八ヶ岳縦走(八ヶ岳南部)(登山)
アウトドア仲間と2008(平成20)年8月に八ヶ岳南部の山々(3000メートル級)を縦走して来ました。
縦走した順序は、美濃戸-行者小屋-阿弥陀岳-中岳-赤岳-横岳-硫黄岳-本沢温泉です。八ヶ岳の名称や標高等は,末記の文献を参考にさせてもらいました。
第1日目
1 山形から美濃戸の登山口まで
午前5時00分に山形県庁近くの私の自宅に近いセブンーイレブン山形蔵王インター店の駐車場までE氏のマツダ製最新式RV車で迎えにきてもらった。
私の装備は,カリマー製の45+10リッターのリュック,レキ製のトレッキングポール2本,フェッニクス製のTシャツ,ノースフェイス製の登山帽,長袖シャツ,半ズボンとトレッキングスパッツ,毛糸の靴下,そして,名門後藤靴店から購入した黒革製の重登山靴だった。
また,山梨県北杜市在住のS氏へのお土産の左党垂涎の「秘蔵酒十四代」と花羽陽の「絹」を入れたクーラーボックスもあり,それらをE氏のRV車に積み込んで出発した。
E氏が運転して,助手席に私が,そして,後部座席にI氏とT氏が乗った。
国道348号線を行き,白鷹町,長井市を通り飯豊町から国道113号線に出て,小国町を通り,新潟県関川に出て,東北日本海自動車道に中条インターチェンジから入り,新潟から北陸自動車道に出て,上越ジャンクションで上信越自動車道に出て,更に,中央自動車道に出て,諏訪インターチェンジで高速道路を降りた。
朝食は,新潟の黒崎サービスエリアで「もち豚」カツカレーを食べ,昼食は諏訪湖が見えて人気のある諏訪サービスエリアで野沢菜塩ラーメンを食べた。
諏訪インターチェンジ近くのベルシャイン諏訪インター店で,明日からの行動食のパン(トマトのパン,よもぎアンパン,クロワッサン等)を買い,また,リュックに詰めた赤ワイン2本を今晩飲むときのつまみとしてゴーダチーズ等のチーズや塩漬けのオリーブの実を買った。
そして,八ヶ岳中央高原を西に向い,美濃戸口を通り,美濃戸まで行き,ゲートの手前の最奥部にある,美濃戸山荘のすぐ上にある駐車場に駐車した。
到着は午後2時頃であった。
駐車代金は一日1千円で,翌日車を取りに来ることから2日分として2千円支払った。
2 美濃戸から行者小屋まで
駐車場に駐車した途端に雨が降り始めた。それまでは快晴ですごく暑かったのに,一気に雲が広がり,雨が激しく降り,雷がなり,雹(ひょう)まで降ってきた。
これだから山の天気は油断がならない。
車の中で1時間近く雨宿りをした。
ようやく雨が小降りになったので,皆が車から出て,登山の準備にかかった。
雨合羽を着て重いリュックを背負い今日の泊まりの「行者小屋」を目指して出掛けた。
午後3時頃だった。
柳川南沢コースを登って行った。
沢に沿って登山道があり,所々で丸太橋を渡り,沢の右岸と左岸を交互に通って進んだ。
途中から針葉樹のシラビソの林になった。
約2時間で行者小屋に着いた。
行者小屋に着く直前になり,そびえ立つ横岳や赤岳の岩峰が迫っているのが見えた。
真上に横岳や赤岳がいきなり高くそびえているので,それを仰いで見ていると首が痛くなりそうだった。
行者小屋付近からみた横岳
横岳・大同心・小同心
阿弥陀岳
赤岳
行者小屋付近からみた横岳 横岳・大同心・小同心 阿弥陀岳 赤岳
午後5時を過ぎていて,夕方になっていた。
大分気温が下がり肌寒かった。
到着予定が4時と考えていたので約1時間遅くなった。
雨宿りの時間分だけ遅れた計算である。
その日の昼頃に本沢温泉手前に車を駐車して,本沢温泉から夏沢峠に出て,硫黄岳に登り,そこから下って赤岩の頭から赤岳鉱泉を通り行者小屋で合流予定だったS氏は既に到着していた。歩き始めてから行者小屋到着まで5時間くらいかかったとのことだった。
3 行者小屋
行者小屋は,柳川南沢源流にあり,標高2340メートルで収容人員が200名で,周りがテント場に指定されており,200張設営できるとのことである。
