の歴史ある広大な日本庭園が残されています。
 日本庭園を囲むように、開業当初からあるザ・メイン、その後建てられたガーデンタワーがあり、他にガーデンコートがあります。ザ・メインとガーデンタワーは、高低差があり、日本庭園も自然の起伏があります。
 ザ・メイン地下のレストラン街でうな重の昼食をいただいた後、日本庭園を散策しました。都心とは思えない静寂な日本庭園内には格式ある離れのレストランが数件あります。その後、ザ・メイン2階のカフェダイニング「SATSUKI」にて、美味しいスーパーメロンショートケーキを味わいました。
 このホテルは、駐車場が完備しており、気軽な価格で立ち寄れるレストランも多数ありますので、車で出かけた途中で気軽にお食事やケーキを味わえる穴場的スポットです。


[2019年5月更新]

   東京大神宮

【東京大神宮】
 飯田橋駅に近い、閑静な千代田区富士見町にある、東京大神宮に参拝しました。東京における伊勢神宮の遥拝殿として明治13年に創建されたと言われています。最初日比谷にあったことから、日比谷大神宮と称され、関東大震災後の昭和3年に現在地に移ってからは飯田橋大神宮と呼ばれ、戦後は東京大神宮となりました。神前結婚式は、ここで始まったと言われています。この日も結婚式が予定されていました。

 東京大神宮は「東京のお伊勢さま」と称され親しまれ、伊勢神宮(内宮と外宮)の御祭神である天照皇大神と豊受大神、さらに倭比賣命を奉っています。縁結びに御利益のある神社としても知られています。そのせいか、またはひな祭りの祓いが行われているからか、狭い境内は、若い女性のグループが多く、混雑していました。境内では、お茶と赤福もちが振る舞われており、美味しくいただきました。


迎賓館正門 迎賓館本館   迎賓館衛舎
学習院初等科   須賀神社  新宿御苑  カフェラ・ボエム

【迎賓館赤坂離宮】
 迎賓館赤坂離宮は、紀州徳川家の江戸中屋敷の敷地の一部に、1909年(明治42年)に東宮御所として建設されたと言われています。日本では唯一のネオ・バロック様式の西洋風宮殿建築とのことです。第二次世界大戦後、これを改修して迎賓館とすることになり、1974年(昭和49年)に開館した後、世界各国の国王、大統領、首相などの国賓、公賓が宿泊する等、外交活動の舞台となっています。
 毎年一定の時期には、事前申し込み制および当日整理券制により一般公開されていますが、予約なしの当日見学可能時期が設定されましたので、初めて訪れました。JR・東京メトロの四谷駅から徒歩すぐの迎賓館正門から右手へ曲がり、学習院初等科の手前を左折したところにある西門でセキュリティチェックを受け、入場券を購入して本館へ入場します。
 昔ながらの重厚感ある本館には、彩鸞の間、花鳥の間、朝日の間(改修工事で見学不可)、羽衣の間等があり、ヨーロッパの宮殿のような雰囲気があります。この他、本館の奥には噴水のある庭園があり、正門右奥には衛舎があります。この衛舎を見ながら正門から退出するルートになっています。

【須賀神社】
 四谷総鎮守と言われる須賀神社は、迎賓館赤坂離宮・学習院初等科から徒歩10数分の閑静な住宅地の中にあります。毎年6月の御祭礼は、四谷の「天王祭り」といわれ、江戸の5大祭りの1つとして知られています。住宅街の中にひっそり佇んでいますが、アニメ映画「君の名は」の舞台になったと言われていることもあり、聖地巡礼の人々が訪れていました。

 須賀神社参拝の後、同じく「君の名は」の舞台になったと言われている、新宿御苑前にある
カフェラ・ボエム新宿御苑店に立ち寄りました。2階まで吹き抜けの高い天井、洋館風のクラシカルな雰囲気の館内では、パスタ、ピザ、肉料理等のイタリアン料理を味わうことができます。客層も店員も比較的若く、活気ある店内は、ヨーロッパのカフェレストランにいるかと錯覚するような独特の雰囲気がありました。(翌月再度カフェラ・ボエムを訪れ、一品料理+パスタ+ドリンクのランチを楽しみました)

【新宿御苑】
 江戸時代に信州高遠藩主、内藤氏の屋敷があった場所に、1906年(明治39年)に皇室の庭園として造られたと言われています。イギリス風景式庭園、フランス式整形庭園、日本庭園をたくみに組み合わせた、近代西洋庭園の名園と言われています。新宿御苑内には旧洋館御休所、旧御凉亭など、様々な歴史建造物があります。

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