別所温泉


[2025年10月更新]
 上田電鉄別所線で上田駅から約30分、レトロな佇まいの別所温泉駅からすぐの場所にある日帰り温泉施設で日帰り入浴をしました。上田電鉄の乗車券とあいそめの湯、または共同浴場2箇所の入浴券がセットになった割引切符もあり、お得に電車で日帰り入浴が可能です。上田駅の上田電鉄窓口であいそめの湯入浴券と往復乗車券がセットになった、あいそめゆったり切符を購入しました。

【あいそめの湯】
 別所温泉駅から徒歩すぐの場所にある公共の日帰り入浴施設です。真新しく明るい内湯と露天風呂、2つの露天陶器風呂があります。館内には休憩室、貸室、食事処、土産処等があります。銭湯同様のリーズナブルな料金で利用可能です。日中から多くの地域の方々で賑わっていました。入浴の後、食事処で冷やしくるみそばと、ノンアルコールビールをいただきました。信州の美味しいそばを、つゆとくるみたれの2種類の味で楽しむことができます。

【大師湯】
 慈覚大師の湯と言われる大師湯は、北向観音の参道入口の隣にあります。昔ながらの温泉街の中にあり、重厚な建物の湯屋はとても風情があります。外の券売機で入浴券を購入し、おばあさんの受付を済ませて入ります。タイル貼りの昔ながらのこじんまりした内風呂があります。浴室全体がタイル貼りでレトロな雰囲気です。アメニティはありませんが、タオル含めて購入して手ぶらで立ち寄ることも可能です。

【石湯】
 真田幸村公隠し湯と言われる石湯は、大師湯の少し奥、温泉街の中にあります。大師湯同様昔ながらの重厚な建物の湯屋は趣があります。同様に外の券売機で入浴券を購入し、おじいさんの受付を済ませて入ります。脱衣場にはトイレもあり、階段下りた場所にある浴室も大師湯よりひと回り大きく、タイル貼りの大きな岩風呂になります。大師湯同様アメニティはありませんが、タオル含めて購入して手ぶらで立ち寄ることも可能です。

 お湯は3つの浴場とも、透明マイルドで硫黄の香りがあり、やや温めでとても心地よく、ゆっくり入ることができ、よく温まります。

 大師湯、石湯から徒歩すぐの場所にある、北向観音、安楽寺、常楽寺へ参拝しました。信州の鎌倉と言われる別所温泉は、寺社や古い街並み等見どころが多々あります。

あいそめの湯 大師湯 石湯

[追記]以前訪れた臨泉楼柏屋別荘はその後残念ながら2017年に閉館しました。

[2014年更新]
 菅平高原スキー場の帰り、15年ぶりに旅館花屋を訪ねました。広い敷地の一番道路側の別棟1階にある、76号室に滞在しました。一番端の部屋ということで、両サイドに窓があり、一方は庭が、一方はベランダのような庭ごしに駐車場があります。8畳×2部屋と洗面、トイレ付きの昔ながらの和室です。玄関ロビーからは一旦二階に上がり、外の渡り廊下を通ってから、別棟に入り、そこで一階に下りる構造になっています。広い敷地内には、中庭をはさんで、本館や離れや様々な建物があり、1部屋1部屋異なる造りになっています。昔ながらの風情ある渡り廊下や、黒光りの階段、ダイニング、ロビー等、大正時代の姿をそのまま残しています。

 お風呂は、大正ロマン漂う
大理石風呂と、展望風呂の若草風呂が男女時間入れ替え制になっています。また、若草風呂から外に出て、長い外廊下を歩いたところに男女別の岩の露天風呂もあります。大理石風呂は、浴室が2つに分かれており、一方は四角い大理石浴槽が、1つ、もう一方は四角い大理石浴槽と、少し大きめのタイル浴槽の2つの浴槽があります。浴室のステンドグラスや壁面、天井等、レトロな雰囲気が溢れており、タイムスリップしたような感じになる、昔ながらの洋風風呂です。若草風呂は、展望風呂と呼ばれ、昼は明るい日差しが差し込み、高台からの眺望が望めます。大理石と石の大きめの浴槽が1つあります。いずれもお湯は透明マイルドで、熱すぎず温すぎず、湯上がりもさっぱりしています。大変心地よいほのかな硫黄の香りがあり、飲むこともできます。
 夕食は、部屋食で信州の食材をふんだんに使用した美味しい料理をいただきました。朝食は本館2階の明るく眺めの良いダイニングで、信州のリンゴジュースや温泉たまご、湯どうふ等、ヘルシーなメニューをいただきました。

