MY設定弁明鼎談―チャクラ編―

註:『銀真珠』本編とは一切関係ありません(笑)。



参加者:カカシ・アスマ・テンゾウ
カカシ専用お酌係:はたけイルカ(狐面付真珠ver.)←注:嫁入り済なので苗字が違います。


アスマ …チャクラ編と言われてもな。原作で性質が判明したのも最近だし。
(悟りの境地にいる風情で茶を啜る)
カカシ …原作を出さないの。とりあえず、木火土金水じゃないのは確かだけどね。
アスマ 火遁・水遁・土遁・風遁・雷遁の五種だな。それに相応した性質。これは、生まれつきのモノってぇ設定だろ。
カカシ 確かね。木遁は土と水の性質変化、とかまぁ、あるんだけど、割愛。
アスマ 俺とナルトが風でお前が雷。サスケが火だったかな。
カカシ そうそう。これ基本ね。
アスマ …で?今回はこの解説って訳じゃないだろ?『銀』さんよ。
カカシ そりゃ、そうでしょ。まぁ、取り敢えずはイルカ先生が水の性質…ってトコまで設定としておこうか。話進まなくなるし。
アスマ おう。
カカシ …さて。ここで一つ設定上の問題があるんだけど。
アスマ 言ってみろ。
カカシ 『カカシ』と『銀』のチャクラの問題ね。
アスマ あぁ、成程。
カカシ 一応、別人で通している以上、忍犬でも区別が付かないようにしなきゃいけない訳よ。
アスマ だな。…カカシは『元暗部』で、『銀』は現役。作戦行動によってはダブる事もある…と。面倒な話だ。
カカシ そうそう。話早くて助かるよ。何せ、一時期は俺、一人三役だったからねぇ(笑)。結構大変だったのよ。
(へにょりと苦笑する)
アスマ 三役ってぇと…。あぁ。『カカシ』と『暗部のカカシ』と『銀』か。
カカシ あたーりぃ。
アスマ 確かに面倒だな。
カカシ うん。『カカシ』と『暗部のカカシ』は別に同じでも良いんだけどね。一応、面を外した時に驚いて戴かないといけないからさ。多少、差異をつくってたんだよね。
アスマ そんな理由かよ。
カカシ そんなモン、そんなモン。
アスマ …てぇと、面倒くせぇのは銀か。
(ぷかりと数本目の煙草に火を点ける)
カカシ うん。流石にバレちゃ拙いでしょ。一緒の作戦もあったしさぁ。
アスマ …一緒の作戦…。影分身でも使ったのか。
カカシ うん。
アスマ 視覚的にはそれで二人だよな。影分身なら質感もあるし。でも、別人にはなれねぇよな。一般人に紛れるなら、チャクラを消すから何とか他人になりきれるが。
カカシ そう。基本的な問題はそこなんだよね。だから、暗部に入ると、チャクラの練り方から修行するの。
アスマ へ。
カカシ 今まで皆に晒してたチャクラのままだと、誰が暗部なのか丸分かりじゃない。中忍・下忍・一般人はもとより、上忍と兼任の暗部だっているんだからさ。
アスマ あぁ、そうか。
カカシ でしょ?だから、いつもの…アカデミーで習うチャクラの練り方と違うチャクラの練り方を訓練する訳。
アスマ 成程な。声色や姿を変えるより、チャクラが一番誤魔化しが効かねぇからな。そういうのもありだな。
カカシ 納得ありがとう。
アスマ どー致しまして。…って、それより、具体例を教えろ。
カカシ あー、うん。そうだね。渦巻きか螺旋に例えてみようか。
アスマ 判り易けりゃなんでもいい。
カカシ はいはい。…まぁ、普通のチャクラが右回りだとするじゃない。
(ここで手元のコーヒーを混ぜ、その中にミルクを垂らす。)
アスマ あぁ。
カカシ これの逆回しが暗部用って考えりゃいーの。
アスマ …。(簡単に説明し過ぎだ、バカ)
カカシ まぁ、ね。もっと詳しく言うと、精度の問題もあるんだけどね。
アスマ 精度…?
