MY設定弁明座談会―私服編―

註:『銀真珠』本編とは一切関係ありません(笑)。


参加者:カカシ・イルカ・7班
注意:今回は、前作『七夕』をご覧になってると、より一層解り易いかと思います。


サクラ …と、言う訳で。この座談会も今回でめでたく3回を迎えました!!拍手〜。
(サクラに乗せられて、思わず全員が拍手)
ナルト 俺、初参加だってばよ。
サクラ 仕方ないじゃない。この中で皆勤賞、イルカ先生だけだし。しかも、初回は科白なしだし。
サスケ …話題はどれもカカシの秘密だな。(←過去のを読み直してる。…時間軸違うのに)
カカシ …いや。それもどうかと…。(どちらかっていうと、里の恥部なんじゃないかな〜)
サクラ まぁ、それはともかく。今回の議題は『カカシ先生の私服』です。
カカシ …はい?
サクラ だって。『七夕』の時、サスケくんとナルトに甚平貸した割に、今回の特別演習のはどうみても新品だったじゃない?甚平から見ると物持ち良さそうなのに、何でお古じゃないのかな、て。
ナルト 大昔だから変なのしか持ってないとか。
イルカ …そんなに大昔じゃないよ。流石に皆が生まれる前だけど。
カカシ …庇わなくて良いから。
サスケ で。何でだ?
カカシ …ん〜。私服、持ってなかったからねぇ。貸したくても無理だぁねぇ。
子供達 へ。
カカシ ぶっちゃけ、前2回のを読んでりゃ解るけど。3歳頃から戦場に居たからねぇ。買うだけ無駄だったんだ〜よねぇ。買ったって、着る暇ないし、成長期ですぐ小さくなるし。中忍からの忍服なら完全支給でしょ。それで事足りたんだよ。(よく返り血浴びてダメにしちゃってたし)←流石に子供には言えないらしい。
子供達 へ。へーぇ。(←想像通りだったが、やはり驚く子供達)
カカシ 甚平とかはね。少し大きめに作れたし、趣味で作ってくれる人が居たから持ってただけ。
イルカ 大蛇丸様、そういうのマメですもんね。私のも毎年作ってくれたし。サクラに貸したのとかね。
子供達 …。(大蛇丸の手製…。あの、甚平と浴衣が、あの大蛇丸の手製…)
(衝撃が強過ぎるのか、三人揃って硬直)
サクラ (…あ、でも、大蛇丸サマ、お菓子作りとか上手よ?)
サスケ (…性別、絶対間違ってるよな)
ナルト (き…きよーって事で納得するしかないってばよ)
(どこかで大蛇丸が聞いていないか、目を配りながら話す三人)
カカシ ま!そんな訳で、私服なんか持ってなかったんだぁよ。買い足してたのって下着位かねぇ。
ナルト へー。やっぱ服持ってなかったんだ。じゃあさ、じゃあさ、寝る時は?
カカシ 基本的に忍服。いつ召集が掛かるか判らないしね。いつでも出られるようにね〜。
サスケ 成程な。
サクラ …け、経済的…って言って良いのかな…。
イルカ そういえば、カカシさんって基本的にお金掛からない人ですよね。
カカシ そぉ?
イルカ 私服要らないし、食費も…殆ど戦場で使わないし、医療費は労災範囲内。住居費だって、持ち家と官舎。強いてお金が掛かるのって、忍具と本くらい?カカシさんの忍具は特別発注だから。
カカシ そー言われればそうかな?でも忍具だって一定額までは里に請求出来るし。…そういえば銀行って行った事ないなぁ。
子供達 はい?!
カカシ 大概の事は現金支給分で事足りたからねぇ。(←戦場か病院に居る事が多かったので、たまの入院中に現金支給されていたらしい)
イルカ それも余らせて箪笥に置きっ放しでしょう。里外れの家と次代邸の余剰分は私が片付けてるけど、上忍専用アパートの方は適当に置いてあるでしょ?(一定額を超えた分は銀行行き)
カカシ …ごめん。財布が膨れちゃうからつい…ね。
子供達 …。(おいおい。上忍の給料っていくらなんだよ)
ナルト カカシ先生って、自分の給料知ってんのかってばよ?
