地底世界ラ・ギアス。
それは地球内部の歪曲した空間に存在する世界。
科学の代わりに錬金術が存在し中世を思わせる文明と独自の文化が築かれていた。
その、ラ・ギアスで現在、地上の危機と相対して不安定な状況に陥っていたのである。
「ともかく、あたしは地上に行くって決めたのっ。止めないでよ!!!」
あたし、セニア・ビルセイアは目の前の同じ顔の双子の妹モニカ・ビルセイアに向かってそう言った。
あれから…1年、平和だったラ・ギアスに異変が起こっていた。
せっかく、破壊神ヴォルクスを完全に復活させそれを利用しようともくろんでいた「ルオゾール・ロイエル」は死亡したのに……。
「だからといって、はいそうですかって言って姉さんを地上に送り出すわけには行かないだろう?」
そう言って弟テリウス・ビルセイアはあたしの方を見る。
ラングラン王城になぜ、このモニカとテリウス(シュウと一緒にいるはずなのに)がいるのかというと……。
王位継ぐ人この人たちが戻ってきたから。
あたしは…王位継承権持ってないし。
ちなみにモニカとテリウスが儀式担当であたしが政治(情報)担当。
とまぁ、そう言うわけ。
「じゃあ、テリウス、モニカ、あんた達が行く?」
「えっ…それは…」
あたしの言葉にテリウスとモニカは躊躇する。
「でしょう?だったらあたしが行くしかないじゃない。クリス…じゃない…シュウが行ったら、地上の人たちから何、疑われちゃうじゃない?わかるでしょ?マサキ達は動かせないし……。ねっ」
モニカとテリウスはそう言ったあたしに確かにと考え込む。
マサキ達(4体の魔操機神操縦者)は現在、このラ・ギアスの治安維持の最終手段としてラングラン王城に存在している。
そんなマサキ達がいなくなったら、なにごとかって国内外に思われるし…リューネって言う手があるけど、詳しく調査なんて難しいだろうし…。
結局、あたしが行くしかないのよね。
「セニア、マサキ達が動かせないとわかっていながら行くつもりなのですか?」
と一番やっかいな人間がここに来て口を開く。
その名も、シュウ・シラカワ。
本名、クリストフ・グラン・マクソード。
あたし達の従兄弟で元背教徒…。
今は、ラングラン王城にいてくれてる。
いなくならない?って聞いたら、当分はココにいるって言ってくれた…。
ほっと安心してるかな。
モニカはものすごく喜んでるけど(あの娘、クリストフのこと大好きなのよね)。
「そうですわ、セニアお姉さま、シュウ様のおっしゃるとおりだと思いませんですの?」
「そうね、その通りだと思うわよ。でもね、じゃあ、誰が行くの?サフィーネなんて言語道断よ」
「そうだからと言って今、行くべきではないと思いますが」
「じゃあ、いつ行くの?今が一番いい時なのよっ。ちょうど、ラングランの情勢だって落ち着いてる。今しかないじゃないっ。地上は危険だなんて言わないでよね。あたしにはノルス・レイをベースにした『エルンオード』があるんだからっ。あれ、何のために作ったかわからないじゃないっっ」
「あれは、完全じゃないんですよ 」
「わかってるわよっっ。でもね、行かなきゃいけないのっっ。もう決めたの!!!ともかくあたしは行くからね!!!」
最後にそう言いきってあたしはその場を飛び出した。
クリストフの馬鹿っっ。
わかってくれたっていいじゃないっっ。
どうしてわかってくれないのよっっ。
「セニア、やーっと見つけた…」
「マサキどうしたの?」
自室に戻るとマサキがやってきた。
なんか…かなり疲れてる感じ。
「どうしたのってずっと探してたに決まってんだろ」
