中央ヨーロッパの特別地区『カサレリア』。

 以前はココに住むことは違法だったが、居住を認められるようになった現在。
 一線を退いたリガ・ミリティアの老人達や太陽電池ハイランドに住んでいた面々そして子供達が平和に暮らしていた。
 父、ハンゲルグ・エヴィンや母、ミューラ・ミゲルが無事でいるウッソも両親と共に暮らさず、以前の様にココに住んでいた。

 リガ・ミリティアの主力部隊の一つでバルマー戦役時『ロンド・ベル』に協力していたシュラク隊はというとこのカサレリアの近くの街ウーイッグの街に駐留している。
 平和とは言ってもこの中央ヨーロッパはあまり治安が良いとは言えず、シュラク隊がその治安維持に当たっていたのである。

 あまり、いい話が聞かないこの中にあってめでたい話が2つあった。
 それはシュラク隊のリーダーであるオリファー・イノエとウッソ達子供に姉の様に接していたマーベット・フィンガーハットの結婚、そして第一子誕生である。

 二人の子供が生まれた時は『ロンド・ベル』(現プリベンター)のメンバーからお祝いが送られたぐらいの騒ぎようで、現在、マーベットとオリファーはこのカサレリアで暮らし、ウーイッグに出勤していくのが常となった。

第6話 激闘、カサレリア

「ウッソぉ、シャクティは?」
「シャクティだったら、いつもの所だよ。スージィだって知ってるだろ?」

 シャクティを待ちくたびれたスージィの問いにウッソは答えた。

 いつもの所…、それはこのカサレリアが一望出来る見晴らしのいい丘。
 何かあると昔からよく行っていたそこに、シャクティはこのごろいることが多い。
 理由は…分かってるんだけどな…。

 ウッソは丘の方を見ながらそっとため息をつく。

「いつ頃行ったの?…いつもよりシャクティがあの場所にいる時間が長いんじゃないの?」

 エリシャが丘の方を見ながら心配の声をあげる。

「ウッソ、迎えに行った方がいいんじゃなねぇのか?この前のことがあるだろ、あの時はウーイッグだったけれど、次はココにこないとも限らないんだぞ」

 とオデロはエリシャを一瞬見、ウッソに言う。

「あぁ、…行ってくるよ」

 ワッパに乗り、オデロ達といた場所からウッソは丘へと向かう。

 オデロが言った「この前の事」。
 それは…戦争が終結してちょうど一年後の事…、今より約1年前にさかのぼる。

 以前は特別行政地区だったウーイッグに久方ぶりに子供達で出かけた時だ。
 識別不明の機体がウーイッグの街を襲ったのだ。

 その時、出撃したのはシュラク隊の面々。
 ウーイッグで解体されようとしていたV2に乗ったウッソとガンイージに乗ったオデロとトマーシュ。

 ウーイッグの街にそれ程、被害を出すことなく撃退はしたがいつまた襲ってくる分からない。
 そのことでウッソ達はまた『戦争』が始まるのかと危惧していたのだった。

 丘の上は、木々に囲まれている地上とは違い、森を通り抜ける風が強く吹く。
 そんな中でシャクティは何かを憂うように空を見上げていた。

「シャクティ…」

 声をかけるのをはばかれる。

 静かにたたずむ様は遠い国の美しい女神のように感じられて…触れることさえも…躊躇させられる…。

「シャクティ…」

 だから、呼ぶ声さえも、風が遮って…彼女までは届かない。

「シャクティっ」

 ウッソはもう一度強くシャクティの名前を呼ぶ。

「ウッソっ…」

 その声に気付いたのかシャクティははじかれたようにウッソの方を見た。

「どうしたの…ウッソ」
「どうしたのは…こっちのセリフだよ。皆、シャクティの事待ってるよ。いつまで、ココにいるつもり」

 ウッソはシャクティに近付きながら言う。

「ごめんなさい…。そうよね…皆、待ってるのよね…。ごめんなさい…ウッソ」
「…別にいいんだ…。ただ、皆、心配なんだよ。この前の様にカサレリアでウーイッグみたいな事になったら…簡単にどうこう出来る訳じゃないだろう?」
「…そうよね…ごめんなさい…」

