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八雲町立図書館の前
つれづれ日録の題字

 3月30日(水)

 人権擁護法案をめぐるblog、ネット界の騒ぎのなかで、驚嘆すべき忍耐力で法案について冷静な議論と検証をつづけてきたbewaad institute@kasumigasekiさんのサイトが、つながらなくなっています。
 「パチンコ屋は朝鮮人がやっている、と言えば逮捕」
みたいな、お話にならない低レベルの反対論が横行する中で、こんなのと意見を一緒にするくらいならこの法案が通ったほうがましだという意味のことを言い切ったbewaadさんは勇気あるなーと思いましたが。
 それまでのエントリーの頻度がものすごかっただけに、コメントスパムにあったのではないかと、ちょっと心配です。

 あーとだいありーのほうにも書きましたが、更新を休みます。
 4月2か3日から再開します。

 (4月3日追記
 bewaadさんの正確な文章は

webmasterは、ここまで述べてきたような主張をする人々のことが嫌いですので、それが反対論の中の少数派に転じない限り、反対論批判派のスタンスを変えるつもりはありません。そうした主張が普及することの不愉快さに比べれば、人権擁護法が成立することの不愉快さなど、比較にならないほど簡単に我慢できますから。

 でした。
 つながらなかったのはサーバの不調のためだったようで、現在は恢復しています。

 3月29日(火)

 夜、バレーボール少年団の取材をした以外は、まったく外に出ずひたすら原稿を書き続けるという、めずらしい日。
 来客もゼロで、これまためずらしい1日。

 
 もちろん、一事をもって万事がそうだと断言するつもりはない、とあらかじめ言い訳しておいて…。
 「つぐみ、どこにいるの?」のつぐみちゃん(小5)が、仙台の自宅に帰ってきたようです。
 夕べのテレビニュースがきっかけだったようです。
 4300件(エントリー2つの合計)のトラックバックを引き寄せるblogよりも、テレビで一度流れただけのほうが、インパクトがあったわけで、やはり、旧来のメディアの役割がすっかり終わったとまではいえないようです。

 

 この1ヵ月間、ちまたの話題をさらっている「フジサンケイグループ対ライブドア」ですが、本所次郎著「閨閥」(徳間文庫)のことは、それほど話題になっていないような気もします。(ホリエモンの社長日記にはちょこっと触れられていましたが)
 これを読むと、フジテレビの会長さんとかに、公共性がどうのと言われるのは、たとえばKONISHIKI関にダイエットせよと迫られるとか、田原トシちゃんに歌がへただとせめられるようなものだということがよくわかります。
 つまり

あんたにだけは言われたくない。

ってやつです。
 この本には、フジサンケイグループがそもそも財界の肝いりでつくられたことや、鹿内家によるグループの私物化、鹿内家の養子、日枝会長一派によるクーデタなどなどの過程がくわしく書かれており、たいへん勉強になります。
 鹿内家による彫刻の森美術館の私物化とか、産経新聞の赤字経営も、容赦なく書いてあります。
 いまの「フジ対ライブドア」も、ちょっとちがった角度から見ることができるようになるのは、うけあいです。

 ただ、本所次郎という経済小説家じたい、たとえば高杉良とか城山三郎なんかとくらべて、マイナー感がいなめませんからなあ。
 もっとも、彼の新刊が文庫で出るたび「頭取の影武者」「極道相場」「カード詐欺団」「夢を喰らう」と、立て続けに書評ページの短評で紹介した変な新聞もあります。
 その新聞とは、北海道新聞で、短評はすべて筆者が書きました(爆)。だって、おもしろいんだもん。

 でも、ウェブ古書店の「絶望書店」によれば、「閨閥」は、「文藝春秋」などの記事をコピー&ペーストした部分がきわめて多いとのこと。
 ことし68歳の本所さんですから、若いころの取材力を期待してはいけないのかもしれませんが。
 で、この本は、無断転載を指摘されて絶版になっているそうです。
 筆者の家の近くの本屋には置いてありましたけど。

 ただし、筆者がいまもってわからないのは、ニッポン放送がラジオ局として出発したのはよいとして、なぜわざわざ、フジテレビという別会社をつくってテレビ事業を始めたのかということです。
 たとえば、TBSは、最初ラジオ局で、テレビをあとからはじめました。地方の放送局なんて、HBC(北海道放送)とか、そういうところがふつうですよね。東北放送もRKBもそうです。(STVは、テレビの後でラジオに参入したきわめてめずらしい例)
 もし、フジテレビとニッポン放送が、HBCみたいにひとつの会社のテレビ部門とラジオ部門であれば、これほど簡単に株の買収劇をゆるしてはいなかったであろうことは、想像に難くありません。