息も絶え絶えにマサキは言う。
「もしかして…迷った?」
「あたりにゃ。マサキまた迷ったのにゃ。そのたびにつれ回されるあたし達の身になって欲しいにゃ」
「そうにゃそうにゃ」
マサキのファミリアシロとクロがマサキの足下でぎゃーぎゃーわめいている。
「相変わらずねぇ。いい加減その方向音痴なおしたら?」
「あのなぁ!!そう簡単に直るかよっっ」
「はいはい。で、何?あたしに用?」
マサキの言葉を軽く流しあたしは用件を聞く。
「今朝、イブンのばあさんに呼ばれてソクラティス神殿に行って来たんだよ。で、これ預かってきた」
と手紙を預かる。
急いで手紙を開けると中身は想像していたとおりの事だった。
「なぁ、おまえ…地上にでるのか?」
「え?あぁ、うん。そのつもり、この手紙みて行かなきゃやばいって思ったし。デュカキスも…そう出たし…」
あたしは手紙をマサキに見せながら言う。
「おい…これって」
「読んだ?それがあたしが地上に出なくちゃまずい理由よ」
あたしが地上に出る理由。
それはラ・ギアスと地上との関係の密接に関係している。
今、ラ・ギアスは今まであまり起こらなかったことが多発している。
火山活動とかそれに伴う地震とか。
今までなかったと言うよりあり得ないことが起こっていた。
そのことは地上に関連しているのは容易に想像が出来た。
それをソクラティス神殿の神官長イブン様の手紙は裏付けられていた。
「…だからってさぁ…」
「何?マサキまで反対するつもり?」
「いや、そうじゃないけど…。平気なのか?ノルス・レイで」
あ、そっちの心配ね。
知らなかったんだっけマサキは。
『エルンオード』の存在を。
「そんなの全然問題ないわよ。エルンオードがあるんだから」
「エルンオード?…あぁ、シュウがなんかいじくってたやつか…。…ってあれにおまえが乗るのか?」
「そうよ。あれ、あたしが設計したのよ。すごいでしょう」
「すごいでしょうって………。ウィングゼロに似てたけど…あれって魔操機?」
マサキは『エルンオード』の容姿を思い出しながら聞いてくる。
「うーん…厳密に言うと違うかな?一応、精霊契約は施してあるけど……。ホントとんでもないことしてくれたわよね、あの人」
「シュウ?何したんだよ」
「光の精霊『エルヴィン』と闇の精霊『ルオード』の融合」
「マジ???」
「うん、だからあれ、エルンオードって言うのよ」
一つの魔操機に相反する二つの精霊の契約を施しちゃうんだからすごいわよ。
おかげで武装は強化されたけどね。
「マサキーーーーーーー!!!やっと見つけたっっ。どこにいたのよぉ」
突然の大声と共に入ってきたリューネ。
「彷徨ってたのにゃ」
「こら、クロ余計なこと言うなっ」
「相変わらず、何だから。せっかくあたしが道案内しててあげるって言うのに。それより、セニア、聞いたよ。地上にあがるんだって?大丈夫なの?」
とリューネが聞いてくる。
「大丈夫よ。私にはエルンオードがあるんだし…。ホントは…まずいかな…ってちょっと思ったんだけど…。マサキ達は無理でしょ?リューネも調査…苦手よね。だからあたし以外に地上に行けるような人いないかなって」
あたしの言葉にマサキは真剣にリューネは苦笑いしながらうなずく。
「そうね。でも、たとえマサキには調査は無理じゃにゃい?」
「そうにゃ。マサキは方向音痴だもんにゃ」
シロとクロの言葉にあたしとリューネは笑う。
まぁ、マサキはむっとしてるけどね。
「そう笑ってんのはいいけどよぉ。セニア、おまえの本当の目的ほかにあんじゃねぇの?」
「ほかに?」
やばい…、見抜かれたかな???