 シャクティはそうつぶやいて…空を見上げる。

「シャクティ…気になる?」
「…ウッソ?」
「気付いているんだろ?うんん、感じているんだろう?シャクティ。空気の違いに…」

 同じように空を見上げながらウッソはシャクティに話しかける。

「…えぇ…ウッソも…なの?」
「じゃなかったら、こんな事聞きやしないよ…。…やっかいだよね…気付きたくもないことに気付くなんて…」

 ウッソは自嘲気味に言葉をはき出す。

 気付きたくもないことに気付く…。
 ウッソは他人の感情を敏感に感じ取るニュータイプが故にシャクティは他人の思いを感じ思いを飛ばすことの出来るサイキッカーが故に…。
 二人は感じたくもないこと、気付きたくもないことを…分かってしまう。

「ウッソ…戦争が始まるの?」

 シャクティはウッソを見上げながら問いかける。

 戦争が終わってから…2年。
 まだ、2年しかたっていないのに。
 恒久的平和は…永遠の平和は訪れることが出来ないのか。

 問いかけたくもない、口に出す事なんてしたくない、事を…シャクティはウッソに問いかけた。

「……まだ…分からないよ」

 シャクティの顔が見られない。

 忍び寄る戦争の足音は聞こえ始めている。
 ヨーロッパ全土にその手を伸ばし始めている『謎の組織』の影。
 そのせいでプリベンターのメンバーがめまぐるしく動いていることをウッソは知っている。

 それだけじゃない。
 宇宙の情勢もウッソは知っている。

 慰めだけで…シャクティに『戦争は起こらない』なんて嘘でも言えるなんて事出来なかった。

 人の感情が…心の中が分かってしまうサイキッカーとニュータイプ。
 この時ほど、この能力を恨んだことはない。
 気付かなければ、知らなければ、何も知らないで、平和に過ごしていけたものを。

 次の言葉をはき出さないウッソにシャクティは場の雰囲気を和ませるように誤魔化す。

「…ごめんなさい、ウッソ。私、どうかしてた。戦争が始まるなんて事ないのにね。リリーナさんや、おじさまが…」
「シャクティっ…」

 ウッソはシャクティの言葉が終わらないうちに

「えっ…」

 彼女の腕を引き、抱き寄せた。

「…ウッソ?」

 シャクティのあわてる声が腕の中から聞こえてくる。
 ウッソはシャクティをすべてから隠すかのように強く抱きしめる。

「ウッソ…苦しい」
「分かってる。少しでいいから…このままで聞いて。シャクティの言うとおり、また戦争が起こるかも知れない。ただ、まだ分からないのも事実なんだ。ヨーロッパ全土で事件が起きているってニュースでやっていただろう?あれは、すべて一つの大きな組織が起こしているらしいんだ…覚えてる?BF団…って言う組織
「国際警察機構が追っている組織よね」

 シャクティの言葉にウッソはうなずいて…そのまま黙り込む。

「ウッソ?」

 突然、黙り込んだウッソにシャクティは訝しがる。
 これから、自分が告げる言葉に、彼女はショックを受けるだろう。

 分かっていたから…ウッソは言葉を続けることが出来なかった。

「ウッソ…聞いてくれる」

 シャクティは黙り込んだウッソに声をかける。

「何?」
「…私、ウッソと一緒にいるから。ウッソがどこかにいくなら、私もウッソと一緒に行くから」

 突然のシャクティのセリフ。

「な、何言ってるの?シャクティ…言っている意味が分からない」
「本当に分からないの?ウッソ。ウッソは戦争が起こったら行ってしまう…。Vガンダムの操者だもの。周りがそれをしなくていいと言っても、行くつもりでしょ?」

 読まれていた…。

 シャクティがはき出していく言葉にウッソはただ、黙るしか出来ない。

 ウッソはオリファーから連絡を受けていた。
 プリベンターの主要メンバーの数人がココに近付いていると…。
 このままプリベンターの一員として現在、主力部隊が集まりつつある極東支部に向かうかそれとも、このままこの『カサレリア』の地に留まるか好きにしたらいいと言われたのだ。

