日本酒の首吊り(番紅花(ばんこうか)にて)(山形市)
2013(平成25)年5月2日改訂
2013(平成25)年5月11日改訂
山形市の小白川町の小白川至誠堂病院の近くに、カレー専門店でそこのカレーが全国的に有名な「番紅花(ばんこうか)」という店があります。ポークカレーがとても美味しいですが、某新聞の編集長氏は番紅花のチキンカレーを激薦していました。
店の名前は、十和田バラ焼き(2011(平成23)年1月4日付「十和田バラ焼き」)の「番紅花(サフラン)」と同じ漢字ですが、読み方が違います。店主さんの話では、サフランが最高の香辛料なのでカレーと日本酒の最高のものを目指して、店名をサフランの日本名の「番紅花」と名付けたとのことです。また、「番紅花」の店名には山形県花の紅花(べにばな)の字も入っているのでその店名にしたとのことです。
その番紅花には、一般の酒販店では手に入らない、国税庁ないし国税局が主催する権威ある鑑評会用に蔵元が特別に仕込んだ「日本酒の首吊り」が沢山あります。
「日本酒の首吊り」とは、発酵した日本酒のもろみを酒袋に入れて酒袋の口を縛ってそれを天井から吊るして酒を自然落下させて「しずく」でとる方法をいいます。
この方法だと、一般的に行われているもろみに圧力をかけて酒をとる方法と違い、雑味が混入しないで非常にクリアなすっきりした日本酒本来の風味がはっきり出てきます。
これを斗瓶に入れて熟成させて鑑評会に出品するのです。
この鑑評会用に特別に醸造した「日本酒の首吊り」は、日本酒の一般販売ルートには通常出ません。
番紅花の店主さんは、有名な酒蔵を一軒一軒訪ね歩いて特別に「日本酒の首吊り」を仕入れているのです。
昨年末に番紅花で飲ませてもらった「日本酒の首吊り」のリストです。
「田酒」純米大吟醸斗壜取
「天狗舞・杜氏中三郎」大吟醸純生
「天狗舞」大吟醸純生
「開運」斗瓶取
「越乃寒梅」超特選
「酔鯨(すいげい)」純米大吟醸
「慶(よころび)」
「南部美人」大吟醸しずく酒
日本酒通の人にとっては多分垂涎の逸品揃いだと思います。
もちろん山形県内の酒蔵のとても美味しい「日本酒の首吊り」もあります。
ただ、「日本酒の首吊り」は数量がとても少ないので、上記のすべての酒がいつもあるわけではないと思います。
「ばんこうか」の電話番号は,023-633-3191です。