心と身体の談話室
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−「頑張る」って?−

Hot Messageの方に書こうかと思ったんだけど,MAINに入れちゃいました.

幸せになる努力

『幸せになる努力をする前に、幸せを感じれるようになった方がいいかもね。
 これって簡単な一言だけど、意外と意味深なんですよ。(笑)』 (空さんの掲示板より)

幸せってなに?
そうなる努力??
まさに意味深...

努力とは,そうできないから,一生懸命になって,
自分の気持ちに逆らってまですることと,私は思います.

ほんとうに幸せになるために,努力なんてする必要があるの?
自分がなにを「幸せ」だと感じるかじゃないの?
1つの思いを成し遂げた,あぁ幸せだ!
しかし,そんなのほんの束の間.
また次の欲求が頭をもたげ,それができないからとまたまたもがき,
あぁ私ってなんて不幸な人間だ!!!

今できなくても一歩ずつ,その歩みを感じることで,
幸せって感じられないのかな?

空さんの掲示板で,「幸せになる努力」なんて言葉をみつけ,
私,こんなレスしたんですよね.
そのあと,たまたま,昔読んだ本を,本棚から引っ張り出して見てたら,
「頑張ることの弊害」なんてのが目に留まった.
そこで,みんなにちょっと,ご紹介.

頑張ることの弊害

 自然な欲求によってではなく,義務感に駆り立てられた行動を脅迫的な行動というが,それは往々にして,自然に逆らった行動となる.本当はしたくないのにしなくてはならないことというものは,自分の中でそれに逆らうものを押し殺し,...(中略)
 「頑張る」とは,自然に逆らうこと,つまり無理をすることである.意志の力を動員して,自然の流れに抗して目的を実現しようとすることである.そういうやり方で,確かに,大きな仕事をなし遂げることも,あるいはできるかもしれない.しかし,そのために支払う犠牲は想像以上に大きいものになる.
 癖というものがあるが,それは,そういう不自然な行動が習慣になることから生じる.癖とは個性とは別ものである.癖がなくなったときにはじめてその人の個性が輝くのである.癖は歪んだ習慣であり,不自然な行動様式である.無くて七癖というとおり,自分の癖にはなかなか気づかないものだが,しかし,癖は自分で気づかないかぎり,決して直るものではない.
(安井 武:こころとからだの深いつながり,こころの技術,74/75,日本実業出版社(1988))

 決して「頑張る」ことを否定するつもりで,これを載せたわけではない.世の中,頑張らなければできないこと,いっぱいあるんだもん.初めてすることなんて,だいたいはそうだよね.ただ,「頑張ろう!」とすると,すごくエネルギーがいるんだよってこと.
 勉強だってそうさ.小さい時はしたくないから「頑張って」やってた.だけどね,これが何かを知りたいと思って,自分からいろいろ調べたりする勉強って,全然辛くないじゃない.これは,自分の欲求にしたがってやってるからなんだよ.つまり自然の流れってこと.
 こんなふうに,捕え方次第で,物事,辛くも楽しくもなると私は思うのです.ただね,全部が全部「考え方次第だよ」などと,軽々しく言うつもりもありません.だけど,そのように感じられるようになった時,ほんと心が軽くなります.これは実感.
 じゃあ,どうすればそう思えるかって?
 上で安井さんが言ってるでしょ,「癖」だって.まず癖にしないことじゃないかな? そして,癖になってしまってたら,早くそれに気づくことだよ.まぁ,なかなか自分では気づけないんだけどね.
 どうかな? ここでみんなに気づかせてもらったら? 私はこんなふうに思うけど,他のみんなはどうなのかなぁ?なんて,掲示板にカキコしてみては? 2/7にmie-dream★さんが問い掛けてたでしょ,あんな感じでさ.ここの掲示板,誰だってレス,入れられるし(ただテレホタイムだと重すぎる(1分くらい待っててください)のが難点).
 だってここ「談話室」なんだもん.


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