「SRXが合体したとこみたいって前言わなかったけか?」
「やっやっだなぁっマサキってばそんなことあるわけないじゃない。あたしはちゃんと調査の為に地上にあがるのよ。別にSRXのヴァリアブル・フォーメーションが見たいなんて思ってなんかいないわよ。アハハハハハ」
「見たいんじゃないの…」
二人と二匹はジト目であたしを見る
もうっ笑ってごまかすしかないっっ。
しっかり見抜かれてるじゃないっ。
リュウセイ君から聞いた時見てみたいと思ったのよねぇ『ヴァリアブル・フォーメーション』とか封印されたバニシングトルーパー『ヒュッケンバインmk-3』とか。
だって…ホントに見たいんだもん。
「って言うか、そう言う話をしているんじゃないでしょう?ともかくあたしが地上に出ている間、こっちのことよろしくね」
「あぁ、任せとけって」
マサキの返事に反して黙りこくったリューネ。
「リューネ?」
「あのさぁ、あたしも行っていいかな」
うつむいていた顔を上げリューネはあたしに聞く。
「いきなりどうしたの?」
「ほら、知らないかな?前、シュウのやつが親父は…どこにいるのかわからないって言ってたんだよ…。いい機会だし…親父探しに行こうかなって…。まぁ、あれから2年もたってんだけどね。見つからないかも知んないし…それに、マサキの事かなーり心配なんだけどね」
「リューネも一緒に来てくれた方が助かるかな。いくらマサキみたいに方向音痴じゃないって言っても地上のことあんまりわからないし。リューネは地上のこと大丈夫何でしょ?地理とか」
あたしの言葉にリューネはうなずく。
「じゃ、キマリだね。よろしくね、リューネ」
「こちらこそ。それより、セニア、アンタいいの?」
突然、話が変わる。
何がいいんだろう…。
「いいのって何?」
「シュウの事」
???
なんでそこにクリストフが出てくるの?
「セニアってシュウのことどう思ってんの?」
「あっそれあたしも聞きたかったにゃ」
リューネとクロがあたしに迫る。
ちょっと……それって何よっっ!!!
「セニア…お前っシュウのこと好きなのかよ!!」
「ちょっちょっと!!!いきなりなんでそんな話になるのよ!!!あたしがっっクリストフのこと好き????そんな馬鹿な話があるわけないじゃない。だいたい、モニカがクリストフのこと好きなのよ!!それでどうしてっ」
なんであたしがクリストフを好きにならなくちゃならないのぉ!?
「……一つ、言っていいか?」
「何?」
「…モニカは関係ないと思う」
マサキの言葉にリューネ達はうなずく。
関係ないって…モニカはあたしの双子の…。
「だから、どうしてそこにモニカが出てくんの!!!聞いてるのはセニア、アンタの気持ちでしょ?モニカがどうこうって言うよりもアンタの気持ちを聞いてんの!!!」
わーーーーーーっっリューネが怒った。
「ちょっとぉ、そう怒らなくたっていいじゃない…。どうしてそう思ったのよっ」
「勘よ勘!!!」
ふんぞり返ってリューネは言う。
勘って…なによ…勘って…。
「その勘あてになるのかよ」
「なるわよっ!!クロだってそう思ってるよねぇ」
リューネの言葉にクロがうなずく。
あたしが…クリストフを好き???
「…そっそんなわけないじゃない。だいたい、モニカじゃあるまいしぃ。あたしがさっクリストフのこと好きになるわけないじゃない」
「もう、本気でそう言ってんの?よっく考えてみなよ」
「考えてみなくたってわかるもん。あたし、格納庫に行かなくちゃっ。まだ『エルンオード』未完成だしっ」
あたしはそう言って、その場から離れる。
あたしが…クリストフを好き????