特筆すべきは,料理がとても美味しいことと,布団や毛布が清潔なことと,トイレが水洗トイレで清潔だったことである。
山小屋の料理は通り一遍なものが多いが,この小屋の料理はすごく美味しかった。
その日の夕食はビーフシチューだったが,本格的な味だった。
また,敷き布団や毛布がしっかり干されていて清潔で,快適な眠りに入ることができた。
更に,トイレが水洗トイレであった。
これには感激した。
山小屋で水洗トイレに出会ったのは2回目です。
使った紙は,トイレに流すことは禁止で,便器の脇に置いてあるダストボックスに入れることになっていた。
夕食は1階の玄関から入った広間でとった。
広間の奥に石油ストーブがあり,快適に暖房していた。
雨と汗で濡れた身体に嬉しかった。
寝たのは2階で,2階は大きな正三角錘の細長い大きな空間であった。
2階全体が大部屋である。
天井は,中央が正三角形の頂点であり,その両方とも角度が約60度の斜め天井である。
床が正三角錘の底辺になっている。
真ん中に長い広い通路があり,その両脇に両側の正三角形の斜めの天井が床に接するところから通路まで来て,斜めの天井まで立ち上がった直角三角形の仕切り板が両側に沢山つけてあり,その両側の仕切板の各間に敷き蒲団が3つずつ隙間なく沢山敷かれていた。
I氏が背負って来た沢山の缶ビール,私が背負って来た赤ワイン2本,そして,S氏が背負って来たウイスキーなどで,1階の食事の時に始めて,食事が終わったら2階の大部屋の割り当てられた両側のブースをはさんだ通路で,大宴会をやり,旧交を暖めた。
つまみは,新潟の黒崎サービスエリアの売店で買った大辛の大粒柿の種や諏訪インターチェンジ近くのベルシャインで買ったゴーダチーズやチェダーチーズや塩漬けのオリーブの実などだった。
夜の8時30分には消灯だった。
行者小屋は夜8時30分になると全ての電灯が消えてしまった。
山小屋にはヘッドランプが欠かせない。
第2日目
1 登山の支度
朝は4時に起きた。登山の身支度をして行者小屋の玄関隣りの木製の長いテーブルと長椅子に陣取って私が持参したガスバーナーで湯を沸かし,インスタントコーヒーをいれて飲んだ。昨日買った行動食のトマトパンやよもぎアンパンなどを食べた。
近くに水場があり,清冽な湧水がふんだんにホースから出ていた。
持参した500ミリリットルのペットボトルに湧水を満たして,ペットボトル4本合計2リットルの水を携行して,朝5時過ぎに出発した。
行者小屋から見る赤岳
2 行者小屋から中岳のコルへ
赤岳に向う文三郎道ではなく中岳右俣に入った。
阿弥陀岳の東側を巻きながら登る比較的登りやすいルートである。
中岳道は,最初はシラビソの林だが,そのうちにダケカンバに変わり,更に高度を上げると高山植物の世界になった。
崩壊したところが数箇所あり,そこには桟橋が設置されてありそれを渡って進んで行った。
そうして,大汗をかいて登っていって,ようやく中岳と阿弥陀岳の鞍部の「中岳のコル」に出た。
約1時間かかった。
快晴だった。
「中岳のコル」は少し広場になっている。
「中岳のコル」から,仲間は二手に別れた。
I氏とE氏は,「中岳のコル」から真っすぐ赤岳目指して進んだ。
私とS氏とT氏の三人は,寄り道をして,「中岳のコル」の広場の他の人の邪魔にならないところにリュックを置いて身軽になり,阿弥陀岳に登った。
行者小屋から見る赤岳
S氏とT氏と私の三人がリュックを「中岳のコル」に置いて,非常に身軽になって阿弥陀岳を目指した。
私はウエストバッグだけ着けて,最後に登っていった。
阿弥陀岳は,急峻な岩峰である。
登山道は,大変急な登りで,両手両足を使ってよじ登る必要があり,ザレやガレと岩場の連続で,急な鉄の梯子や鉄の鎖場が連続している。
また,岩が切り立っているので,両手両足を使い,3点ホールドで身体のバランスを取りながら,残った手か足でよじ登ることになる。
