民法の法定利率及び商法の商事法定利率（遅延損害金の利率）の改正民法による変更
（改正民法の施行は２０２０年４月１日からです。）

 

　民法が改正され、２０２０年４月１日から民法及び商法の法定利率（遅延損害金の利率）が変更になりました。

• 第一　旧法の利率及び遅延損害金の利率
  （２０２０年３月３１日まで）
  
• １　民事　年５％です。（民法４０４条）
• ２　商事　年６％です。（商法５１４条）
• 第二　改正後の利率及び遅延損害金の利率
  （２０２０年４月１日から施行されました。）
• １　民事・商事とも年３％になります。
  （改正民法４０４条２項）
  （商法５１４条は２０２０年４月１日削除）
• ２　交通事故などでの損害賠償請求をする場合、将来得ることのできたはずの収入などの逸失利益を計算する際には中間利息が控除されます。
  　この中間利息控除についても、２０２０年４月１日から年３％で計算されます。
  　この結果２０２０年３月３１日以前の中間利息控除の計算より賠償額が増額することになります。
• ３　改正民法の年３％の利率は、２０２０年４月１日から３年ごとに利率が見直されます。
  （改正民法４０４条３項、４項、５項）
• 第三　経過措置
• １ ２０２０（令和２）年３月３１日以前に利息が生じた場合におけるその利息を生ずべき債権に係る法定利率は，旧法の利率が適用されます。（附則１５条１項）

• ２ ２０２０（令和２）年３月３１日以前に履行遅滞となった場合は，旧法の利率が適用されます。（附則１７条３項）
  

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