考えても見なかったんだけど……。
えーーーーーーー……どうなんだろう…。
「……って言うかセニアは自分の気持ちに気づいてにゃいわね」
「ホントだね…。ちょっとかわいそうかも」
セニアが格納庫に向かった後のリューネとクロの会話にマサキは驚く。
「……かわいそうって…シュウのやつはまさかセニアの事好きって言うのかよ」
「確かめてみる?マサキ。そこの扉の影にずっと隠れてるっぽいから」
そう言ったリューネの言葉にやれやれといった風にシュウが出てきた。
「…いつの間にそこにいやがったんだよ」
「ちょうど、あたしが来た時にね。隠れてるの見たんだ。セニアは気づかなかったみたいだけど。…それよりさぁ、あんたいいの?セニア、本気で地上に行く気だよ」
「止めても無駄だってわかりますからね」
シュウの言葉にクロとリューネ、そしてシュウの使い魔であるチカはため息をつく。
「これだもん。セニア、地上なんて行ったらシュウのこと絶対に忘れるよ。あの娘、地上に行くのなんてほとんど、メカ見に行くようなもんだしね」
「そりゃ言えてるな。未来に行った時だって、R-1改みちゃきゃいきゃい騒いでたし、ナノテクみちゃきゃいきゃいわめいてたし」
「そうだわね。セニアってば、地上のメカに囲まれて幸せそうだったみたいだしにゃ」
「そうなんですかぁ?こりゃぁ、絶対、セニア王女、シュウ様の事忘れますね」
「そうにゃ。多分、地上に行ったら、セニアの事だから、新型機見てまたきゃいきゃい喜んでるだろうにゃ」
リューネ、マサキ、クロ、チカ、シロに畳みかけるように言われシュウは憮然となる。
「ともかくまぁ、あたしも行くからさ。セニアのことは任してよ。逐一、連絡入れるよ」
そう言ってリューネは部屋から出ていった。
「ココをこうすればっと」
『エルンオード』の最終調整にやっと入ったわね。
まぁ、ココまで完成してくれたクリストフのおかげねぇ。
後で、お礼言っとかないと。
地上に出たら何しようかなぁ。
「セニア…」
とりあえず……調査しなくちゃならないけど、おおよその検討は付いてるのよねぇ。
ただ…それがどうしてそうなったのかがまだわからないけど、ま、地上に行けば分かる事だしぃ。
まずは、ヴァリアブル・フォーメーション見なくちゃ。引き上げたR-1に合体機能をつけたって言ってたし。
トロニウム・エンジンの調子もいいって言ってたしぃ。
フフフ…楽しみぃ。
「…セニア?」
それから…やっぱり「光子力研究所」は必須かな?
じゃない。
アナハイム・エレクトロニクス社の方がいいかもぉ。
「全く、人の話を聞いてませんね」
早々、ラ・ギアスの技術で地上の「戦艦」みたいな奴、作れないかしら。
そうすれば、移動楽だもんねぇ。
「セニア」
ん????
そう言えば、誰か私のこと呼んでるような気がする…って
「…クリストフ?いつの間にいたの?」
声のした方を見てみるとそこには不機嫌そうな顔をしたシュウがいた。
「どうしたの?」
「ずっと呼んでいたのですが…、あなた気づかなかったんですか?」
「…ずっと?」
「えぇ」
……気のせいかな…って思ったけど、気のせいじゃなかったみたいね。
やっばーい、怒られちゃうかな?
「エルンオードの様子はどうですか?」
あれ?怒られない。
「セニア」
「あぁ、エルンオードね」
いつもとなんか調子が違う、クリストフの質問にあたしは答えていく。
「バイオセンサーとデュカキスの小型版の相性もいいし、グラビコンシステムだっけ?それとの相性もいいよ。さすが、シュウだね。ありがとう」
「いえ、気にする必要はありませんよ」
……やっぱり、あたしが地上に出ること…反対なのかな…。
…このラングラン王城で自由に動けるのってあたしだけだし。
クリス……なんかくせになってるね。
シュウに行ってもらってもいいけど…多分、プリベンターの皆によけいな誤解されちゃいそうだし。
マサキは迷ったりするから一番問題だし(それ以前に魔操機神を動かすわけには行かない)。
だったら、あたしが行った方が一番いいんだよね。
「……ねぇ、まだ反対なの?あたしが地上に行くこと…」
「いえ、反対ではありませんよ。…止めても無駄だと分かってますからね」
反対だけど、止めても飛び出しかねないって訳ね。
さすが、つきあい古いだけあるわ。
「ごめんなさい」
「謝る必要はないでしょう。あなたが言っていることはもっともなんですからね」
そう、シュウは言う。
そして、少しの沈黙の後、シュウが口を開く。
「セニア……地上に出たら定期的に連絡を入れなさい」
「えっ??」
なんで…?