 3月28日(月)

 26日は長万部で深夜まで取材。
 ヒップホップ青年たちの意外に礼儀正しいことに感動。

 27日。
 書かねばならぬ原稿がたまっているので、予定していた札幌行きを断念。
 しかし、けっきょく昼も夜も爆睡してしまい、仕事はまったくすすまず。

 28日。
 あれだけ寝たのに朝起きられない。とほほ。

 夕方、空知管内長沼町のガラス作家中川“ちゃった”晃さんが支局来訪。
 うれしいなあ。美術関係者がいらしてくださったのは、初めてです。

 夜、少しだけ原稿がすすむ。

 ところで、検索サイトgoogleに、さいきんどんなことばで検索が行われているかのランキングを表示する「zeitgeist」(ドイツ語で「時代精神」の意味、だと思う)というコーナーがあるんだけど、そこの「テレビ番組」の4位が、なんと

 水曜どうでしょう

です。
 「冬のソナタ」「ごくせん」「義経」「弁慶」などに次いで、堂々の4位! (3月29日修正しました)
 あすの「笑っていいとも」に、大泉洋氏が出演します。

 25日に書いた「つぐみ、どこにいるの?」。
 23時からのTBSニュースでやっていた。
 トラックバックは、26日のエントリーに対するものが3848、27日のエントリーへのものが438にものぼっている。


 3月25日(金)

 24日夜は早寝して、11時間睡眠。
 途中で目が覚めたけれど、まあなんとか朝までねむった。
 それにしても、目覚めたときの疲労感がすごい。
 ふつう、朝は「疲労取れた感」だと思うんだが。

 心をオニにして起きて、仕事。
 まー、人と会ってるときは、だいたい元気。

 しかし、夕方には早くもガス欠ぎみ。
 原稿を書き上げる前に、前に進まなくなってしまう。

 …というのが、最近の傾向です。

 きょうも早寝したが、やはり深夜目がさめてしまった。
 サッカー・ワールドカップの予選、日本対イランを、途中からテレビで、あまり一生懸命でなく、見ていた。

 結果は、2対1で負け。
 中田選手、気負いすぎ。彼への風当たりは強くなるような気がするが、そのへんの話はパス。

 blogの世界がまたまたすごいことになっている。
 仙台で行方不明になった小学生の女の子の親が開設した「つぐみ、どこにいるの?」は、サッカーを見てたときにトラックバックが2400だったのに、いま午前2時20分で、まもなく2650になろうとしている。
 大げさでなく、数秒か数十秒ごとに、トラックバックが増えていく。

 「河北新報」のサイトで読んだけど、blog先進国の米国でも、毎日blogを巡回して読んでいる人はたった5%で、まだ知らない人のほうが多いらしい。
 とはいえ、人探しまでblogの出番になる時代。もう、新聞の出る幕はどんどん小さくなってきていると思う。

 新聞の宅配制度、あと何年もつかね。

 3月23日(水)

 朝なかなか起きられない。
 昼間ねむい。
 夜ねむれない。

 どうしたらいいんでしょうかねえ。

 もうちょい派手に宣伝してもいいと思うのだが、北海道新聞のサイトで、オリコンとタイアップして、道内ベスト30の紹介と、一部楽曲のダウンロードができるサービスがはじまった。
 紙を売れば月々3900円あまり徴収できるけれど、ウェブサイトはそのままではカネにならない。新聞社も、サイトを商売にむすびつけようと、けっこう必死だったりする。

 3月21日(月)

 だらだらと原稿書き。
 仕事の遅さに、われながら呆れる。
 じぶんでいうのもなんだけど、かつては1行1分が当たり前だった。
 さいきんは、みじかくて、さしてむつかしくもない原稿に1時間以上かかることもあって、やれやれである。

 読んでない新聞もたまってゆく一方。

 日経3月5日の別刷り「プラス1」で、山根一真さんが、パソコン通信「ニフティサーブ」の中止について感慨深げに書いていた。
 筆者も、1990年代初頭、ニフティサーブにはお世話になった。
 東芝のワープロ「rupo」に、でっかいモデムを接続して、友人と会話をたのしんでいた。

 ニフティサーブの会員専用の会議室は、登録会員の身元がハッキリしているために「荒らし」や「ウイルス」もなく、あたたかな雰囲気に満ちていた。ネットは世界の人たちを結びつける新しい気持ちのいい社会だと信じていた。
 しかしネットは商売の場になってしまった。

 筆者は、「古きよき時代」ということばが、あまりすきではない。
 「よき時代」とおもわれるのは、たんに「わるいこと」をわすれているだけのこともあるからだ。
 ただ、山根さんのこの文章を読むと、たしかにパソ通の時代はよかったな、と思う。

 読売3月6日の書評欄。
 「野ブタ。をプロデュース」の評者が

小泉今日子(女優)

となっているのだ。
 kyon²が、太宰治の「人間失格」が好きだったなんて、意外。
 おもしろい人選だと思う。


 3月20日(日)

 つれづれ日録、なんと1週間ぶり!

