レトロな町並み96−日光

  1999年に日光の社寺として日光東照宮、二荒山神社、輪王寺等が世界遺産に登録された日光エリアは、インバウンドや修学旅行含め、多数の観光客が訪れるスポットです。約20年ぶりに日光を訪ねました。今回は往復東武のスペーシアXで東武日光駅経由での訪問です。

 東照宮五重塔  東照宮 陽明門 三猿(神厩舎) 唐門 御本社
 眠り猫 奥宮 本地堂(薬師堂) 輪王寺 神橋
日光金谷ホテル  旧日光市庁舎 東武日光駅 JR日光駅

【日光東照宮】
 
日光東照宮は、徳川家康公を御祭神としており、徳川家康公没後、その遺言により1年後に久能山から日光へ移されお祀りされたと言われています。現存する主な社殿は、3代将軍家光公によって1636年に造替されたと言われています。国宝としては、500以上の彫刻が施された陽明門、陽明門の左右に延び、最大級の花鳥彫刻のある廻廊唐門御本社(本殿、石の間、拝殿)、左甚五郎作の眠り猫があります。他に石鳥居、五重塔、表門(仁王門)、三神庫、「見ざる・言わざる・聞かざる」の三猿の彫刻で知られる神厩舎天井画の鳴き龍で知られる本地堂(薬師堂)、御水舎、神輿舎、祈祷殿、奥宮等が重要文化財に指定されています。

 陽明門から入り、三猿の彫刻や唐門を見て、御本社に上がって参拝の後、奥宮への参道下にある門の眠り猫を見て、長い階段を上り、奥宮へ参拝しました。奥宮には徳川家康公のお墓(宝塔)があります。最後に陽明門の外にある本地堂(薬師堂)の鳴き龍を見学しました。現在では参拝客が鳴き龍の下で手を叩いてはいけないことになっており、東照宮の方が叩いて説明されていました。

【二荒山神社】
 山岳信仰の中心として古くから崇拝され、中世に多数の社殿が造営され、その後、徳川幕府によって新たに本殿や社殿が造営されたと言われています。本殿や神橋など23棟が重要文化財に指定されています。

【輪王寺】
 8世紀末の四本竜寺を起源として日光山の中心寺院として発展し、1653年に3代将軍徳川家光の霊廟である大猷院が境内に造営されて以来、徳川幕府の尊崇を受けたと言われています。大猷院霊廟本殿・相の間・拝殿が国宝に、そのほかの37棟が重要文化財に指定されています。

【神橋】
 日光山の入口、国道沿いの大谷川にかかる朱塗りの
神橋は、二荒山神社の建造物で国の重要文化財に指定されています。日光東照宮・輪王寺・二荒山神社への玄関として、多くの観光客で付近は賑わっています。山々の紅葉と橋のコントラストもとても美しい光景です。日光市内から中禅寺湖方面への車ルートでT字路となっているエリアのため、いつも道路が渋滞しています。

日光金谷ホテル
 日本のクラシックホテルで紹介している
日光金谷ホテルは、1873年開業の日本を代表するクラシックホテルです。近年リニューアルされています。明治時代建築の本館・新館や昭和初期建築の別館等、昔ながらのクラシカルな雰囲気がそのまま残っています。神橋に近く、日光東照宮まで徒歩15分の場所にあります。

【旧日光市庁舎(旧日光市役所記念公園)】
 日光金谷ホテルに近く、東武日光駅方面への国道沿いにある
旧日光市庁舎は、大正時代建築の木造4階建ての建物です。当初は外国人向けホテルとして使用される予定でしたが、売却され、戦後旧日光町役場、日光市庁舎として使用されました。

【JR日光駅】
 1890年に日本鉄道の駅として開業した
日光駅は、1912年(大正元年)に現在の2代目駅舎に改築されたと言われています。その後2009年と2016年にリニューアルされています。木造2階建てのネオ・ルネサンス様式の西洋建築の重厚な駅舎は往年の雰囲気を醸し出しています。1階に非公開の貴賓室、2階に旧1等待合室があります。なお、隣接する東武日光駅は、1929年に開業し、三角屋根の駅舎はレトロな雰囲気があります。

 JR日光駅前には天然温泉のある
日光ステーションホテルクラシックがあり、日帰り入浴してリフレッシュして、東武スペーシアXで帰路につきました。

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