川越のさつまいも菓子「こがね芋」,「芋十まつば」,「芋十糖」その他,「亀の最中(もなか)」,そして鰻料理の「川越いちのや」等について(埼玉県)
2014(平成26)年10月23日改訂
2015(平成27)年1月7日改訂
私は20年前まで練馬区役所に勤務していて,東京都清瀬市に住んでいた。
清瀬の台田団地の脇を流れる柳瀬川を渡ると埼玉県所沢市であり,西部新宿線でその先にいくと川越である。
しかし,清瀬市に住んでいたときは川越に行ったことがなかった。
この度川越で仕事があり初めて川越を訪れた。
川越は昔から甘薯(さつまいも)の産地である。
川越市仲町4-3にある天明3年創業の亀屋本店の「こがね芋」は川越土産の定番であるとのことである。
この「こがね芋」は,さつまいもを型どった焼き菓子で,こがね色の肌とニッキ(桂皮木)の風味がただよう逸品である。
「亀の最中」も亀甲模様のパリッとした皮にあんこがしっかり入っており,美味しいお菓子でこれも川越土産の定番とのことである。
甘薯(さつまいも)そのものにこだわったお菓子もある。
元祖芋十の甘薯菓子のラインアップだ。
「芋十まつば」は,フライドポテトのさつまいも版で砂糖がからめてある。
うまくてぽりぽりといくらでも食べられそうである。
「芋十糖」は,さつまいもを輪切りにしたものを甘く炊いたもので甘納豆と考えれば良い。
女性に人気がある。
「芋十せんべい」は,さつまいもを縦に薄切りにして煎餅状の芋を乾燥させて糖を塗ったものである。
まさに芋煎餅でぱりぱりとうまい。
川越にはさつまいも料理のフルコースを食べさせてくれる店があるが,残念ながら今回は行けなかった。
川越名物はそのほかにウナギがある。
川越市松江町1丁目信号角の「川越いちのや」(天保3年創業6代目)で川越名物のうなぎを食べた。
鰻重の「2段」というのを頼んだら,通常の鰻重と同じにご飯の上に鰻のかば焼きが乗っているが,ご飯の中間にも鰻のかば焼きが入っているうれしい鰻重である。
名古屋の「ひつまぶし」(きざんだ鰻のかば焼きをご飯にまぜこんだ料理)と似ている。
鰻のかば焼きが柔らかくて美味だった。
地ビールで薩摩芋から造った「さつまいもラガー」を飲んだが,これもなかなかの手ごたえ(のどごたえ)だった。
川越は小江戸と言われており,特に土蔵造りの店舗は,いわゆる「蔵造り」として有名で川越市内の一番街の通りに面して立ち並ぶ蔵造りの町並みは100年以上前の町並みと変わらないようである。しかし,それは外側だけで店の中味は違う。
蔵造り風郵便局もある。
蔵造り風コンビニもある。
このコンビニはサンクスである。
400年近く昔から川越の城下町に時を知らせてきた「時の鐘」(残したい日本の音風景百選)は櫓の建築物で現在のものは4代目といわれているとのことである。
非常に高い櫓で奈良の東大寺の大仏と同じ高さがあるとのことである。
蔵造りの商家だけでなく,あさひ銀行の川越支店の店舗は白亜の洋風建築物で国の登録有文化財になっている。
川越商工会議所の建物も同様である。
上川越の案内でした。