転落したら危ないが,転落しても途中に何とかしがみつくことができそうな岩などの肩があったので,一気に数百メートル落下するようなところはあまりなかった。
ところが,昨年登った木曽駒ヶ岳の近くの宝剣岳は,剣のようにほぼ垂直に切り立った岩峰で,転落したら一気に数百メートル下まで落ちてしまう大変危険なところだった。
昨年の宝剣岳で度胸をつけたので,切り立った岩峰の阿弥陀岳の岩をよじ登っても,それほどの恐怖感はなかった。
20分位登ったら阿弥陀岳の頂上に着いた。
阿弥陀岳の頂上(2805メートル)は,比較的広く,阿弥陀様の石仏も置かれており,快晴で赤岳や横岳,硫黄岳そして権現岳などの展望を楽しむことができた。
ただ,赤岳は阿弥陀岳の東側にあり,丁度朝日が輝いていたころなので,逆光で影になり,赤岳の頂上に登っている沢山の人のシルエットしか見えなかった。
阿弥陀岳の頂上には金沢大学ワンダーフォーゲル部の揃いのTシャツを来た大学生数人がいた。なかなか爽やかな印象の若者達だった。
金沢大学ワンダーフォーゲル部の大学生は,今日の最後の登山の硫黄岳の頂上でも出会った。
阿弥陀岳(2805メートル)から中岳のコルまでは,同じ急峻な岩場を降りてきた。
慎重に降りたが,私には後ろ向きで降りなければならないところはなかった。
降りるのも20分位かかった。
阿弥陀岳山頂
阿弥陀岳の急な降り
中岳から阿弥陀岳を見るI氏
中岳付近からE氏と阿弥陀岳
4 中岳のコルから中岳を経て赤岳へ
「中岳のコル」の広場に置いておいたリュックを拾い背負って,3人で歩き始め中岳から赤岳に向った。
「中岳のコル」から中岳を通って赤岳の頂上まで約1時間かかった。
中岳はそれほど印象のないピークだった。
中岳を越してから,赤岳南峰の頂上近くは絶壁に近い岩場で,鉄梯子や鎖を頼りに,頭上に覆いかぶさるように迫っている巨岩の間を縫うようにはい上って行くと,赤岳南峰の頂上だった。
赤岳南峰は,頂上部分が2899メートルで八ヶ岳の最高峰である。
赤岳南峰頂上で先に出発していたI氏とE氏に合流した。
I氏は,我々を待っている間に,赤岳南峰頂上で持参した缶ビール1缶を飲んで至福の時間を楽しんでいた。
赤岳山頂 E氏とI氏
赤岳南峰は岩だらけで,赤岳山神社の祠や1等三角点や「2899メートル赤岳」と書かれた背の高い木製のポールなどがあり,記念撮影の人達で混雑していた。
360度の展望が広がる赤岳南峰で,八ヶ岳全貌と遠くの山々の景観を十分に楽しんだ。
赤岳南峰頂上でしばらく休んで記念撮影をしたりしていたが,硫黄岳付近から雲が広がり,県界尾根がある東側から急にガスが昇りはじめ,それまで展望がきいていた東側がほとんど見えなくなったので,昨日のように快晴が急変して雨にならないうちに出発することにした。
赤岳南峰からすぐ近くに赤岳頂上小屋があり,その赤岳頂上小屋のところが赤岳北峰である。
赤岳への登りの鎖場
赤岳から見た阿弥陀岳
赤岳への登り鎖場
赤岳山頂
赤岳山頂
赤岳山頂
赤岳山頂I氏
赤岳山頂三角点
5 赤岳から横岳へ
赤岳頂上小屋がある赤岳北峰から,横岳方面に下る登山道を横岳を正面に見ながら歩きだした。
すぐ下が赤岳展望荘だった。
赤岳展望荘から地蔵の頭を過ぎていよいよ横岳登攀となった。
横岳は,南北に連なる岩峰群の総称である。
順序は南から「二十三夜峰」,「日ノ岳」,「鉾岳」,「石尊峰」,「三叉峰」,「大権現」,「奥の院」である。
地図によって違いがあるが,横岳の「大権現」ないし「奥の院」が2829メートルで,横岳の最高峰である。
我々は南側から登ったので,最初に「二十三夜峰」にとりかかったが,一つの頂上を越えるとすぐ目の前に次の頂上が見えてきて,なかなか横岳の最高峰の「大権現」ないし「奥の院」までたどり着くのは大変だった。
