部品の神様、ありがとう!欠品部品を相次いで入手

 わざとではない。ともすると鼻持ちならない自慢にしか見えないのであえて書かなかったのだが、ここのところ、立て続けに欠品の部品を手に入れた。それをもたらしてくれた皆様に感謝の意を表すために書くこととした。
 
 14日、我がパブリカオーナーズクラブの仲間と某所まで行った。彼が持っていた極初期のホンダのとあるバイクを某所の方に譲るに当たって運びたいというので、バイクが載るように加工されているハイエースを借りて某所まで行って来た。尚、書き方がもどかしく思うのは、某所の人から、自分が部品を譲ったといわないでくれと言われているので、特定できないように書いているためである。
 顛末を書くと特定されてしまうので書かないが、ありがたい事に「せっかく遠くから来てくれたんだから」と、某所の方が自分にとって不要な部品を筆者に譲ってくれた。その譲ってくれた部品とはなんと、インテークマニホールドである。当然スポーツ800用である。南京ネジのようなメッキのかかっている、最近(といっても90年代前半であるが)補給された部品である。
お値段は18000円でいいと言ってくれた。もの凄く嬉しい!だって最後に補給されたときは、確か3万円くらいした部品である。それが半額に近い、しかも欠品部品がである。しかしまだ御代は払っていない…。もうすぐ払いますから待っててくださいね!
 
 そして昨日の28日、43年のスポーツ800のオーナーで現在レストア中の方から、またしても欠品部品を手に入れた。それはトランスミッション、アウトプットシャフトのフロント側に使用するニードルローラーベアリングである。なんだ…と思われるかもしれないが、これも実は今補給されていない。ベアリングなんて、ベアリング屋さんに頼めば大丈夫なのさ、と思ってこのベアリングを筆者も頼んだことがある。その時で勉強になったのは、ベアリングには汎用のものとオーダーで作ったものとがあって、このベアリングはトヨタのオーダーで作ったものなのだそうだ。オーダーで作ったものはたとえベアリングメーカーでもオーダーをくれた会社の顔色をうかがわなければいけないそうで、そのトヨタが補給していない位の部品だからあるけどあげられない、とはっきり言われた。そんな苦い経験のある部品なのだ。
 話は少し横にそれるが、ベアリングは流用が利くからそんなの壊れてから買えばいいんですよという人がいる。そういいながらホイールベアリングをガラガラ言わせて平気な顔をしていた、メカ音痴の極みでスポーツ800はおろか車に乗る資格もないスポーツ800オーナーを筆者は知っている。同じ車のオーナーとして恥ずかしくなる、そんな感じの人だ。実はそれは流用が利くのではなく、別ルートで取ったから違う荷姿になっているだけで、実は同じ物という場合が多い。きちんと合う部品は極少ないか、一つしかないのである。
 話を元に戻そう。その苦い経験のある部品があっさり手に入った。信じられなかった。しかし感動を隠すため、わざと淡々とした態度をとってしまったのを今は後悔している。筆者からはフライホイールの穴に入るパイロットペアリングとなるニードルローラーベアリングとその上に付くオイルシールとで交換した。ちなみに、この二つもトヨタ共販からは補給されていない。
 筆者は欲しい部品があると、「部品の神様お願いします!○○を僕にください!」とお願いして寝る。笑うなら笑ってください。しかし、こうやってお願いして手に入らなかった部品は実はないのです。手に入るまでの時間はまちまちですが、必ず手に入れています。最近、部品の神様にお願いしている部品は、純正の小径フェンダーミラーと後期用のウォッシャータンクです。
07/31/2001

44ヨタ、3回目の車検より無事帰還!

 20日夕方、我が44ヨタが無事に車検より帰還した。今回は前述の通り、フロントのブレーキシューを張り替えてブレーキドラムの寸法に合わせて削ってある。その効果は乗り出してすぐのブレーキングではっきりとわかった。以前はブレーキングの時にどちらかというと右にステアリングを取られていたのだが、今はまっすぐに止まる。ブレーキのタッチもなかなかで、ブレーキの利きも向上している。こんなに良くなるなら、もっと早くやればよかったと今は後悔している。途中、それを過信していつもよりブレーキングを遅らせてみたところ前の車ギリギリに止まるヘマをしてしまった。いくらブレーキの利きがよくなったと言っても、ドラムブレーキ特有の強力な初期制動はあるけれども後から制動力はなくなっていく特性まではなくなっていなかった。ヒヤリとした一瞬だった。
07/23/2001

レプリカの原版、手元に到着!

 我がパブリカオーナーズクラブで九州の仲間から件の2U−C点火時期コーションプレートの現物が到着した。物はもともとUP30のクーリングシュラウドについていたもので、3枚入っていた。感謝したい。一つはなかなかの保存状態であったが、あとの残りは材質と色がわかる程度のものである。それでも、字の見えないところがあり、筆者が撮ってきた写真を参考にすれば復元は十分である。
07/21/2001

レプリカパーツ製作を決意!その第1弾発表!

