北海道のニセコスキーツアー

2009(平成21)年3月4日

 先月スキー仲間と北海道のニセコスキー場に行き,スキーを楽しんで来ました。

 今回ニセコスキー場を選んだ理由は,ニセコスキー場の雪がパウダースノー(粉雪)で大変に滑りやすいと評判だったからです。

 実際パウダースノー(粉雪)が沢山降り積もりピスティング(圧雪)されていない場所は深雪になっており,スキー好きにはたまらないスキー場でした。

1 持参したスキー板

 私が持参したスキー板は,今シーズン購入したフォルクルのAC3という170センチの幅広カービングスキーでした。

 フォルクルを選んだ理由は,ニセコスキー場は大量に雪が降り深雪の箇所もあると予想されたこと,また,ゲレンデが長いので小回りではなく大回りで滑ることが多いと思われることから,深雪に比較的強く,ロングターンがやりやすい,幅広で長いフォルクルのスキー板にしたのでした。

 この選択は正解でした。

 このフォルクルのスキー板で,ニセコの部分的に圧雪されていないゲレンデもスピードをだしながら安定して滑ることができました。

2 交通手段

 同行したI氏の所有する走行距離が40万キロを遥かに超えたトヨタのエスティマで,山形から参加したメンバーを拾ってもらい,各自のスキー板と巨大なスキーバッグを後部座席に山積みにして,山形の山形蔵王インターチェンジから仙台空港まで高速道路で行き,仙台空港からJALの飛行機で新千歳空港まで行きました。

 ところが,飛行機に搭乗する前に仙台空港のアナウンスで,新千歳空港の天気が吹雪で,仮に着陸不能の場合は仙台空港に引き返すか羽田空港まで行くとかいうとんでもない警告があり,それを承知で乗ってくれということでした。

 新千歳空港に着陸不能の場合仙台空港に引き返すことは理解できるが,何で羽田空港まで行くのだと疑問をもちながら,でも何とかなるだろうと皆で慰め合い飛行機に搭乗したが,30分遅れながら無事に新千歳空港に飛行機は着陸しました。

 飛行時間は1時間40分くらいでした。

 山梨県から参加したS氏は羽田空港から新千歳空港に来ましたが,飛行機の到着がやはり30分程度遅れてしまい,新千歳空港からニセコスキー場に行くリゾートライナーというスキーバスに危うく乗り遅れそうになりました。

 スキーバスの新千歳空港からニセコスキー場までの所要時間はあちこち立ち寄ったことから約3時間でした。

3 ニセコスキー場

 ニセコスキー場には,大きく分けて,一番エリアの広いニセコマウンテンリゾートグラン・ヒラフ(このなかにヒラフ地区と花園地区がある。以下「ニセコヒラフ」と書きます。)とニセコビレッジスキーリゾート(旧ニセコ東山スキー場です。超豪華なヒルトンホテルがゴンドラ乗り場に隣接してあります。)とニセコアンヌプリ国際スキー場の3つのスキー場があります。

 各スキー場には1本ずつゴンドラがあり,それらのゴンドラに乗れば山頂付近のそれぞれのスキー場の最上部の3本のリフト乗り場付近まで運んでくれます。

  ニセコスキー場はニセコアンヌプリ山にあり,それぞれのスキー場はニセコアンヌプリ山の頂上近くの上部でつながっており,山頂付近(標高約1300メートル)から3つのどのスキー場にも滑りおりていくことができます。

 但し,ニセコアンヌプリ山の頂上付近の天候は非常に変わりやすく,快晴だったのにあっと言う間にガスがかかって,全く周りが見えなくなったりします。

 困るのは,よく強風が吹いて各スキー場に行くために乗らなければならない最上部の3本のリフトが頻繁に運休してしまうことです。

 だから,別のスキー場に移動する場合は,山の天気が比較的安定している午前中に最上部のリフトを利用して移動することをおすすめします。

 また,各スキー場の下の方にあるスキーセンターを中心に各スキー場を巡回しているバスを利用してスキー場を移動することも可能です。

 但し,頻繁に巡回しているわけではありませんので時間に御注意下さい。

 いずれのスキー場からも羊蹄山(日本百名山の一つで,標高1898メートルの美しい円錐形の独立峰。形が富士山に似ていることから「蝦夷富士」と言われている。)が見えるが,ニセコヒラフスキー場からは羊蹄山が正面に見えて,羊蹄山に向って滑り降りる感覚が実に雄大で楽しいです。