 オリファーは、子供が戦場にでて戦う(しかも、最前線で)事にいい顔をしなかった。
 ましてや人の親となった今、それを余計にひどく感じていたのだ。

 しかしウッソはオリファーの話を聞いてすぐに決めた。
 プリベンターの一員としてこれから起こる事態の収拾につとめると。

 戦争なんてない方がいい。
 プリベンターはその為の存在だ。
 何も出来ずに手をこまねいているよりも、何かが出来るのであるのなら、自分はそのことをしなくちゃならない。

 ウッソはそう考えていた。

 それを…シャクティには見抜かれていた。

「…行くのね。プリベンターの人が来たら」

 シャクティの言葉にウッソは静かにうなずく。

「私も行くわよ。いいわよね、ウッソ。ダメなんて言わないで。ゾラに行った時も一緒だったんだから…今回も一緒に行かせて」
「…何あっても知らないからな」
「大丈夫よ、ウッソが一緒だもの」

 シャクティは楽しそうに笑う。

「分かったよ…。シャクティは絶対……っ?」

 不意に、あたりの気配が変わったことに二人は気付く。

「何…?何か…」
「ウッソ、見て!!」

 シャクティが悲痛な声を上げ、ウーイッグの方面に顔を向ける。

 そこにはウーイッグの街に飛来したあの機体が…こちらに向かってきているのがウッソの目に見えた…。

「ウッソ、シャクティ無事か?」

 急ぎ住居の方に戻ってきたウッソとシャクティにオデロが声をかける。

「ウーイッグから連絡が入った。この前の機体がウーイッグの上空を飛んだかと思うとこっち方面に向かって飛びさったって。……カサレリアが戦場になるぞ」
「…分かってる。ロメロさん、オーティスさん、V2…出せますよね」

 外の様子に出てきたロメロとオーティスにウッソが声をかける。

「それは大丈夫じゃが…無理するんじゃないぞ」

 ロメロの言葉にウッソはうなずき、シャクティの事を二人に任せる。

「ウッソ…約束よ。そのまま…行かないで」
「…分かったから…大人しくいて。ハロっっ行くよ」
「ワカッタ!」

 そう言ってウッソはハロを抱えV2の所へと向かった。

「ウッソ、準備は出来た?」

 孤児となってしまったオデロ達の母親の様な役割を果たしているマーベットがウッソに声をかける。

「はい、マーベットさん準備出来ましたっ。オデロ、トマーシュさん、行けますか?」

 通信回線でウッソはガンイージに搭乗しているオデロとトマーシュに問いかける。

「こっちは問題ないぞ!!」
「こっちもだよ。けど、カサレリアにくるとはな」
「今は、そう言うことを考えてる暇はないわ。3人とも、無茶しないようにね」

 マーベットの言葉に3人はうなずき

「トマーシュ、ウッソ、先行くぞ!!オデロ・ヘンリーク、ガンイージ出ます!!」
「オデロッ。トマーシュ・マサリク、同じくガンイージ出ます!!」

 オデロとトマーシュのガンイージが2機、競うように飛び出していく。

「全く、…相変わらずなんだから。ウッソ、無茶しちゃダメよ。あなたが無茶をしたら、シャクティが悲しむこと忘れないようにね」
「はい。ウッソ・エヴィン、V2ガンダム行きますっっ!!!」

 そしてウッソのV2ガンダムが飛び出していった。

 カサレリア上空にウーイッグ上空より突如現れた謎の機体を観察していく様にウッソ達は少し手前で機体を静止させる。
 この状況でまだ相手が『敵』とは判断出来ていないからだ。