 7月14日、この日も凄く暑かった。しかし、筆者自身にもこの日のパブリカ、ヨタハチ趣味を熱くさせる出来ごとがあった。詳細は敢えて言わないが、その結果考えたことをここに発表しよう。
 本ホームページ中、いろいろな44年式独特の装備を紹介してきた。その中でも手軽にできてしかも効果的なレプリカパーツの製作を今、目論んでいる。その第1弾の候補として「2U−C 点火時期コーションプレート」と「44年4月保安基準適合コーションプレート」を考えています。前者は44年式のスポーツ800のクーリングシュラウドセンターの上部に何故か貼ってあるコーションプレート。(2Uエンジン 補機編を参照)後者は運転席側ドアの前に貼ってあるものである(44年式研究 第2章 細部研究上級者編を参照)そこで、このホームページを見ている方に製作の賛否や仮に出来た場合欲しいかどうかの意見をいただきたいと思っています。或いは小ロットでも作りましょう!と言っていただける業者の方などがいたら素晴らしいです。この筆者の目論見に対する皆様の意見をよろしくお願いします。。
07/15/2001

仕上がり待ちのオーナーの気持ちを実感。ガレージに主なし

 我が44ヨタは未だ車検整備中につき、手元に帰って来ていない。フロントブレーキのシューの残りの厚さがそろそろ限界で、今回ブレーキドラムの寸法に合わせてシューを厚く張り替えた。結果、ブレーキのフィールは段違いに良くなったとの連絡を工場から受ける。
 しかし不思議なもので、手元にあれば10日ぶりにエンジンをかける…とか、一週間ぶりにガレージを見に行く…など、意外と冷淡な扱いをしているのに、なければないで何か淋しいものである。
 関東地方は当初の予定ではこの土日は雨の予報だった。ならば、とガレージが空いているこの時に、それまで庭に半ば放置していたレーサーのカワサキKSR−Tを整備する事にした。まあ、体裁のいいフラストレーションのはけ口だ。しかし、バイクの整備で手は動いても何か物足らない。何らかの理由で長期にわたって車のないオーナーはきっとこんな感じで日々送っているんだろうなぁ。KSRのチェーンにチェーンクリーナーを盛大に吹きながらふとそんな事を思う。
07/09/2001

梅雨の間隙を縫って写真撮影を敢行

 今月の表紙用にと、我が44ヨタの写真撮影を敢行する。今月用にするなら、少なくとも6月中にするのが普通だが、梅雨時である。思うに任せなかったのだ。
 もう所有して7年目に突入。以前乗っていたスバル360改450の時は一切写真を残していなかった反省から、今の車に関しては、納車の時からそれぞれの修理の時まで、嬉しいときも悲しい時も写真に収めていた。しかし、最近何か物足らない。この物足らなさは何だろう?と自問自答していたのだが、遂にその物足らなさがわかった。
 車なのに走っている写真がほとんどないのだ。背景を変えたり、人を入れたりとまだ工夫の余地はあるのだが、車というダイナミックなものなのにそのダイナミックな写真がほとんどない。写真を撮りに行くときはいつも一人だったので、無理もない。やはり車は走ってなんぼのものである。早速うちのクラブのメンバーとヨタハチ仲間の手を借りて筆者の44を含むパブリカ、スポーツ800の走行写真大撮影会となった。
 場所は中央高速道路、八王子−国立府中間の上下線で行った。今回の撮影にはいわゆる撮影車として別の種類の車を立てなかった。理由はアイポイントである。スポーツ800はいうまでもなく、非常に車高が低い。これを撮影する場合、上から見下ろすような角度でははっきり言ってその格好良さは表現できない。カメラを持った筆者が自分の車の助手席に座り、仲間に運転してもらう。被写体となる車を先行させて、追い越し車線で追い越しざまに撮影していくという作戦を取った。
 しかし、結果から言えば失敗である。シャッタースピードを早くしてしまったため、動きのある写真にはならなかった。どう見ても高速道路に置き去りにしている写真にしか見えない。見ようによっては非常に危険な写真である。ちょっと贔屓目にみても、動いているエネルギー感は少しあるかな?という感じである。しかも、このための代償が大きかった。自分の車の写真を撮るために、トップを外したスポーツ800から身を乗り出した瞬間、かけていたメガネが風圧で軽く持っていかれ、あわれ高速道路のチリとなってしまったのだ。
 ここで関係者の皆様に一言。今月末にまた撮影したいと思います。つきましては、またお手伝いのほど、よろしくお願いします。次回は今回よりも朝早くに行います。

07/04/2001