山中温泉


    山中温泉総湯・菊の湯

 山中温泉は、今から約1300年前に行基が発見したと言われる歴史ある温泉です。さらに平安時代末期に能登の地頭・長谷部信連が一羽の白鷺が傷めた足を癒しているのを見つけ、その場所を掘ると薬師如来像が現れ、美しい温泉が湧き出したと伝えられています。その後、松尾芭蕉が「奥の細道」の途上訪れ、気に入って、「山中や菊は手折らじ湯の匂い」と詠んでいます。

 加賀温泉駅からバスで約30分、山代温泉より奥にある静かな温泉地を訪ねました。山代温泉バスターミナルより更に奥にある菊の湯バス停で下車すると、目の前に共同浴場の「山中温泉総湯・菊の湯」があります。男湯と女湯が離れた別棟になっており、男湯の前には飲泉場があります。重厚な建物の湯屋に入ると、昔ながらの番台があり、下駄箱と貴重品ロッカーに靴と荷物を預けて、脱衣場に入ると昔ながらの風情があります。お風呂は、タイル張りの広い内湯のみで、ジャクジーもあります。地元のお爺さんお婆さんが多数通われていて、馴染み同志の会話がはずんでいます。
 お湯は透明マイルドで、やや熱めに感じましたが、寒い時期でしたので、ほどよい感じです。湯上がりはとてもさっぱりしています。

 帰路、数年ぶりにバスで約20分の山代温泉で途中下車しましたが、山代温泉総湯と古総湯は、月1回水曜日の午前中清掃日とのことで残念ながら休館でした。山代温泉は散策のみで帰路につきました。

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