レトロな町並み66ー上中里・尾久・田端(北区鉄道の街)


 東京都北区の上中里駅・尾久駅・田端駅に囲まれたエリアは、広大なJRの車両基地がある鉄道の街です。車両基地や駅の周辺には、静かな住宅街があります。駒込駅→古河庭園→上中里駅→尾久駅→地下通路→田端駅と散策しました。
 古河庭園  上中里駅 田端運転所 田端駅南口 
尾久駅  尾久駅地下通路 尾久車両センター(右上東京スカイツリー)    新幹線車両センター

【上中里駅】
 1933年(昭和8年)に開業したJR京浜東北線の
上中里駅は、JR山手線の駒込駅や古河庭園、東京メトロ南北線の西ケ原駅から近い台地の静かな場所にあります。住宅街に囲まれていますが、平地が少なく、JR車両基地が近くにある等、乗降客の少ない駅です。(乗降人員が東京23区のJR駅の中で2番目に少ない。京浜東北線の駅では最も少ない。・・2019年度) 橋上駅舎の出入り口は片側のみにあり、車両基地のある尾久駅方向へは、高架通路を通っていくことになります。
 高架通路を下りて、静かな住宅街を通り、踏切または歩道橋を越えて、線路沿いに少し歩いたところに
尾久駅があります。

【尾久駅】
 1929年(昭和4年)に開業したJR東北本線・高崎線の
尾久駅は、住宅地と車両基地に囲まれた、ホーム1本の小さな駅です。(乗降人員が東京23区のJR駅の中で3番目に少ない・・2019年度)
上野駅からひと駅の場所にあり、2015年の上野東京ライン開業により、東京駅や東海道線方面へのアクセスが良くなり、近年乗降人員が増えているようです。すぐ裏手には、JR尾久車両センターがあり、かつては北斗星やカシオペア等の寝台列車や数多くの客車列車が所属していたようです。今でもTRAIN SUITE四季島や旧カシオペア車両、通勤電車、特急車両等が所属しています。その南西には田端運転所もあり、機関車が所属しており、さらにJR東日本の東京新幹線車両センターもあります。毎年11月には車両センターの公開イベントが行われているようです。
 尾久駅の出入り口は1カ所ですが、上中里駅・田端駅方向へは、車両基地の地下を抜ける地下通路があり、徒歩や自転車で通ることができます。

田端駅
 田端エリアは、明治時代中頃までは、雑木林や田畑の広がる閑静な農村だったと言われています。上野に東京美術学校(現・東京藝術大学)が開校した後、若い芸術家たちがこのエリアに住むようになり、芸術村になったと言われています。その後、大正時代になると、芥川龍之介や室生犀星が田端に移り住み、多くの文士が集うようになったとのことです。
 JR田端駅北口には駅ビルやJR東日本の東京支社、ホテル等があります。田端駅は、古くから鉄道の重要拠点となっており、現在は田端運転所東京新幹線車両センターがあります。
 南口は、映画
「天気の子」の舞台となった静かな駅舎です。駅員はおらず、自動券売機が1つのみ、自動販売機が1つのみで駅前にはセレモニーホール以外、何もありません。「天気の子」のハイライトシーンの舞台となった、線路を見下ろす高台の細い坂道が、南口から続いています。あじさいが美しく咲いていました。


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