民事介入暴力への対応(暴力団に応待するやり方)
- 1.基本的心構え
通常人に接するのと同じ態度で接する。 - a) 暴力団をむやみに恐れない。
暴力団を恐れているようなそぶりを見せると暴力団はそれにつけこみ嵩(かさ)にかかって不法な要求をする。 - b) 暴力団をバカにしない。
暴力団をバカにした態度を示すと逆上して何をするかわからないような状態になり危険である。
2.譲歩しない。
暴力団の要求に対して,譲歩(こちらの落ち度を超えた解決に応じること)してはいけない。
3.応接の際の留意点
- a)受け付け時には相手方を確認する。(所属,肩書,フルネーム)
- b)責任者へのバトンタッチ。(民事介入暴力対策担当部署を決めておいてそこに引き継ぐ。)
- c)約束をしない。(できない約束やあいまいなことについて約束をしない。期限をきらない。)
- d)面談時の注意点
- イ)場所 当方の管理の及ぶ場所が原則。やむを得ず外部で面談する場合は喫茶店やホテルのロビーなど人目につくところにする。
- ロ)時間 必ず面談時間を限定して(最大限2時間),予めその旨告げて時間が来たら切り上げる。
- ハ)人数 相手方より多い人数でのぞむ。
- ニ)記録 会話の内容を録音する。録音する旨を相手方に伝える。 相手方が拒否したら面談できない旨伝える。
- ホ)警察への連絡 面談に先立って警察に対していざというときの協力要請をしておく。
4.違法な要求行為に対する法的対応
- a)面談強要禁止の仮処分
- b)債務不存在確認訴訟
- c)その他の法的手続き
以上
参照文献
企業のためのクレーム処理と悪質クレーマーへの対応
森山満 著 株式会社商事法務 発行
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