 いそがしいのだろうと思われるかもしれないが、たんにさぼってるだけ。

 白戸麻衣さんのオランダ滞在記はvol.4に。
 読めばわかるけれど、次からはハンブルクに舞台をうつすことになりそう。

 19日はせがれの幼稚園最後の日。
 孫の晴れ舞台を見にわざわざ札幌から両親がやってきた。

 体調はあいかわらず。
 微熱もつづいている。
 つかれやすくなったのか、きょうは午後3時間、爆睡の昼寝。


 3月13日(日)

 つれづれ日録は、4日ぶりになってしまったけど、TOPICSなどはほとんど毎日更新している。
 きょうは、「マイちゃんのオランダ滞在記 vol.002」をアップ。どうぞごらんください。

 9日は町議会の傍聴など。
 36度7分。

 10日は午前中時間があったので、八雲総合病院に行く。
 血液検査などもするが、なにもわるいところはないといわれる。

 11日は、ことしもひらかれる予定のグループ展「絵画の場合」の打ち合わせが札幌であったが、仕事が入り、どうにもならず。
 長万部の「青年の集い」なる集会を、会場のすみっこで聞いていた。

 12日は、ソフトテニス教室を取材したあと、知り合いがひらいている会の「そばうち」のようすをのぞき(筆者もちょっとやってみました)、午後から一家で函館へ。
 帰路、森町赤井川の、国道5号沿いにあるレストラン「ケルン」に初めて入り地元・大沼牛を使ったビーフシチューとハンバーグを食べた。料理が出てくるまでちょっと待たされたが、感動的なうまさだった。こんなやわらかい肉のビーフシチューは、食べたことがない。

 13日。
 長万部の双葉小の閉校式を取材する。

 とにかく終日ねむい。



 3月9日(水)

 まず、7日の話ですが、目次のアクセスカウンタが16万を突破しました。
 見てくださるみなさまのおかげです。ありがとうございます。
 ちなみに、昨年のちょうど今ごろ、11万になっていましたから、1年で5万のアクセスがあった計算になります。

 欧州滞在中の、札幌の若手現代美術作家「まいちゃん」こと、白戸麻衣さんからの「オランダ滞在記」がどーんと届きました。
 現在、アップの準備中であります。しばしお待ちを。


 8日のTBS系「ニュース23」を見た。
 筑紫哲也キャスターによる、堀江社長(ライブドア)インタビューは、まあ、わるくなかったと思う。
 筑紫氏なりに、問題点を整理しつつ、相手の言うことも聞くという感じだったから。すくなくても、強引に結論に持っていこうとしたり、相手のしゃべるのをたびたびさえぎったり、というひどいインタビューではなかった。
 もっとも、両者の溝は、うまらないだろう。まあ、うまらくてもいいんだけど。
 筑紫氏は、ジャーナリズムというのは、たとえ一般の関心がうすくても、つたえなくてはならないときにはしっかりつたえるニュースがあると、信じている。
 堀江社長からすると、そういう考えかたは古く、あえていえば傲慢で、人々は知るべきニュースにはちゃんとアクセスするのだと、これまた信じている。
 一般大衆を信頼しているのは、堀江氏のほうだ。筑紫氏には、民衆を啓蒙してやらなくてはならないという古風な使命感みたいのがあるように見受けられる。

 筆者は、どっちかが正しくて、どっちかがまちがえているというものでもない、と思う。

 地味な政策の話とか国際情勢のニュースよりも、芸能界のゴシップのほうが、視聴率をかせいでいるのは、まぎれもない事実だから。

 堀江氏がblogにジャーナリズムの未来を見ている部分はたしかにあると思うし、それは一理ある。

 ただ、堀江氏が言ってたように、旧来のメディアが無用になったわけではない。
 ニュース系ブロガーのなかには、じぶんは新聞をとっていないし、テレビも見ないという人がいるけれど、そういう人はネットでニュースを見ているのである。
 しかし、ネットで見ることのできるニュースは、大半が新聞社系サイトからの引用である。それは、新聞に印刷するために取材し書いたニュースであって、もし新聞がなくなったら、ネットでニュースを見ることもできなくなってしまうのだ。
 blogにあるのは、大半が、論評や感想である。
 1次情報はじつに少ない。
 マスコミを批判しているblogも、もとになる情報はマスコミから入手しているのが現状だ。それはやむをえないことだろうし、ことさらにあげつらうつもりはないが。

