長野県の野沢温泉スキー場でのスキーと温泉

2007(平成19)年2月15日
2013(平成25)年12月26日改訂

  先日初めて長野県下高井郡野沢温泉村にある野沢温泉スキー場にスキーをしに行ってきました。

 今回一緒に行ったのは,カナダのウィスラースキー場やオーストリアのザルツブルグに行ってスキーサファリをした仲間で,お互いに気心もスキーの腕前も知っている気が置けない人達です。

 スキー靴は自分のを持って行ったのですが,スキー板は,ウィスラーやザルツブルグでスキーのレンタルショップが充実していて最新型の高級スキー板を貸してくれたので,今回も最新型の高級スキー板をレンタルしようと考えて持っていきませんでした。

 ところが,野沢温泉スキー場には,最新型でないレンタル用の高級でないスキー板しかレンタル店になくて,やむなくそのレンタル用のカービング(真ん中がくびれて上下が太くなっているスキー板です。)のスキー板を借りました。

 そのレンタルしたカービングのスキー板は非常に軽くていつも山形で滑っている自分のスキー板と違い過ぎて,スピードを出して滑ると不安定でコブでとばされそうに感じました。

 でも,二日目にはそのレンタルスキー板にも大分慣れました。

 交通手段は,当初山形から自動車で行くことを検討していましたが,一人が一日遅れて野沢温泉に入ることになり,私ともう一人の人が,山形駅から山形新幹線に乗り,大宮駅で長野新幹線に乗り換え,長野駅で飯山線に乗り換え,戸狩野沢温泉駅まで行き,そこからバスで野沢温泉スキー場まで行きました。

 所要時間は約5時間です。

 午後1時過ぎに宿屋に着き,スキーの身支度をしてレンタルスキーを借り,いよいよ野沢温泉スキー場で滑り始ました。

 野沢温泉スキー場には,ゴンドラリフトが2つあります。

 長坂ゴンドラリフトと日影(ひかげ)ゴンドラリフトの2つです。

 宿屋が長坂ゴンドラリフトに直近の宿屋だったので,長坂ゴンドラリフトに乗り,終点(このゴンドラリフトは,途中に中間駅の「湯の峰駅」があります。)の標高1400メートルの「やまびこ駅」まで一気に登りました。

 そこで,山梨県から参加したスキー仲間(海外スキーも一緒に行った人。)と合流して,やまびこ第2高速フォーリフトとやまびこ高速フォーリフトを乗り継いで毛無山の山頂1650メートルまで行きました。

 蔵王スキー場のざんげ坂ゲレンデの上位の標高だと思います。

 そこには,やまびこゲレンデのA,B,C及びDコースの4つのコースがありますが,Cコースを除いていずれもやまびこ高速フォーリフトの乗り場に行ってしまいます。

 長坂ゴンドラリフトの終点の「やまびこ駅」に行くにはやまびこゲレンデCコースを滑らなければなりません。

 ところが,1日目はすごい霧で視界が悪くほとんど前が見えませんでした。

  •  2日目は,吹雪でこのときも相当視界が悪かったです。

     だから,自分たちが今どこを滑っているのかがわからず,ゲレンデを滑って行くといつの間にかまたやまびこ高速フォーリフトの乗り場にきてしまっていました。

     やまびこゲレンデCコースをようやく理解したのが,2日目の昼頃でした。

     2日目は,日影ゲレンデの左上の方の初級者コースの上ノ平ゲレンデそしてパラダイスゲレンデから中級者コース,上級者コースのシュナイダーコース,チャレンジコースを滑りました。

     これらの中級者コース及び上級者コースは,コブがあり,また,斜度が急で滑りがいがあるタフなコースです。

     また,日影ゲレンデの右上の方の牛首コースから日影ゲレンデに滑り下りる,中級者コースと上級者コースも滑りごたえのあるコースで,転倒者が続出していました。

     蔵王スキー場ほど広くはないが,結構滑りごたえのあるコースがあり,面白いスキー場です。

     長坂ゲレンデの更に右側にある尾根伝いにだらだらと下りてくるスカイラインコースは,雪が少なくて土が顔をだしてしまっていて,滑るのに大変でした。

     でも,そこ以外は結構雪があり,スキーを存分に楽しめました。

     野沢温泉村のスキー場以外の最大の売りは,13箇所もの温泉の共同浴場(外湯)があることです。

     私たちが泊まった宿屋には内湯がありましたが,沸かし湯で温泉ではないので夕方しか入れなかったのです。

     それで,1日目のスキーが終わった夕方と2日目の朝と夕方,そして,3日目の朝に共同浴場(外湯)に行きました。

     河原湯,大湯,松葉の湯,秋葉の湯,そして,滝の湯の5カ所の共同浴場(外湯)に行きました。

     各共同浴場(外湯)は,地区の人達が江戸時代から湯仲間という制度をつくり守ってきた天然温泉100%のかけ流しなのです。

     泉質は,基本的にはゆで卵臭がする硫黄泉です。

     でも,それぞれの共同浴場(外湯)は湯質が相当違います。

     しかし,いずれもすごく熱いので浴場の温泉に入るのに一苦労します。

     共同浴場(外湯)は,それぞれが独立の建物で,湯沢温泉村に散在しています。

     それぞれの共同浴場(外湯)は徒歩でせいぜい遠くても10分程度しか離れていません。

     共同浴場(外湯)の基本構造はほとんど同じで,男女別々の入り口で脱衣場も浴場も別です。そして,脱衣場と浴場が一緒です。

     中央に温泉の浴場が1つ(大湯は浴場が2つありました。)あり,その回りの壁の2面が脱衣場で下に靴を置く場所があり,その上に木製の銭湯によくある四角く区切られた棚が上下3段で横に数列あります。

     後の1面に水道の蛇口があり,洗い場となり,残りの1面から温泉が出ています。

     脱衣場と浴場がすぐ近くなので,脱衣場から浴場までは1歩か2歩で行けるのです。

     最も新しくて立派な木造の建物は大湯でした。

     人気も高く一番の繁華街にあるので,大変な混みようでした。

     夕方や朝方の混むときは並ばないと入れません。

     また,麻釜(おがま)というところには,是非行ってみてください。

     ここは共同浴場(外湯)ではないので入浴はできません。

     90度と80度位の5つ程の異なる源泉が一カ所に集まって湧いている広場があり,その麻釜(おがま)という源泉が集積している広場は,地区の人達がそれを管理していて4カ所くらいの入り口にはチェーンが張られていて,地区の人達しかその広場には入れません。

     麻釜(おがま)の広場では,源泉のそれぞれの場所は深い堀のようになっていて温泉が湧き出て堀に溢れていました。

     それぞれの堀では,地区の人達が,ザルに野沢菜を載せて源泉に浸して茹でたり,源泉にカゴに入れた卵を浸して温泉卵をつくったりしていました。

     非常に珍しい光景です。

     是非朝方に行って見てください。

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