スペイン・バルセロナのガウディの建築物

2003(平成15)年1月1日
2013(平成25)年12月27日改訂

  昨年スペインのバルセロナに行き,念願の摩訶不思議な形状のガウディ設計の数種類の建築物を観てくることができた。

 ガウディは,1852年から1926年まで生存したスペインの建築家である。

 ガウディは,故郷のスペイン南部カタロニアの風土と中世美術から影響を受けて独特のシュールレアリズム的作風を創造した。

 その代表的作品がスペインのバルセロナにあるサグラダーファミリア教会である。

 ガウディが設計したが,ガウディ没後の現在も工事中の壮大な大教会である。

 天にも届くような高い尖塔が幾つも建築される予定の摩訶不思議な教会である。

 現在の工事進捗率はまだまだで完成まで早くても数十年はかかるとのことである。

 昔は完成予定が百年以上先と言われていたが,現在は観光客が非常に増加してその入場料収入が年間20億円にのぼり,その約1割の2億円を日本人観光客が拠出しているとのことだった。

 そのように建築費用が潤沢に確保できるようになったので,あと数十年したら完成するとのことである。



 次にグエル公園もガウディが設計した非常に楽しい公園である。

 遊び心に満ちていてほとんど遊園地の感覚である。

 ガウディは本当に爬虫類が好きだったらしく,グエル公園にはトカゲのような形状の色彩豊かなオブジェもある。






 そして,有名なカサ・ミラはバルセロナの町の中心付近にある。

 この建物は曲線だけの形状で建物内側に3つの吹き抜け空間が設置されており,それらも楕円形をなして地面から建物の屋上までを貫いている。

 更に独特なのは,この建物の屋上に設置された空気抜きのための換気口である。

 兵士の形だったり,サザエのような形だったり,人物のような形の換気口もあり,長時間観ていても飽きがこない。

 沢山の人達が屋上に昇ってそれらの奇妙な換気口を観ていた。

 屋上自体が陸屋根のような平面ではなくうねった曲線をなしている。







 これらの,ガウディの設計に大きな影響を与えたと言われているのがバルセロナ近郊にあるモンセラート(ノコギリ山)である。

 ここにはカトリック教の修道院があり,沢山の信者で賑っている。

 モンセラート(のこぎり山)の名称の通り奇妙な形の岩が林立している。


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