 突如、ウーイッグ上空に現れ、素早くカサレリア方面に飛んできた謎の機体。
 識別信号も何も問う暇もなく素早く移動したために、何も出来ていないのだ。

「…この前と同じ機体だよな」

 オデロの声がガンイージの接触回線によってウッソに届く。

「…それは間違いないよ。……この前は…問答無用で攻撃うけたんだよな…。トマーシュさんは…どう思います?」

 近寄ってきたトマーシュにウッソは話を降る。

「……前は…こちらの攻撃力をはかった…」
「じゃあ…今回は?」
「そこまでは分からないよ…。とりあえず、回線を開いて、相手に話しかけてみよう…」

 トマーシュの提案にウッソとオデロの二人はうなずき代表としてウッソが声をかけることになった。

「僕は、ウッソ・エヴィンです。あなた方は何者ですか?何故、以前ウーイッグの街を攻撃し、今度は…カサレリアに来たのですか?」

 ウッソの問いかけに相手は答えない。

「僕達は無駄な争いはしたくありません。だから、僕達はあなた方をどうこうしようとは考えていません。でも、あなた方の行動次第では、僕達も態度を変えなくてはなりません。それを分かってもらえるでしょうか」

 相手は…答えない。
 謎の機体…マサキの乗る『サイバスター』に似たその緑色をしたその機体と…偵察機の様なその機体は突如、砲門をあげ戦闘態勢に入ったのがウッソの目に入る。

「お前達の問いに、答える暇は私達にはない。ただ、それだけ…」

 女性の声がしたかと思うと突如攻撃を始める。

「ウッソ!!!」

 前出たウッソにビーム砲の集中砲火が浴びせられる…が…それをウッソはIフィールドを展開させ防ぐ。

「シールド持ってきてたのかよ…冷や冷やさせやがって。行くぞ!!!」
「よしっ」

 オデロとトマーシュがV2が展開しているIフィールドの影から敵に攻撃していく。

「光の翼を使う!!!!ハロ、エネルギーは問題ないよね」
「エネルギー充填完了!!…?ウッソ、新タナ機体発見!!!気ヲツケロ!!3機!!イルゾ」

 V2とリンクしているハロがレーダーにかすかに現れた反応を告げる

「ハロ、識別信号調べて」
「今、ヤッテル〜」

 ハロがレーダーに現れた新たな機体の識別信号を調べる。

「あれは…」

 モニタに映ったその機体は

「ロボっパンチだ!!」

 巨大な機体…、大作の操るジャイアント・ロボがその巨体からパンチを繰り出す。

「お前達の力を見せてもらおう!!!!」

 MS…五飛の搭乗するアルトロンガンダムが謎の機体にドラゴンファングで攻撃を仕掛けていく。

「…五飛、大作くん、例のデータにあった『シルベルヴィント』よ。恐らく、指揮官機。周りのが『ガロイカ』よ。油断しないで」

 そしてサリィと銀鈴がのる『ホワイトアーク』がやってくる。

「ウッソ、『光の翼』は使えるか?」
「あっはい、問題ないです。光の翼!!使いますっ」

 ウッソは五飛の問いかけに答えV2の背から『光の翼』を出す。
 そして一気に戦場を駆け抜ける。

「…なかなかやるようだな…。撤退させてもらう」

 動く様子を見せなかった『シルベルヴィント』はそう言い残して謎の敵は上空に消えていった。

「…一体…何だったんだ…」

 ウッソはその様子をあっけにとられたまま見送った。

「BF団にティターンズか…」

 オイ・ニュング伯爵の言葉にサリィはうなずく。

 戦闘終了後、サリィ達は伯爵達、老人が住む小屋にやってきていた。
 現在の地球圏及びプリベンターの状況を知らせるためである。

「聞いただけでは…信じられんかったが…こう、『映像』を見せられるとな…、嫌でも納得せざるを得えん」
「私達も実際に見るまで、眉唾と思っていたものですから…。聞いただけでは信じられないのも無理はありません」

