「どうもあいつとは合わないな」,「あの人,苦手〜」.そういう人っているよね.できたらそういう人とは関り合いたくない,つき合いたくない,そう思うよね.でも,避けてばかりもいられない.それが世の中というものだから,どうしたものか...
仕事で,そういう「苦手な人」と一緒に出張しなければならなくなった.しかも新幹線では隣の席.往路2時間(名古屋から東京までの想定でした..(^^ゞ),いったい,なに話せばいいんだよぉ.隣で新聞広げられたらうっとうしい,靴脱いで足でも組まれたら,その汚い靴下が,私につくではないかいな...そんな妄想(実話じゃないの?(爆))が頭をよぎり,いてもたってもいられない.あなた,2時間,ずっと寝たふり,してみます?(笑)
では,どうしたものかいな? まず,なぜその人に対して,自分が「苦手意識」を持っているのかを,考えてみよう.なんで合わないのか,どうして嫌ってしまうのか? 結構,思い込みってないかな? 感覚的っていったらいいのか,生理的にとでもいおうか..「なんとなく合わないんだよ」ってやつ.でも,その「合わない」って意識が増長されると,さっき言ったように,その人の存在自体が「うっとうしい」,「汚い」みたく,全人格を否定してしまうことにもなりかねない.えっ,よくあることじゃない,そんなに大げさなことかよって?
実際に,その人のせいであなたが被害を被ることあるかな? 考えてみて,あまり思い浮かばないよね.大した理由,なかったよね.例えばあなたが,いままであまりその人と話したことがなく,「話し辛いやつだ」と思っていたとしよう.それでその人と「合わない」と遠ざけていた.でもね,新幹線で隣に2時間も座ったせいで,半ば義務感も感じ,話してみたら,これが意外に話せる人だったなんてこともよくあることだよ.なんかぶっきらぼうで,冷たいなって思ってた.でも本当は,ただ口下手の照れ屋だったなんてことにも気づく.そういう人の方が,実直でウソもつかないかもね...何度も話してりゃ砕けてくるかもしれないけれど,合った端の印象で苦手だって決めつけてしまったことで,それまで避けてきた.いわゆる「食わず嫌い」ってやつ.1,2度口論して,もう嫌だって遠ざかっていたあいつ.嫌だって思うから,その人の行動が逆に気になって,うっとうしく感じた.ところが現実は...
苦手だと思っても,まずはそのままにしよう.人の印象は,付き合いの程度でもどんどん変化します.自分の方が嫌な奴にならないように,必要最低限,あいさつをしよう.そして自分の役割だけはしっかりこなし,相手に迷惑をかけない.ただしムリに相手に合わす必要はないし,こびへつらう事も要らないよ.その人をありのままに見つめ,自分と違っていたとしても,価値観は人それぞれだから,「その人は,そうなんだ」と素直に認めてしまう.嫌だと思って冷たくすれば,それは必ずあなたに返ってきます.嫌いにならず,そのままにしておけば,いつかいい関係になれるかも... |