日光金谷ホテル
[2024年12月写真更新]
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本館 | 本館と別館 |
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本館(左)・別館(右) | 本館正面 | デラックスツイン | ダイニング |
日光金谷ホテルは、1873年創業の日本最初のリゾートホテルです。箱根の富士屋ホテル、軽井沢の 万平ホテル、横浜のホテルニューグランド、奈良ホテル、東京ステーションホテル等と並んで、日本
を代表するクラシックホテルです。ホテルは神橋のすぐ前の小高い丘に位置し、東照宮まで徒歩15分弱と いう便利な場所にあります。建物は明治中期建築の本館、新館、昭和初期建築の別館、および戦後建築の
第二新館から構成されています。なかでも白亜の本館、寺院のような和風建築の別館はとてもレトロで 美しく情緒満点です。130周年記念のライトアップ実施期間中の特別プランを利用し、冬のホテルを
訪れました。
天候に恵まれ、男体山等の雪に覆われた日光連山が青空の中、美しく望まれる暖かい日でしたが、 日光宇都宮道路の今市ICを過ぎると日陰には厚い氷と積雪が残り、日光の冬の厳しさを感じました。
日光ICで下りて約5分、日光市役所と神橋の間の古い建物(土産物屋)角を左折し、急な坂道を 上ったところにホテルがあります。滞在した客室は本館2Fの26号室(デラックスツイン)です。
33平方メートルの、広く天井が高い部屋からは、別館や美しい日光連山を望むことができます。 天井や浴室は改装されていますが、壁・柱・窓枠・調度品・ドア等は明治時代の面影をそのまま
残しており、かなりレトロな雰囲気です。木造3階建てのため、3階の客室の方が歩くとギシギシ 音が響きますが、それが何とも言えない情緒を醸し出しています。
廊下も風情があり、明治の洋館を歩いているような気分になります。客室前の廊下には、天皇陛下、 皇太子・雅子さま夫妻や世界の著名人がホテルを訪れたときの写真、昔のホテルの写真等が展示 されており、長い歴史と伝統に裏づけされたホテルの重厚感を感じます。また同じ廊下の並びには 家族風呂や浴室専用の部屋がありました。このホテルにはA~Gまで7タイプの客室(今回滞在した 客室はBタイプ)がありますが、うちFはシャワーのみ、Gはトイレのみで浴室がないため、この ような専用浴室を設けているようです。
廊下をはさんだ反対側にメインダイニングルームがありました。夕食はここで特選メニューの
サーロインステーキを楽しみました。白を基調としたダイニングルームも独特の味わいがありました。
決して敷居が高すぎることはなく、乳児連れで入ることができ、気軽にクラシックディナーの雰囲気
を味わうことができました。食後に1階ロビー(昼間は美しい庭園と日光連山が望める)でケーキ
セットを楽しみました。ライトアップした寺社風の別館を眺めながら、誰もいない静かなロビーで
家族で味わうケーキは格別でした。
翌日の朝食はメインダイニングルームで洋食をとり、チェックアウトし、近くの町並みを散策した 後の昼食は、ラウンジで百年カレーというレトロメニューを楽しみました。食事場所としては他に
和食処もあります。各場所とも昼食は手ごろなメニューが用意されています。またホテル内売店と 坂道の下にあるベーカリーには、美味しいホテルパンが手ごろな値段で販売されています。宿泊
しない場合でも東照宮の行き帰りに立ち寄ってみる価値がありそうです。