ETCとカーナビ

2002(平成14)年4月2日

  2002(平成14)年2月下旬にETCユニットとカーナビ(カーナビゲーションシステム)を自動車に搭載した。

 ETC(Electronic Toll Collection)は,高速道路の交通の円滑化を目的とした高速道路利用料金支払いの新しいシステムで,通行券の手渡し方式ではなく,高速道路側アンテナと車載器との間で通信を行い高速道路料金情報がやりとりされ,利用料金は後日登録した口座から引き落としがされる仕組である。

 仕事で川越に行く用事があり,ついでに,長野県の白馬村まで行く必要から,ETCユニットとカーナビを購入した。

 山形掃除に学ぶ会で御世話になっているイエローハットさんに無理をお願いして出発前日にETCとカーナビを取り付けてもらった。

 機種は以下の通りである。

 KENWOODのETCユニット・ETC-2200である。

 ETCユニットと連動するカーナビゲーションシステムも搭載した。

 DZ-2300Yである。

 ディスプレイはタッチパネル7インチワイドTVである。

 このカーナビのディスプレイをダッシュボード中央付近に接続金具で接着して固定し,ダッシュボードのボンネットに近い奥の方にETCユニットを設置してもらった。

 自動車にETCユニットを装着しただけではETCは利用できない。

 その外にクレジット会社にETCカード(高速道路利用料金決済のためのカード)を申し込んで入手する必要がある。

 私は山形県弁護士協同組合で推奨しているクレジットカード会社から予めETCカードを送付しておいてもらっていたので,イエローハットに行けばすぐETCユニットが設置できるものと考えていた。

 しかし,ETCカードとETCユニットの機械を購入しただけではETCユニットを自動車に設置できない。

 それだけでは足りないのである。

 ETCユニットを自動車に搭載するためにはETCユニットのセットアップカードを登録団体に申し込む必要があり,そのセットアップカードが到着するまで申し込んでから1週間位かかる。

 そのセットアップカードがきて初めて自動車にETCユニットを設置搭載できる仕組になっており,大変面倒である。

 そのような大変な手続を経て川越に出発する一日前のぎりぎりの期限にETCユニットが自動車に搭載され,ETCユニットに弁護士協同組合が推奨するクレジットカード会社から発行されたETCカードを挿入して準備OKで川越に出発した。

 通常仙台高等裁判所に自動車で往復するときは,事務所を出発して山形蔵王インターチェンジのETC専用レーンに入る。

 一般車のレーンは数台ほど通行券の発券を並んで待っている。

 ETCレーンは一台も自動車はいない。(ETC専用レーンだから当然だが。)

 そこにある程度スピードを落として入って行くと,「ETCが利用できます。」というETCユニットからの案内音声があり,ETCレーンの出口のところに設置してあるバーがパッと開くのでゲートを通過できる。

 ゲートをノンストップで通り抜けて一気に高速道路に入っていくのはストレスが無くて精神衛生上大変良い。

 仙台宮城インターチェンジに行っても同様で,他のレーンは料金支払いのため長い列をつくっているが,ETC専用レーンは自動車が一台もいないのでノンストップで一気にゲートを抜けることができる。

 誠に快適である。

 しかし,庄内方面に出張して高速道路を使うときはこの快適さを享受できない。

 ETCシステムは,ETCレーンがなければ使えない。

 西川ICや湯殿山IC,鶴岡IC等はいずれもETCレーンがない。

 そうすると,一々車を止めて,通行券を受け取り,また,料金精算をしなければならない。

 庄内地方のインターチェンジに早くETCレーンが設置されることを願っている。

 もっともETCレーンがなくてもETCカードで精算することができるし,平成16年まではETCを利用すると特別割引があり非常に有利である。

 但しこの割引を利用するためには申し込みをする必要があり,申込みから約2週間してから割引が開始されるとのことである。

 このETCシステムは,交通渋滞が激しい大都市付近の高速道路で威力を発揮すると思う。

 ノンストップでゲートを通過できる快適さは特筆ものだが,私がよく利用する山形・仙台間の高速道路では料金所での渋滞はそれほどないことから,必要性の点では是非とも必要というものではない。

 前述のように,庄内地方のインターチェンジにETCレーンが設置されれば,便利さは格段に高まるものと考える。

 カーナビ(カーナビゲーションシステム)は,非常に便利である。

 カーナビを設置するまでは,知らない土地に行くときは,全国道路地図を購入していて車の中で地図を見ながら,また,高速道路の料金所で案内図面をもらって道順を聞きながら何とかたどり着いていた。

 それが,カーナビでは,目的地の電話番号や住所あるいは郵便番号や目印となる建物をカーナビに入力すれば現在地から目的地までのルートを瞬時に検索して案内してくれる。

 現在走行している道路の数十キロ先を直進とか右折とか左折とか指示する画面の表示があり,更に2キロ手前からは音声で直進か左折か右折かの指示がなされる。

 そして,その交差点の約500メートル手前から音声案内が再度流れて10メートル刻みで交差点までの距離がグラフで表示される。

 だから,全く道路地図を見なくても目的地まで安心して到着することができる。

 GPS(global positioning system)全地球測位システム,人工衛星の発する電波によって地球上の現在位置を正確に測定するシステム)により現在位置が正確に分かり,それがDVD装置で表示する現在位置の画面に三角マークとして表される。

 そして,目的地近くになると(約100メ―トル),「目的地近くになりましたので音声案内を終了します。」という案内とともに音声案内が終了する。

 その目的地(建物)がどこにあるか最後の詰めは目視ですることになる。

 そして,ETCユニットと連動しているカーナビなので,ETCユニットからきた情報で高速道路の利用料金等の表示が自動的になされる。

 川越と長野県の白馬村そして,白馬村から山形までの経路を非常に正確かつ的確に検索して表示してくれた。

 お陰で無事川越から白馬村経由で山形まで帰って来た。

 走行距離は約1000キロメートルだった。

 以上。

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