遊佐町(ゆざまち)吹浦(ふくうら)の「岩のり」
2012(平成24)年1月30日
山形県遊佐町,吹浦産の「岩のり」を頂きました。
遊佐町は,日本百名山の1つの海に隣接して聳(そび)える鳥海山(ちょうかいざん)の麓の町で,吹浦は鳥海山の裾野がそのまま海に入っている地域です。
鳥海山に降った雪や雨は伏流水となり,鳥海山麓だけでなく,吹浦等の海の中からも湧(わ)き出ています。
そのような鳥海山伏流水のミネラル分豊かな湧水により美味しい米や日本酒が出来るだけでなく,吹浦の海からは美味しい岩ガキやサザエがとれます。
そして,吹浦の「岩のり」も吹浦の海の美味しい恵みの1つです。
「岩のり」は例年厳冬期の12月から2月の季節風が激しく吹きつけ海が荒れる時期に波打ち際の大変滑りやすい岩の上から手摘みによって収穫される天然のものです。
「岩のり」の手摘み作業は滑りやすい岩の上の作業で,波打ち際で波をかぶることもあり大変危険な作業です。そして,岩礁(がんしょう)でとれる場所が少ないことから収穫量も少ない大変貴重なものです。
「岩のり」を味噌汁などに食べる直前に散らすと磯の良い香りがします。
特にこの時期寒鱈汁(かんだらじる)に入れると格段に風味が増し美味しいです。
以上