 ただ、情報というのは、ネットサーフィンしてたり、記者クラブにすわってたりしただけでは、得られないものもある、とだけは言っておこう。
 じぶんのことをたなにあげて言わせてもらえば、地道に情報を得るため走りまわっている新聞記者もすくなくないのである。

 
 3月7日(月)


 ソニー経営陣交代。
 出井会長がやめたことより、久多良木副社長が退陣したことにおどろく。
 まあ、ゲーム機の評判がなあ…。

 
 夜9時に消防のサイレンが鳴る。
 現場に走っていったら、もう消防車が撤退をはじめていた。

 じぶんは、それほど新聞記者向きの性格ではないと思うときがあるけれど、こういうシチュエーションではほとんど反射的に外に出ているのであった。


 3月6日(日)

 いぜんとして36度8分ぐらいなので、あす病院へ行こうかと思う。
 ただ、毎日ではないし、仕事をやろうと思えばできないことのない健康状態というのが、なんとも…。(前にも書いたけど)


(追加)
 記者blogでは有名な「ガ島通信」さんが、勤めている新聞社を辞めるそうで、blog業界では4日あたりからけっこう話題になっている。
 記者のblogなどを巡回していると、いかにじぶんが仕事ときちんと向き合っていないか、あらためて思い知らされるようで、ため息がでる。

 それはさておき、ほとんどのblogが、人気blogランキングなるものにリンクしている。
 各blogの表紙などに、投票ボタンのようなものがついており、そこをクリックすると、1票入るしくみのようだが、よくわからない。とくに、ランキングの表に「IN」と「OUT」があるのは、なんなんでしょう。
 そして、多くのblogが
「クリックおねがいします」
「励みになります」
として、読者に投票を呼びかけている。

 そういうものか、と思った。

 筆者はこれまで、じぶんのサイトのアクセス数が伸びるような行動を、ほとんどとっていない。
 他人に自信をもっておすすめできるほどのサイトではない−とじぶんでは思っているからだ。
 だから、じぶんから、各種検索サイトに登録したことはない。(そういえば1度だけ、yahoo!に登録しようとしたことがあったが、なしのつぶてだったな)
 当サイトにリンクを依頼してきて、じぶんでは北海道美術ネットにリンクを張っていないサイトも存在する。個人的には、そういうのってありなのかなあと思うのだが、こちらからはリンクをお願いすることは、あまりしていない。旧知がサイトを開設した、なんてときは別だけど。

 人気blogランキングにもいろいろなカテゴリーがあって、有名人のblogへの「IN」の数はすごいけれども、たとえば当サイトに関連がありそうな、「芸術」「北海道」というカテゴリーでは、はっきり言ってたいしたアクセスはないようだ。
 もし「北海道美術ネット」がblogになって、皆が投票してくれれば、たぶん上位になるだろう。
 まあ、どうでもいいことかもしれないが。



 3月5日(土)
 風邪が治ったら、微熱がもどってきた。
 1週間ぶりにやすみ。


 3月4日(金)

 2日は、長万部の二股らぢうむ温泉の広告をめぐり、公取が警告をしたとかで、大忙しだった。

 本社デスクから電話。
「温泉の写真を撮りに行けませんか、支局長」
「むりです」(きっぱり)

 その日の午後は取材が2本入っていた。
 取りやめると、4日の紙面に穴が開いてしまう。
 おまけに、その日はものすごい吹雪。
 当の二股らぢうむ温泉は、長万部からさらに20キロ山奥にあり、四駆でもやっととというロケーションらしい。

 風邪は快方にむかっている。
 しかし、やらなくてはならないことがたまっている。


 3月1日(火)

 熱が下がったと思ったら、こんどは洟風邪。
 仕事に身が入らないこと、おびただしい。
 むつかしい原稿を書いたり、文章を読んだりも、なかなかできない。
 参ったなあ。

 八雲と長万部の積雪が1メートルを超えて、いまこれを書いている午後8時現在、105センチでならんでいる。
 もう雪は飽きてきた。
 そろそろ春が来てほしいなあ。

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