 帰路、別所温泉の中心にある、
北向観音に参拝し、大湯付近を散策し、昔ながらの上田電鉄・別所温泉駅に立ち寄った後、生島足島神社に参拝して帰路につきました。

 別所温泉は信州の鎌倉と呼ばれ、歴史ある寺社や見どころが沢山あります。また、このあたりは
塩田平とも呼ばれ、鎌倉時代に北条氏がこの地に移り、塩田城を築いたことから、様々な史跡もあります。別所温泉を起点に信州の鎌倉散策をしてみてはいかがでしょうか。

旅館花屋玄関 別棟の76号室
別棟の76号室 ロビー 階段
階段 廊下と中庭 大理石風呂 大湯
北向観音 生島足島神社 上田交通・別所温泉駅

別所温泉・花屋旅館にて 臨泉楼・柏屋別荘
花屋旅館
臨泉楼
柏屋別荘

 別所温泉は4回訪れたことがあります。1回目は、長野へ転勤する前(東京在住時)です。当時は新幹線は未だなくて、信越線で碓氷峠を越えて上田まで来て、ここでのどかな上田交通の電車に乗り換え約30分かけて訪問しました。現在は新幹線で東京から上田まで1時間少々となり、身近な温泉地として観光客も増えているようです。2回目は長野転勤後の雪の季節に日帰りで、3回目は桜の満開の季節に宿泊に訪れました。4回目は7年に1度の善光寺御開帳の年(2003年)の4月末に宿泊に訪れました。

[花屋旅館]
  別所温泉には歴史あるレトロな日本旅館が数多くありますが、その代表格が花屋旅館です。別所温泉宿泊3回のうち、2回はここに宿泊しました。大正時代の創業であり、当時の雰囲気をそのまま残す大正浪漫たっぷりの日本旅館です。旅館の門を入ると、白壁土蔵造りの美しい和風建築の建物に迎えられ、誰に教えられるでもなく、由緒ある旅館を訪れたことが実感できます。客室・渡り廊下・階段・玄関等、伝統的な和風木造建築の美しさが随所に表われており、情緒満点です。特に美しい日本庭園と木造の風情ある渡り廊下は、とても味わいがあります。標準的なタイプの客室に宿泊しましたが、次の間付きの広い部屋であり、内装も大変趣きがありました。この旅館に滞在していると、日本人の心の故郷に来たような、懐かしく心地よい気分になりました。大浴場はレトロなローマ風呂、展望風呂、露天風呂ともマイルドで心地よいお湯です。部屋食の食事は信州の味覚を堪能できる素晴らしいものでした。

[臨泉楼柏屋別荘]
 臨泉楼柏屋別荘は、温泉街の奥、北向観音の近くにある、明治時代創業の旅館です。木造4階建ての本館をはじめ、美しい和風建築とつつじが美しい日本庭園で知られています。館内は上品な雰囲気でまとめられており、ロビーでは月1回コンサートが開かれています。お風呂は、内湯と露天風呂いずれも透明マイルドで、ほのかな硫黄の香りがとても心地よい泉質です。内湯は洗い場が畳敷きになっており、体に非常に心地よく、やさしい感じがします。個室食事処で味わう夕食はオリジナルな懐石料理、朝食は薬膳料理であり、非常にヘルシーな美味しさです。食へのこだわりが感じられる旅館という印象を受けました。

[追記]残念ながら、その後2017年に閉館しました。

[大湯]
 3カ所ある外湯も歴史を感じさせるものであり、それぞれ味わいがあります。その中の大湯へ行ってみました。大湯は、三層瓦屋根の木造建築の湯屋が非常に印象的です。湯治場の趣が感じられる、大変味わいある外湯でした。

 別所は信州の鎌倉と呼ばれ、鎌倉時代から室町時代の史跡が多く、見どころが沢山あります。南向きの善光寺と向かい合って北を向いていることから名が付いた「北向観音」、珍しい八角形の三重塔がある「安楽寺」、石造多宝塔のある「常楽寺」、未完の三重塔で有名な「前山寺」等です。また、上田からの電車の終点駅、別所温泉駅は映画のロケに使えそうな昔ながらのレトロな駅であり、上田交通の古い電車が展示してあったりして、情緒満点です。是非電車で訪れ、歩いて史跡めぐりすることをお薦めします。

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