 私としては,ニセコヒラフスキー場の国体コースのゲレンデ(結構タフなコースです。),及び,ニセコアンヌプリ国際スキー場では,ゴンドラを降りたところから滑りはじめるユートピアコースにシルバーコース,S字コース,パラダイスコース,ダイナミックコースを繋いで滑るゴンドラ山麓駅の乗り場までの合計約2500メートルのゲレンデが,斜度が適切で快適なロングターンの滑りが出来て好きでした。

 ニセコビレッジスキー場は,上部から非常に長いゲレンデが続いておりロングクルージングが楽しめます。

  • 4 ニセコスキー場には,欧米人特にオーストラリア人が大勢います。

     ニセコスキー場には,季節が日本と全く逆の南半球にあるオーストラリアの人達が大挙してスキーやスノーボードをしに来ていることは新聞等で知っていましたが,あれほどオーストラリア人が多いとは思いませんでした。

     リフト乗り場やゴンドラ乗り場そしてゲレンデにいるスキーヤーやスノーボーダーの半分位がオーストラリア人と思われる欧米系の白人でした。

     そのほとんどが,スノーボードか,幅の広い両端が反り返った(通常のスキー板は前の方しか反り返っていない。)フリースタイルのスキー板を履いていました。

     そして,オーストラリア人達は新(深)雪を求めてゲレンデ外の林の中や沢に入って果敢に滑っていました。

     私達が6年前に行ったカナダのウィスラースキー場で,現地のスキーヤーが,新(深)雪を求めてゲレンデ以外の崖や林の中をくまなく滑っていたのと全く同じでした。

  • 5 ファーストラン

     ニセコスキー場は3つのスキー場とも多分朝8時30分からゴンドラやリフトが稼働するのですが,ニセコアンヌプリ国際スキー場では(他の2つのスキー場でファーストランをやっているかはわかりません。),1月には数多い日に,2月には数日だけ,朝7時00分から朝8時20分までの1時間20分,ゴンドラを通常稼働時間前に動かして,ピスティング(圧雪)されたばかりのゲレンデに最初にシュプールを描くことができるようにするイベントがあります。

      ラッキーなことに私たちは2月の数日しかないそのファーストランの日に遭遇しました。

     私たちは,朝6時に起きて,スキーの身支度をして,ゴンドラ乗り場に6時40分頃到着して朝7時00分のファーストランのゴンドラ稼働開始時間を待ちました。

     そして,朝一番のゴンドラでニセコアンヌプリ国際スキー場の上部まで行き,ゴンドラを降りたところから滑りはじめるユートピアコースにシルバーコース,S字コース,パラダイスコース,ダイナミックコースを繋いでゴンドラ山麓駅の乗り場までの合計約2500メートルのゲレンデを,誰も滑っていないので周りを気にする必要がないことから,通常は出せないハイスピードで一気に滑り降りました。

     それを合計5回やりました。  そして,最後はへとへとになってしまいました。

     朝8時20分に滑り終わり,急いで温泉に入って冷えた体を暖めて,それから朝食バイキングでコーヒーをゆっくり飲みながら,目の前で背の高いコック帽子をかぶったコックさんが丁寧に焼いてくれるふわふわのチーズ入りオムレツなど美味しい朝食を堪能しました。

  • 6 食事

     JALのスキーパックにはホテル(今回はニセコアンヌプリ国際スキー場エリア内のホテルに泊まりました。)のバイキングの朝食券がついていたので,朝食はそのバイキング朝食を食べました。

     大都市のシティホテルの朝食バイキングと同様のメニューでなかなか旨かったです。特に濃厚な牛乳と脂がのったホッケを焼いた切り身がグッドでした。

     また,目の前でコックさんが焼いてくれるチーズ入りの中身がとろとろとろけるふわふわのオムレツも絶品でした。

     夕食は,第1日目は同じホテルの会場でバイキングの夕食を食べました。

      メインディッシュはオーストラリア産の牛肉のステーキすなわちオージービーフステーキでしたが,これは大変美味しくてベストでした。

     あまりに美味しいので2皿も食べてしまい,体重が大幅に増えました。

     その外に北海道産の食材が沢山出されていました。

  • 外食では

    (1)お好み焼きの「じゅう」

     この店のお好み焼きや焼きそば,そして,豚肉のキムチ和え焼き肉がうまかったです。欧米人多分オーストラリア人の男女も何組か来ていてお好み焼きなどを食べていました。

     結構人気の店でした。

    (2)焼き肉バイキングのバーベキューハウス木々亭(もくもくてい)

