レトロな町並み33−熊本


 九州の中央部、熊本県の西北部にある熊本市は、人口70万人を超える政令指定都市(2012年4月指定)です。16世紀後半に加藤清正公が熊本城に入り、新たに城を築いた後、17世紀以降は細川氏の城下町として発展したと言われています。熊本市内を散策しました。

熊本城
加藤清正公銅像 旧細川刑部亭 旧上熊本駅舎
熊本市電
(上熊本駅)
熊本市電

【熊本城】
・・JR熊本駅から熊本市電で花畑町または熊本城・市役所前下車徒歩
 17世紀初めに築城されたという現熊本城は、加藤氏、細川氏の居城とされてきましたが、1877年西南戦争の直前に天守閣が焼失し、1960年に再建されたと言われています。大小天守閣や本丸御殿大広間、国指定重要文化財の宇土櫓、梅園、肥後椿園、肥後六花園等、広大な敷地内に重厚な建物や庭園があります。天守閣と本丸御殿大広間には有料で入場することができます。なお、花畑町電停から熊本城内に入る行幸橋の手前右側に加藤清正公銅像があります。

【旧細川刑部邸】・・熊本城から徒歩
 細川刑部家の武家屋敷として17世紀に建てられたと言われている旧細川刑部邸は、熊本県の重要文化財に指定されており、往年の上級武家屋敷の姿を残しています。

【旧上熊本駅舎】・・JR上熊本駅/熊本市電上熊本駅からすぐ
 熊本城の北西にある上熊本駅は、JR九州、熊本電鉄、熊本市電が乗り入れる駅です。1891年に九州鉄道の池田駅として開業し、1896年に旧制第五高等学校に赴任した夏目漱石が赴任して降り立った駅と言われています。1913年に建てられた2代目駅舎は木造の洋風建築として知られていましたが、JR九州新幹線開業に伴う上熊本駅の高架化に伴い、解体され、2006年に熊本市電の上熊本駅舎として前面壁部分が移築されています。

【熊本市電】
 1924年に開業した熊本市電は、A系統(田崎橋−熊本駅前−辛島町−水前寺公園−健軍町)とB系統(上熊本駅前−辛島町−水前寺公園−健軍町)の2系統により運行されています。最盛期より路線は縮小していますが、市民の足として活用されており、熊本駅前から水道町まで(A系統)と、上熊本駅から水道町まで(B系統)に乗車し、市内を散策しました。

市内散策の後、熊本城の北にある
熊本城温泉「城の湯」に立ち寄り、温泉でゆっくり過ごしました。
また、前日には、熊本県の南西、八代海に面した歴史ある
日奈久温泉の「金波楼」に宿泊し、昔ながらの温泉を満喫しました。

→レトロな列車旅・町並み・食事処 INDEXへ

→信州の温泉案内/レトロ旅行倶楽部トップページへ戻る

→レトロな日本旅館のある温泉 INDEXへ