カカシ 下忍と上忍じゃ、練ったチャクラの密度が違うでしょ。
アスマ 確かに。あいつ等、なんであそこまで大雑把かね。お蔭で術の効きが悪いったらねぇよ。
カカシ それは俺達の指導に問題ありって言われそうだから黙ってよーよ
アスマ …意義ナシ。
カカシ とにかく、精度・密度が違うだけでかなり誤魔化せるんだけど。
アスマ まぁ、中忍レベルのチャクラの奴が暗部なんて、普通は思わねぇな。気殺一つ取ってもかなりレベル格差がある。
カカシ ほんと、理解が早くて助かる。…最近、説明ってぇとアイツらにばっかだったし。
アスマ …ナルトに、だろ。
カカシ …うん…。
(視線が宙を舞い、日々の苦労が知れる)
アスマ …ご苦労…。(←ナルトの担当じゃなくて、心底良かったと思っている)
カカシ や、話を元に戻すけど、上位者が下位の者になり切るのはなんとかなるからね。だから、短期の修行で今までより緻密且つ精度の高いチャクラを練れるようにする訳なんだけど。
アスマ …だからか。
カカシ ん?
アスマ 三忍とか、高名な忍に暗部出身者って少ないだろう?チャクラコントロールの難度が上がり過ぎるって事じゃねぇのか?
カカシ あー。うん。
アスマ 暗部なのに自分より低レベルにするってぇのは面倒だからな。それ位なら暗部にならない方が楽だ。
カカシ 正解。
アスマ お前の場合は?六歳ん時には暗部だったってぇのに、あっさり中忍になってたよな。
カカシ アレはね。かなり仕方ない。暗部で戦績上げちゃって、入隊は余儀なくされてたんだけど。
アスマ ん?
カカシ 父親とか、生活環境の問題があってさ。
アスマ あー?
カカシ 白い牙の息子が表舞台に出ないってのは不自然じゃない。だから、暗部入隊するなら、死んだ事にするとかしかなくてさ。
アスマ …生きてる以上、順当に出世せざるをえなかったのか。
カカシ …うん。
アスマ …て、事はチャクラの話はその辺から来てるんだな?実は。
カカシ …うん。
アスマ お前と同じ境遇になるような奴がそう、居る訳ないだろーが。
カカシ そーなんだけどねー…。
(遠い目を浮かべる)
アスマ …まぁ、良い。今まで然程問題になってなかった(だろう)チャクラ問題がお前の所為で俄かに持ち上がっちまったんだな?
カカシ …うん。
アスマ …で、解決策が表の顔と裏の顔でチャクラの練り方を変えるってモノだったんだな?
カカシ そーいうことー…
アスマ …まぁなぁ。「人生生きてるだけでお疲れでご苦労」って名言も世の中にはあるしな。
カカシ …どこぞの臨床犯罪学者の言葉を引用しなくて良い…。
アスマ …。
(↑疲れている友人に同情しつつ、死にかけの筆者にも哀れみの視線を投げている)
カカシ 先生みたく「息抜きの合間に人生楽しめ」たら良いんだけどー。
アスマ お前こそ、どこぞの光画部の人生を羨んでんじゃねぇ。
(読書傾向が闇な二人である)
アスマ …で?その効果はどうなんだよ?お前に関しては完璧だと思うけどな。
カカシ あー。えっとねぇ。結構、便利だよ?実際、アスマ、真珠が誰かも判らないでしょ?
アスマ 確かに。
カカシ テンゾウは人体実験の被験者だから、行方不明扱いだし。
アスマ んー?誰だっけ?
カカシ えーと、ヤマト?
