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2003年 私のベスト5

 ことしも、読者のみなさまから寄せられた「ことしはこれだ!」という展覧会を紹介します。
 まずは、例年寄せてくださっている、SHさんです。
 

こんにちは、ペンネームSHです。
いつもつたない内容ですが送らせていただきます。

***
「さっぽろ想い出旅行」…札幌市写真ライブラリー
それほど昔から札幌に住んでいる訳ではありませんが、懐かしい雰囲気が感じられます。
年配の方が大勢訪れて盛り上がっているのも、良い感じでした。

「大日蓮展」…東京国立博物館
展示はバラエティに富んでおり、長谷川等伯の「仏涅槃図」(とにかくデカイ)、金剛力士像等にも目が行きましたが、私のイチオシは、伝胡直夫筆の「夏景山水図」。
ダイナミックな筆運びなのに、静寂が感じられる画に、見入ってしまいました。

「安田侃の世界」…アルテピアッツア美唄
気持ちよい日差しとちょうど良い気温。
木造校舎と彫刻。
そして音楽(演奏会の練習をしていました)と芝生。
すべてが一体となって世界を作り上げていました。

「ヴェネツィアの光と影」…北海道立帯広美術館
一年に一回位は、大量に古典的な西洋画を見たいものです。
マリエスキの奇想画が面白かった。

「木原康行展」…北海道立旭川美術館
時に生命を、時に機械を思わせるような細密版画が 素晴らしかったです。
今回初めてみたエッチング作品は、プログレッシブロックのジャケットに採用したいような美しさ。

後、個展等で拝見させていただき、印象深い方の個人名を挙げさせていただきます。

居島春生さん、佐藤武さん、橋本礼奈さん、本城 義雄さん

以上です。

 つづいて、札幌の版画家、渋谷俊彦さんです。


 順位はつけられませんが、
・「OUT SPOKEN GLASS」(近代美術館)
・「安田 侃展」(近代美術館、アルテピアッツア美唄)
・「土屋公雄彫刻展」(彫刻美術館)
・「コンチネンタルギャラリー開廊10周年記念―水の渉、森の音―」
・「阿部典英展」(芸術の森美術館)
です。
 巡回展の舟越桂展は旭川美術館の天井の低さが気になり、作品のよさがかなり半減して見えたため、次点としました。また「立体表現展」「アジアプリントアドベンチャー」もともに次点としました。(わたしたちはもっとがんばらねば!との気持ちを込めて!)
 ヤナイのベスト5えらびがおくれたのは、ひとえに、2003年は書かずにおわってしまったテキスト大量にがあって、恥ずかしかったからに尽きます。
 わたしも順位はつけられませんが

 「Outspoken Glass」=日本のガラスの「今」を提示したキンビらしい企画
 「阿部典英展」=やはり圧巻だった97年のインスタレーション
 「北の創造者たち展 虚実皮膜」=北海道の現代美術の水準を示して見せた
 「ヴェネツィアの光と影」=帯広美術館の独自企画。見ごたえある古典絵画が並んだ
 「舟越保武展」=気品と気高さに魅了された
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