レトロな町並み42・食事処12−小樽PART2(小樽運河、色内エリア)


[2024年3月更新]
 約10年ぶりに小樽を訪れました。天気予報では雪予想の寒い時期でしたが、訪れた時間帯は幸い好天に恵まれ、小樽駅から小樽運河迄の色内エリアを散策しました。好天とは言え、今年の積雪量は多く、歴史的建造物の前の道路は圧雪路となり、両側には高い雪の壁ができていました。
 小樽駅から徒歩で、
旧色内駅、旧三井物産、旧日本銀行、旧北海道拓殖銀行、旧北海道銀行、旧第一銀行、旧三菱銀行、旧越中屋ホテル、旧三井銀行、旧小樽商工会議所、旧四十七銀行等を経て、旧浪華倉庫、小樽運河、旧小樽倉庫、旧安田銀行を散策しました。これらは小樽駅から徒歩10〜15分圏内のエリアにあります。

小樽駅 旧色内駅 旧三井物産小樽支店 旧日本銀行小樽支店
旧北海道拓殖銀行小樽支店 旧北海道銀行本店 旧第一銀行小樽支店 旧三菱銀行小樽支店 旧越中屋ホテル
  旧三井銀行小樽支店 旧小樽商工会議所 旧塚本商店 旧梅屋商店 旧第四十七銀行
小樽支店
 
出抜小路 旧浪華倉庫 小樽運河 旧小樽倉庫 旧安田銀行小樽支店

【旧色内駅】
 旧日本銀行小樽支店の斜め前、旧手宮線後にある
旧色内駅は、1912年に仮停車場として開設され、その後休止、廃止、再開設を経て、1962年手宮線の旅客営業廃止により廃止されています。2011年に当時駅舎を模した休憩所が設置されています。

【旧梅屋商店】
 旧四十七銀行と旧塚本商店の間、旧越中屋ホテルや旧三井銀行、旧小樽商工会議所と同じ、色内大通りに面しています。1906年に建てられたと言われています。現在は硝子屋として使用されています。

【旧浪華倉庫(西洋美術館)】
 1925年に建てられた旧浪華倉庫は、以前訪ねた際は小樽運河食堂でしたが、コロナ渦の中で閉店となり、その後2022年に西洋美術館として開館しているようです。


小樽駅 旧日本銀行小樽支店(金融資料館) 旧北海道銀行本店
旧三井物産小樽支店 旧北海道拓殖銀行
小樽支店
旧第一銀行小樽支店 旧第四十七銀行
小樽支店
旧越中屋ホテル
旧三井銀行小樽支店 旧手宮線跡 出抜小路 小樽運河 旧小樽倉庫
小樽運河食堂 旧安田銀行小樽支店

 再び小樽の街を訪ねました。かつて北のウォール街として栄えた、小樽市の色内エリアと小樽運河を散策しました。

【過去の記録はこちら】
→小樽(貴賓館、青山別邸、総合博物館)へのリンク
→小樽グランドホテルクラシックへのリンク



【日本銀行旧小樽支店金融資料館】
元は日本銀行の小樽支店として機能していた建物であり、2003年から日本銀行の広報施設として再オープンした。建物は現在、小樽市指定文化財に指定東京駅の設計者としても知られる辰野金吾らが建物の設計を担当し、1912年に竣工したと言われています。2階建てのルネサンス様式が取り入れられた重厚な建物は、2002年9月に日本銀行札幌支店への統合が決定され、小樽支店としての営業が廃止となるまで使用されました。2003年5月には金融資料館として開館しました。無料で見学可能な館内は、日本銀行小樽支店時代のデザインやつくりを残したものとなっており、ロビーと営業場カウンター、広い吹き抜けの空間等、往年の姿がしのばれるものとなっています。

【旧三井物産小樽支店】
1937年に建てられたもので、黒御影石の貼られた玄関や1階の壁と、2階以上の白色タイル壁とがコントラストになっています。

【旧北海道銀行本店】
旧北海道銀行の本店として1912年に建てられたと言われています。1931年までに2回増築され、旧北海道銀行が1944年に北海道拓殖銀行へ吸収合併された後は、海運局の庁舎として使用され、1965年から北海道中央バスの本社ビルとなっています。重厚な建物の一部は、小樽バイン(ワインカフェとショップ)として改装営業開始され、正面は小樽バインの玄関となっています。

【旧三菱銀行小樽支店】
1922年に建てられ、北のウォール街と言われた色内地区の交差点の一角にあります。現在は北海道中央バスの小樽運河ターミナルとして商業施設が入っています。

【旧第一銀行小樽支店】
1924年に建てられ、小樽運河ターミナルのある交差点の一角にあります。

【旧北海道拓殖銀行小樽支店】
1923年に建てられ、小樽運河ターミナルのある交差点の一角にあります。現在はホテルヴィブラントオタルとして使用されています。

【旧小樽商工会議所】
1933年に小樽経済の拠点として建てられました。

【旧塚本商店】
1920年に呉服太物商の2階建て店舗として建てられました。防火のために、外壁をコンクリートで塗り固め、出入口や窓を防火戸で覆う等の工夫がされています。

【旧第四十七銀行小樽支店】
昭和初期に建てられた木造2階建の建物です。正面に4本の円柱を立て、壁面をタイル張りとする昭和初期の典型的な建物になっています。

【旧越中屋ホテル】
1931年に越中屋旅館の外国人客向けの別館として建てられた重厚な建築です。小樽グランドホテルクラシックとして営業していましたが、2009年に閉館、その後2019年に新たなホテルとしてオープンしています。→小樽グランドホテルクラシックへのリンク

【旧三井銀行小樽支店】
旧越中屋ホテルの向かい側にあり、1927年に竣工したと言われています。関東大震災を教訓に耐震技術を取り入れた鉄骨鉄筋コンクリート造で、外壁には花崗岩が使用されたと言われています。2002年11月に三井住友銀行小樽支店が閉店するまで使用されました。

【旧名取高三郎商店 (大正硝子館)】
1906年に建てられた2階建の代表的な商家建築と言われています。防火のためのうだつが設けられています。

【小樽運河】
沖合を埋め立てて、陸との間にできた水路であり、1923年に造られたと言われています。1980年代から散策路やガス灯が整備され、小樽の観光スポットとして知られるようになりました。 運河の両岸には重厚な倉庫群が立ち並んでおり、往年の姿をしのぶことができます。

【小樽運河食堂】
1925年に造られた石造りの
旧浪華倉庫の建物を利用した複合食堂で、小樽運河の中心スポットになっています。往年のレトロな雰囲気を醸し出す館内には、ビアホール、ラーメン店、寿司屋、海鮮食堂、土産物屋等が入っています。海鮮問屋というレトロな雰囲気の食堂で、10種の海鮮丼をいただき、小樽の海の幸を満喫しました。

【出抜小路】
小樽運河と道路を挟んだ内陸側の角にある界隈は、シンボルである火の見やぐらを中心に、石造りの建物が狭い路地を挟んで並んでおり、往年の姿を醸し出しています。出抜小路の建物の屋根には「しゃけほこ」が鎮座しており、出抜小路を火や魔物から守っています。 

【旧小樽倉庫(小樽運河プラザ)】
小樽運河の前にある、19世紀末に造られた旧小樽倉庫の建物は、北側を小樽市博物館、南側を運河プラザに活用されています。

【旧安田銀行小樽支店】
1930年に建てられ、富士銀行が継承した後、1970年から新聞社の社屋として使われているとのことです。 昭和初期の典型的な銀行建築であり、重厚な円柱が特徴になっています。

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