鉄梯子や鎖がかかる急峻な岩をいやというほどよじ登った。
横岳の最高峰の「大権現」ないし「奥の院」から,横岳西壁の「大同心」や「小同心」の岩峰が見えた。
「大同心」や「小同心」は,ロッククライミングの好適場所とのことだった。
横岳西側は断崖絶壁で,真下に,行者小屋や赤岳鉱泉が見えた。
振り返ると,さっき登った赤岳や阿弥陀岳が雄大にそびえていた。
北側には硫黄岳が見えた。
横岳山頂
横岳山頂
6 横岳から硫黄岳へ
横岳の「奥の院」を出発し,硫黄岳に向い下り始めた。
鉄梯子や鎖に掴まりながら下降する。
まもなく通称「カニの横ばい」といわれる岩峰を巻いて行く鎖場になる。
鎖に掴まりながら,滑落に注意して通過した。
眼下は崖でほぼ垂直に近い角度で
切り立ってはるか下のほうまで崖が続いている。
なかなかスリルがある場所だった。
岩峰を越えると,凸凹の一枚岩に出て,足場がようやく安定した。
台座の頭(2795メートル)から硫黄岳山荘に向った。
7 硫黄岳山荘と高山植物
硫黄岳山荘付近の硫黄岳南方の鞍部「大ダルミ」付近は,他に類のない高山植物の一大群落地だそうだ。
「コマクサ」が,「大ダルミ」付近に群生して非常に沢山のピンク色の可憐な花を咲かせていて見事だった。
大同心とコマクサ畑
コマクサ
「大ダルミ」から岩を積み上げた大きな「ケルン」を目標に,5塔くらいの「ケルン」をたどりながら硫黄岳山頂に向った。
硫黄岳山頂は標高2760メートルである。
硫黄岳山頂は,なだらかで広大だが,硫黄岳北側は大規模な爆裂火口で垂直に600メートルくらい断崖が切り落ちている。
昼の12時30分頃に硫黄岳頂上に着いた。
阿弥陀岳で会った金沢大学ワンダーフォーゲル部の一行も後から到着した。
私達は,残り少なくなった携行したペットボトルの水で喉を潤し,12時50分頃二手に別れて出発した。I氏とE氏とT氏は,硫黄岳から赤岩の頭を下りそこから赤岳鉱泉に降りて,柳川北沢を下り,昨日E氏の車をとめた美濃戸山荘の隣りの駐車場まで行った。
硫黄岳山頂
私とS氏は,硫黄岳から夏沢峠に降り,夏沢峠から本沢温泉に下り,本沢温泉からS氏の車をとめた駐車場に向った。
硫黄岳から夏沢峠に向けて下っていて,途中ふと上を見上げると,硫黄岳の爆裂火口があんぐりと巨大な口を開けていて,それが本沢温泉まで標高差600メートルの絶壁になっていた。
この景色は非常に迫力があった。
S氏は,硫黄岳から夏沢峠まで岩だらけの登山道を飛ぶがごとく駆け降りた。
私は,その後をレキ製の2本のポールを駆使してひたすら追いかけた。
下りでは膝をやられ,いわゆる「膝が笑う」状態になりやすいが,ノースフェイスのトレッキングスパッツとレキ製の2本のトレッキングポールの助けを借りて,「膝が笑う」のを何とか避けることができた。
硫黄岳山頂から夏沢峠を抜けて本沢温泉まで約50分で到着した。
途中本沢温泉名物の露天風呂があり,3人の男性が入っていた。
この露天風呂から巨大な硫黄岳の爆裂口を仰ぎ見ることができる。
30数年前に,S氏と一緒に本沢温泉から硫黄岳に登ったことを思い出した。
本沢温泉に着いた途端にそれまでの快晴が急変して土砂降りの雨になった。
急ぎ雨具を着て,駐車場への出発に備えた。
本沢温泉の売店で,本沢温泉特産のコケモモジュースを
1杯300円で飲んだ。
コケモモジュースは,甘酸っぱい少し炭酸が入ったような爽やかな飲み物で大変によかった。
硫黄岳爆裂口
硫黄岳爆裂火口
10 本沢温泉から駐車場へ,そして,「道の駅こぶちざわ」へ
午後2時頃に本沢温泉を出発して,車が通れるような平坦な山道をひたすら駐車場目指して雨の中を歩いて行った。
午後3時過ぎに駐車場に着いて,車を走らせて午後5時近くに,I氏,T氏,及びE氏3人との合流場所の「道の駅こぶちざわ」に着いた。