「………あなたねぇ、自分が調査に出るというのを忘れてるんですか」
…そうでした。
一応、ラ・ギアスで起きている現象について地上での相互関係を調べに行くのよね。
うっかり忘れそうになっちゃった。
「うん、連絡入れるね」
「約束ですよ」
……珍しい。
シュウがそんなこと言うなんて。
大きくなってから言ってくれなかったのに。
「どうしたんですか?」
「約束なんて言うの珍しいなと思って。ちっちゃい頃はいろんな事約束したよね。あんまりおぼえてないけど」
「おぼえてなかったら、約束とは言わないでしょう」
ごもっともです。
ちっちゃい頃はあたしは良くシュウの後ろついて歩いてたのよね…。
懐かしいわ。
「セニア、気をつけて行くんですよ」
シュウがそう言葉を紡ぐ。
「大丈夫よ、エルンオードがあるんだもん」
「…それでも言っているんです。あまり危険なことには首をつっこまないように。ラングラン王国の王女だと言うことを忘れないように」
なんか、お説教されてるけどっ。
なんでよぉ!!
「もぉっちょっとぉ、いつからそんなに説教くさくなったのよっ。シュウ、オヤジっぽいよ」
「年長者からの提言です」
……。
むーっっ。
「セニア。いいですね」
有無を言わせない視線と声にあたしは渋々うなずいた。
もしかして心配…してるのかな。
えーーーーーーーっっシュウが心配???
なんか想像付かない。
まぁ…昔は優しかったけど。
「これ終わったらいくね。連絡ちゃんと入れるからね。…そうだ、リューネのお父さんの事、あなたでも分からないの?」
あたしの言葉にシュウはうなずく。
「いくら私でも、すべてのことを把握しているわけではないんですよ。リューネの父、ビアン博士は木星から先の足取りがつかめていませんから。もっとも、リューネの方が私より詳しい位だと思いますが」
シュウの言葉にあたしはうなずく。
「地上に出たら、DC日本支部に行きなさい。そこは現在統一連合軍極東支部及び、プリベンター極東支部もかねているはずですから」
はーーーー。
「何ですか?」
「相変わらず、地上の情勢に詳しいなと思ったの。ねえ、あなたも『そう』考えているわけ?」
「原因…の事ですか?」
うなずいたあたしにシュウは言葉を選びながら話す。
「でしょうね。恐らく、何らかの事が地上で起こり、それが原因で『その事』が起こっていると考えていいでしょう。ただ…」
そこで、言葉を止める。
「ただ…なに?」
「……いえ…」
そう言ったきりシュウは考え込んでしまった。
だいたい考えは一緒。
ただの先に思っていることも一緒だと思う。
けれど……なぜ、そこで言葉を止めたの?
「原因が他のことなの?」
「原因の原因とでも言いましょうか…」
原因が起こるきっかけ。
さすがにそこまでは分からない。
目星はついてるんだけどなぁ。
理由だよね…。
「まぁ、DC日本支部に行けばいいのよね。じゃあ、…行くわね」
視線がどこか遠いシュウにそう言葉を告げあたしはエルンオードに乗り込んだ。
地上で、何が起こっているのか検討は着いていたけれど、それが、また、地上を戦争に巻き込んでいくとはさすがのあたしでも想像が付かなかった。
次回、スーパーロボット大戦〜星達が伝えたいこと〜
「ちょっとぉーこんなところで終わりなわけぇ?あたし、ほとんど出て来ないじゃないのよぉ!!ふざけんなっっ」
「そう怒らないでよぉ。別に、リューネをないがしろにしようって言う訳じゃないんだから。とりあえずね、地上に行ったら、DC日本支部に行かないとならないんだけど…。リューネ…場所、知ってる?」
「あのねぇ、セニア。マサキみたいに方向音痴じゃないんだから分かるってばぁ」
「リューネ…、オレのことバカにしてるのか?」
「バカにしてる…って言う訳じゃないけど…」
「からかってるかなっ。アハっ」
「アハじゃねぇよっセニアっっ!!!!」
「だったら、その方向音痴なおしたらいいでしょう」
「てめぇに言われたくねぇよっっ」
「…あぁもーーーーーーーーー、次回、スーパーロボット大戦〜星達が伝えたいこと〜。第2話、復活」
「ところで、あたし達次回いつ出てくるの?」
「後半だって」