サクラ あ。それ、私も知りたい!そんなにお金使わないなんて、貯金どのくらいあるの?
カカシ 月収?歩合制なのはお前らも一緒でしょ。う〜ん…。給与明細見ないから判らないなぁ。
サクラ じ、じゃあ、貯金は?!(…明細くらい見なさいよ…)
カカシ さぁ?そこそこ貯まってるとは思うけど。
サスケ …知らないのか?
カカシ 通帳なんてもう、15年以上見てないよ。管理もしてないし。…イルカ知ってる?
イルカ …毎月記帳だけはしてますから。安否確認も兼ねて。忍具の支払もあるし。(←消耗品は一括請求)
子供達 …。(イルカ先生、そんな昔から家計預かってんのか…)
ナルト で?いくらなんだってばよ?
イルカ …今、ここに居る全員で、一生遊んで暮らしてもまだまだ余るくらい。(しかもまだ増える…)
カカシ へー。そんなにあるの。最近はそれなりに使ってると思ったんだけどねぇ。
ナルト 何に使ってるんだってばよ?
カカシ お前らの食費。
サクラ …それ、嵩が知れてるから。
カカシ それと、今回の特別演習の時の全員の服代とか諸費用全般?上忍師って基本的に持ち出しなんだよ。その所為で演習より任務優先させるヤツ多いんだけど。金かからないし、楽だし。
サクラ え?持ち出し?里から支給ないの?
カカシ ないねぇ。今回の宿泊費と入場料は三代目の私費だけど。まぁ、里が貧乏だった頃の名残だぁね。俺なんか、諸費用、先生と割勘してたくらいだし。(←カカシ自身も相当額稼いでいた所為もあると思われる)
ナルト へー。あ、じゃあさ、今回着た服って、カカシ先生が買ってきたのか?
カカシ ん?買ったのはイルカ。流石に任務中に買い揃えられる訳ないでしょーが。俺は金を出しただけ。
ナルト あ。そっか。
イルカ もう、サイズが合わないのが残念だけど。買うの、楽しかったよ。
サクラ 変化用だもんね。…あ、そういえばあの服、どうしたの?
イルカ 施設に寄付…しましたよね?
カカシ うん。どうせナルト達着れないしね。懇意にしてる施設があるから、そこに。
ナルト なんだ。また着たかったってばよ。変化くらいするし。な。サスケ。
サスケ …たまに、ならな。
イルカ そんなに気に入ってたの?
サクラ もーぉ、すっごい可愛かったですもん。質も良いのばっかりで。…って、結構かかったんじゃないですか?
イルカ …んー。ちょっと、かかった、かなぁ?
サクラ ちょっとって…。ブランド物もいっぱいあったし、カカシ先生とイルカ先生のも、シンプルだけど良いのだったし。あれだけ揃えるの、かなり大変だと思うけど。
ナルト そーなのかってばよ?
サスケ 俺が知るかよ。
サクラ 火の国の有名ブランドの、いっぱいあったのよ。イルカ先生が買いに行って、ああいうの買うの、なんか意外ってくらい。
イルカ うん。いつもならあんまり買わない。中忍の給料じゃ無理だし。
サクラ やっぱり!…え、じゃあ、なんで?
イルカ …安物が全然似合わない人がいるから。その人に合わせると全員、品質上げざるを得ないの。
サクラ …ごめん、イルカ先生。今、すっごく納得しちゃった。(←さり気なく視線を逸らすイルカに納得の溜息)
ナルト サスケぇ。判ったってばよ?
サスケ なんとなく、な。…カカシに似合わねぇんだろ。
ナルト …。(黙ってカカシを凝視し、納得する)
カカシ 何?(←私服を着る事自体が稀なので、自覚がない)
イルカ カカシさん、スーツ以外の服、何年振りでした?
カカシ スーツ以外?…えーっと。…二十年振り…?でも、スーツだって任務で必要に駆られて…。
ナルト マテ。
サスケ
サクラ
カカシ ん?
ナルト カカシ先生、本気で忍服しか持ってないのかってばよ?!