S氏と私が経由した硫黄岳から夏沢峠経由の本沢温泉から駐車場までのコースは,I氏らの硫黄岳から赤岩の頭を通り赤岳鉱泉を経由しての美濃戸の駐車場までのコースの所要時間と比較して1時間程度余計にかかるので,I氏らは当然私たちより先に「道の駅こぶちざわ」の温泉「スパテイオ」に入っていると思った。
ところが,私たちが「スパテイオ」の温泉に入ってもI氏らはおらず,I氏らは約30分以上後に「スパテイオ」に入ってきてようやく合流出来た。
11 S氏宅での夕食
その日は「道の駅小淵沢」の温泉「スパテイオ」に入った後,山梨県北杜市のS氏宅に泊まらせてもらった。
夕食は,S氏の家庭菜園の採れたての枝豆とトウモロコシとトマトが最高の御馳走だった。
宴会の酒は,山梨県の地酒の「谷桜」と山形県の銘酒「秘蔵酒十四代」を飲み比べ,ビールを飲み,焼き肉で大いに盛り上がった。
T氏の枝豆とトウモロコシとメイクイーンの茹で加減は秀逸で,T氏が自立していることを再認識した。
I氏は,S氏の家庭菜園から枝豆やトモロコシを採る際,沢山のブヨに刺されて,手や足首を真っ赤に腫らして非常にかゆがっていた。
S氏宅宴会
十四代
第3日目
1 朝食
朝食はS氏の自宅で,パンに自家製のイチゴジャムやブルーベリージャムをのせて,サラダ等沢山の食材をいただいた。
とれたてのトマトやジャガイモなど食材が新鮮で豊富であった。
2 諏訪大社
朝食後,車2台に分乗して,諏訪湖南部の諏訪大社上社に行った。
前宮の4本の御柱を見てから,本宮に行きそこでも4本の御柱を見た。
私の子供4人がそれぞれの試験に合格するように祈り学業のお守りをもとめた。
前宮一之御柱
前宮一之御柱
諏訪大社 本宮
諏訪大社上社に詣でた後諏訪湖に向った。
諏訪湖の湖畔に「片倉館」という大規模な温泉施設がある。
絹の製糸工場を経営していた片倉財閥が製糸工場に働いていた女工の福祉のために建築したステンドグラスや洋風彫刻や洋風意匠を施した大規模な洋風木造2階建建築物で,目玉は,底が深くて立って入る「千人風呂」の温泉大浴場である。大浴場の周りがすべて洋風の装飾で飾られた洋風の公衆温泉である。
大浴場の底に少し大きめの玉石が沢山敷き詰めてあり,その玉石の間から温泉が沸き出していた。
洗い場で汗ばんだ身体を洗い,千人風呂温泉の大浴場などに入って筋肉痛を和らげて至福の時間を過ごした。
片倉館とI氏
片倉館の千人風呂温泉
入浴後片倉館でS氏と別れ,I氏とT氏とE氏と私は,E氏のRV車で,諏訪湖から霧ヶ峰高原に向った。
霧ヶ峰高原は,なだらかな草原の高原でハイキングにはぴったりのところだった。
霧ヶ峰高原の「霧の駅」で,昼食に「おろしかきあげそば」を食べて,午後1時過ぎに佐久に向って出発した。
佐久インターチェンジから高速道路に入り,軽井沢を通過して高崎から関越自動車道に入り新潟に向った。
関越自動車道の谷川岳パーキングエリアで谷川岳のトンネルから噴き出ているという天然水をペットボトルに入れて飲んだが,軟水で口当たりがよく甘い水でうまい水だった。
I氏は,沢山のペットボトルに谷川岳の水を詰めていた。
晩酌の焼酎の水割りに使うのだそうだ。
さぞ美味しいことだろう。
新潟から中条インターチェンジに行き,そこで降りて国道113号線を小国に向った。
夜も7時過ぎになったので,長井の「かめや」の馬肉のチャーシューがのっている黒いスープのラーメンを食べるのをあきらめて,新潟県関川の「道の駅関川」にある「山水苑」に入り,からみそラーメンを頼んで食べた。
なかなか美味しいラーメンだった。
そこで,立替金の清算をして,再び山形に向った。
私の自宅に送ってもらったのが,夜10時頃になった。
車から降りるときも,全身が筋肉痛で大変だった。
この筋肉痛は3日ばかり続いた。
参考文献
山と高原地図32 八ヶ岳 調査執筆田中光彦 昭文社
日本百名山を登る(下巻) 昭文社
八ヶ岳,北八ヶ岳,蓼科山 津野祐次著 山と渓谷社
徹底ガイド春夏秋冬八ヶ岳 敷島悦朗著 東京新聞出版局