テンゾウ …はい。
アスマ (イキナリ出てくんじゃねぇよ。…ってか、借りてきた猫だな、こりゃ)
カカシ 死亡者やら、行方不明者やら抱えてるからね、暗部は。兼務が少ないよ。取りあえず負傷退職扱いにした元上忍とか、アカデミー落第の名を借りた青田買いとか色々ね。
アスマ …へー…。
カカシ とにかく、一回は生死不明にしておかないと、表復帰の時に面倒だしさ。最近は兼務させる事もあるけど、表の任務はともかく、裏の任務に差し障りがあると困るし。
アスマ お前みたいに大っぴらに所属を暴露しておく訳にもいかないのか
カカシ そ。俺が一番大変(笑)。
アスマ 違いねぇ。カカシは里一の忍で、銀は暗部のトップだもんな。
カカシ ま!こんな兼業してるなんてフツーは誰も思わないから、あんまり怪しまれる事もないんだけどね。念には念を入れとかないと。
アスマ ごもっとも
カカシ だからね、同席してる時はどっちがどっち、て事もないけど、本体と分身でチャクラの練り方を変えるのよ。
アスマ ほー。…じゃあ、他の兼務者もそうしてるのか?例えばお前の嫁さんとか。
(カカシに確保されているイルカを指差す)
イルカ …!(無理無理無理無理)
(話を振られて慌てて首を横に振る。面が飛ばなかったのは奇跡的)
カカシ 真珠はね。表が主体なのよ。だから、表用と真珠用のチャクラは別個に練れるけど、影分身と併用は出来ないね。影分身は…まぁ、出来るけど。
アスマ ん?
カカシ トラップは里一だけどね。他はフツーなの。トラップの為に緻密なチャクラを練る、それが真珠のチャクラなだけでね。
アスマ また複雑な…。
カカシ そーでもないよ。
アスマ じゃ、他に同じ事出来る奴は。
テンゾウ いません。隊長以外には。本体と影分身で質の違う、別人のチャクラを練るなんて。
アスマ だってよ?
カカシ 大丈夫。原作でナルトがやってる。
アスマ アレは、別人のじゃなくて本人の性質変化だ(です)!!
テンゾウ
カカシ 仕組みとしてはそんなに変わらないって。
テンゾウ …難易度が違い過ぎます。
カカシ え〜。螺旋丸の完成系のが難易度高い筈なんだけど。
テンゾウ …それ以前に、それを教えられるアナタは何々ですか。
カカシ …(痛いトコ突くなー)
アスマ 理論で教える…ってのでナルトが理解出来る訳ないしな。実はお前、使えるんじゃねぇ?
カカシ (ぎくっ)
アスマ カカシ?
カカシ …せ、先生が完成出来なかったのを俺が出来る訳ないじゃないの。
アスマ (どーだか)←じっとりとカカシを見詰める。
テンゾウ
カカシ ナニヨ。
アスマ 別に。…ところで木遁使いだよな?お前さん。
テンゾウ はい。そうですが。
アスマ このバカも木遁が使えるんじゃねぇか、とか疑った事はねぇか?
テンゾウ …あります。
カカシ 無理言わないの。初代様の細胞を持ってるテンゾウだから出来るんじゃない。
アスマ …チャクラで別人になれる器用さがあるんだよな?このバカは。
テンゾウ …木遁は水遁と土遁の組み合わせ性質変化ですね。別人である必要はありません。
アスマ 血系限界とは違うような気がするんだけどもな?
カカシ 原作者様にモノ言っちゃオシマイよ?
アスマ …。初代様と同じ細胞なら、網手姫も持ってたよな?
テンゾウ …まぁ,実孫ですから。二代目様は弟君ですね。
カカシ (ヤバいなー)
アスマ 今回のネタ、血族的にカカシは遠戚に居るんじゃねぇかと疑ってるんだが。
テンゾウ 木の葉は高々五十年の歴史しかありませんからねぇ…。うみの家が巫女筋の古い家系で、ナルトが神官筋のこれまた古い家系である以上、無関係とは言いがたいですね。
アスマ 護筋とか言ったか。しっかも、神官紛いの事も出来たよな?憑坐が出来るんだから。
カカシ えー。俺が雷遁使いだからだよー(苦笑)。
アスマ 調べてもいーぞ?はたけ家の家系図。…どうせ、自来也様とも血縁関係あんだろーが。
カカシ ノーコメント。
アスマ 無作為に師匠が決まる訳じゃないからな。え?四代目の直弟子さんよ。
カカシ …三代目の末息子に言われたくなぁいよ。
アスマ …俺はガイと遠戚になけりゃそれで良い。
カカシ …それは真理だと思うよ、俺も。自来也や網手や大蛇丸と親戚でも良いけど、アイツはね。
アスマ 同感だ。
イルカ (…上忍歴長い人って、自分を誤魔化すの、上手いなー…)
テンゾウ

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