 サリィはそう言ってビデオをしまう。

「ティターンズの残存はどのくらいかな?」
「…正直言って、把握しきれていません。おそらくはこの場にいた者だけではないと思っています」 「統一連合政府内には…未だ『ティターンズ』派を名乗っている者もいると聞く…。そう言う者から影響される兵士もいるだろう。クイーン・リリーナの打ち出した政策に基づく現在の統一連合政府のありかた…。…これに反対する者は多い。ましてや、現在の軍事施設を実際に管轄しているのは元連邦軍…統一連合軍ではなく…本来は諜報活動が主なはずのプリベンターなのだからな…。それと…さっきの連中か…」

 突如現れ襲いかかってきた機体を思いだし、伯爵はため息をつく。

「『完全平和』…ここに来て足かせとなるとはな…」
「…中条長官も同じようなことをおっしゃっていました…」

 銀鈴の言葉に伯爵はフゥっと息を吐き「そうだろうな…」とつぶやく。

 誰も言葉を発することが出来なくなった空間でロメロは思い出したかのように口を開く。

「極東支部へはいつ行くんじゃ?」
「…今日、明日にでも…プリベンターのほとんどは極東か、宇宙にあります…。ヨーロッパ圏がこのような状況である以上…」
「そうか……。ならウッソを頼む」
「行くと言ったのか?」

 五飛の言葉にロメロはゆっくりとうなずく。

「こういう状況をウッソは気付いておるんじゃろう。まぁ言い出したら聞かんからな」
「構わないかな?ウッソが君たちと同行することを」

 ロメロの言葉を伯爵が続ける。

「彼は…僕達、プリベンターにとっても貴重な仲間の一人です。断る理由なんてないですよ」
「そうか…」

 大作の言葉に伯爵は穏やかに微笑んだ。

「はぁ、いいのねシャクティ」
「はい…ごめんなさい。マーベットさん」

 マーベットの言葉にシャクティは極東支部へと行くための準備をしている手を休め神妙な面もちで謝る。

「無茶なことは…しないようにね。ウッソもそうだけど、あなたも結構無茶なことするから。やっぱり幼なじみって似るのかしらね」

 とマーベットはそう言い、傍らで遊んでいるカルルとマーベットとオリファーの間に生まれた娘、リリィを見ながらいたずらっこの様に微笑む。

「誰だったかしらね…。あなた達二人はいつも一緒にいるのが当たり前だって言ったの…。シャクティ、ウッソを止めることが出来るのも、ウッソが進むことが出来るのも、ウッソを守ってあげることが出来るのも…あなただけなのを忘れないようにね」
「…マーベットさん…」
「さぁ、私も手伝うから、早く支度しましょう」

 マーベットの言葉にシャクティはうなずき、続きを始める。

「ウッソ、そこにいるんでしょ?」

 マーベットは突然、扉の方を見ながらそう言う。

「…気付いてたんですか?マーベットさん」
「まだまだ甘いのよ。ウッソ。今の話聞いてたんでしょう」

 マーベットの言葉にウッソは目を泳がせる。

「全く…まだまだ子供なんだから…。ちょうどいいわ、ウッソにも話があるの。さんざん、皆に言われたかも知れないけれど、シャクティを守れるのは、ウッソ、本当にあなただけなんだからね。それを忘れて一人で突っ走るなんて事ないようにね」
「分かってますよ」

 何度も聞かされたゾラ事件の最中も、戻ってきてからも言われ続けた言葉にウッソはため息をつきながら返事をする。

「いつ、離ればなれになるのか何て…誰にも分からないんだからね。それを肝に銘じて起きなさい」

 いつもより強い調子で言うマーベットの声にウッソは少しだけ驚きながらもしっかりとうなずいたのだった。

次回、スーパーロボット大戦〜星達が伝えたいこと〜
 みなさんお待ちかね、次回のスーパーロボット大戦は、合流を始めるプリベンター地上部隊の前に1体のガンダムが現れます。そして、ヒイロの乗るガンダムに突如、攻撃を仕掛けるではありませんか!!!!
突然の事に驚くヒイロはもちろん驚きます。 そして、ヒイロに攻撃を仕掛けたガンダムはこう問いかけたのでした「この男を知らないか?」と。
次回「スーパーロボット大戦〜星達が伝えたいこと〜」第7話「ドモン・カッシュ」 にレディーっゴーッ!