     ここはお薦めです。

      ジンギスカンの羊肉をはじめ,牛肉,豚肉と肉の種類が豊富で質も大変良いです。

      また,ホタテやイカ,エビ,ツブ貝等の魚貝類,そして,地元特産のシイタケやエリンギやマイタケ等のキノコ類,また,タマネギやジャガイモ等の野菜類が豊富で新鮮です。

      それらを目の前の鉄板で自分で焼いて食べます。

      食べ放題60分コースで大人1人1890円という価格も魅力です。

     食べ放題飲み放題で90分コース大人1人4000円は絶対お得です。

     しかし,人間のお腹は有限で,せいぜい40分間もひたすら食べたらお腹一杯になってしまいますし,それ以上食べるとメタボになります。

      焼き肉のタレは,甘口と辛口の2種類が用意されています。

     この店も人気の店なので,事前に予約しておいたほうがよいです。

     私たちは,予約なしで開店時間の午後5時に店に入ったら,午後6時から予約で満席なので,午後6時までの1時間ならOKとの条件で入店を許可された次第でした。

  • (3)おにぎりかふぇ米吉(こめきち)

     ニセコヒラフスキー場のゴンドラ山麓駅乗り場の1階にあります。

     注文すると目の前で北海道米をつかったおにぎりを握ってくれます。

     それに海苔を巻いてくれます。

     これもおいしそうでした。うどんとおにぎりがセットになったランチメニューがお得です。

     私は,小エビかき揚げうどん(800円)を食べましたが,かき揚げがカラッとあがっており,うどんはコシがありうまかったです。

  • 7 お土産

    北海道には沢山の美味しいお土産のお菓子がありますが,今回はニセコと新千歳空港に限定してみました。

    (1)ニセコ限定発売のロイズのホワイトチョコレート

     ニセコでしか売っていない包装のチョコレートです。

     パッケージの夕日とナイタースキーの照明で薄紫色に染められたニセコアンヌプリ山が幻想的に浮び上っている写真が美しいです。

     もちろん名門ロイズのチョコレートですから大変美味しいお菓子のお土産です。値段も手頃です。

     しかも沢山の枚数のチョコレートが入っています。

    (2)花畑牧場の生キャラメル

     相変わらずの人気で新千歳空港のお土産物売り場の中央で沢山のお客さんが生キャラメルを買うために長蛇の行列をつくっていました。

      その行列に並ばないと買えません。大分待たされます。

     私たちはT氏に並んでもらい買ってもらいました。

     通常の生キャラメルは1人10個までしか買えないそうです。

     この生キャラメルは,口に入れるとすぐに溶けてしまうほど柔らかいです。

     やはり美味しいです。

    (3)チーズオムレット

     これはお薦めです。

     函館のお菓子屋さんがつくっている半熟オムレツのように口の中で溶けてしまうようなスフレタイプのチーズケーキです。

     私の事務所の北海道出身の事務局員が,函館でブレイクしているチーズケーキだと言っていました。

     新千歳空港ではあちこちで色々なチーズケーキを売っていますが,このチーズオムレットは一カ所でしか売っていません。

     JALのところの売店では売っていませんでした。

     ANAの売店でしか売っていないようでした。

    (4)ルタオのドゥーブルフロマージュのチーズケーキ

     これも美味しいです。

     小樽にファンタステイックなルタオの本店がありますが,新千歳空港にも売店があります。

     ドゥーブルフロマージュはフランス語で,英語で言えばドゥーブルはダブルでフロマージュはチーズのことでダブルチーズケーキのことです。

     このチーズケーキはさっぱり系と濃厚系のふたつのチーズの味がハーモナイズされたチーズケーキでグッドです。

    (5)札幌スフレ

     北海道とフランス産のクリームチーズを使ってじっくり焼き上げたクリームチーズとベルギー産のチョコを使ったチョコレートの2種類があり,チーズが濃厚でなめらかで一口サイズで食べられるとのことです。

     値段も手ごろです。

     これは下記の北海道の案内本に書いてありました。

  • 以上

     

    参考文献
    北海道スキー&スノーボードスペシャル  スキージャーナル株式会社刊
    るるぶ情報版北海道 ‘08~’09  JTBパブリッシング刊

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