カカシ ないよ。今回のだって、全部新品。…余計な出費と言えば出費だったなぁ。まぁ、どうせ五人分買うんだから、あんまり気にしてなかったけど。
サスケ あっさり言うな、あっさり。
サクラ …それも、イルカ先生が買ってきたの?
イルカ うん。流石に忍服は困るし。リゾートランドでスーツもね…。
サクラ 確かに。でも、この先着ないんじゃ、もったいないね。
イルカ だから、流行に関係ないの、買ったんだよ。何年経っても着られるように。
(くすくす笑うのを見て、ぱ、と子供達が端に寄る。)
サクラ (…主婦だよね)
サスケ (無駄がないな)
ナルト (なぁなぁ、それってば、じっちゃんになっても着れるって事かってばよ?)
サクラ (そうでしょ。確かに、年齢関係なく着られそうなデザインばっかだったもの)
サスケ (サイズ変更を想定してないってのも凄いな)
ナルト (腹出たとーちゃんなんか見たくないってばよ)
サスケ (同感だ)
サクラ (何か、歳とか取らなさそうだよね。二人とも)
(三人でコソコソと話し合う。不思議そうに眺める大人二人)
カカシ 何、話してるんだろうね?
イルカ んー…。判るような…。(←苦笑)
カカシ それより、あんなに服で喜んでくれるなら、また買っても良いなぁ。
イルカ 今度は、一緒に行きます?皆で。
カカシ そーだね…。着る機会なくても可哀想だし、どっか連れてくのもありかな。
子供達 え?!
ナルト どっか連れてってくれんの?!
サスケ 里外か?
サクラ 修行付でも全っ然、構いませんけど!
(物凄い食い付きの良さにカカシが退く)
イルカ 行きたい所、ある?言うだけならタダだよ。
ナルト 海!海行きたいってばよ!
サクラ あ、良いね。山はよく行くし(修行で)。
サスケ 確かに、任務以外じゃ行った事ないな。
カカシ 海…ねぇ。まぁ、良いけど。
イルカ …夏にアカデミーの里外実習で海行く予定なんだけど。
サクラ 今年、海なの?
ナルト あ。そういえば、木の葉丸たちが行くって言ってたってばよ。
イルカ んー。でも、どうなるかなぁ。ちょっと遠過ぎるから。
カカシ 何か、問題でもあるの?
イルカ 里の近くだと、引率者が少なくて良いんですけど、ちょっと遠いから人手が足らなくて。…木の葉丸もいるし。
ナルト 木の葉丸が居るとダメなのかってばよ?
イルカ 里外って、他里の忍も居るからね。
サスケ …火影の孫。
サクラ 狙われ易いって事?
イルカ ん…まぁ。
ナルト じゃあさ、じゃあさ、俺たちが護衛するってばよ。
サクラ 任務にすれば良いんですよ!
サスケ 悪くないな。
カカシ (火影の孫と九尾とうちはの子供が纏めて里外…ねぇ)
サクラ どうですか?カカシ先生。
カカシ …三人とも、海に行きたいだけだろ。
子供達 うん!!
イルカ あの、職員会議通らないと無理だから。(←マズい事を言ったと思っている)
カカシ …ま!良いだろ。火影サマに相談しておくよ。
子供達 やったー!!
(小躍り始める子供達)
イルカ か…カカシさん、あんまり甘やかしちゃ…。
カカシ アスマんトコや紅のトコも一緒なら大丈夫だと思うよ。他にも暇な奴ら連れて行けば良いし。(アンコとかハヤテとかゲンマとかイビキとか暗部の奴らとか)←コラ
ナルト そうと決まれば、早速買い物行くってばよ!俺水着とか持ってねーもん。
サスケ …俺もだ。
サクラ 私も新しいの欲しいなぁ。
イルカ まだ決定じゃないから!少し落ち着きなさい。(…決定と変わりないけど〜)
カカシ 買い物は任務になってからだぁよ。企画書作ってやるから。
(盛り上がる子供達を見て頭を抱えるイルカに、楽しそうなカカシ。…笑いを堪える覗き見暗部達)

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