山形市の初市(はついち)と初飴(はつあめ)

2012(平成24)年1月11日

 

 毎年1月10日は,山形市の七日町を中心とした商店街で初市(はついち)が開かれます。

 味噌田楽や焼岩魚等の食べ物を売る露店や俎板(まないた),杵(きね)や臼(うす)等の木工品を売る露店,小正月の飾り物の繭玉(まゆだま)を売る露店等が立ち並び,大勢の人が出て大変賑(にぎ)わいます。

 初市の名物に初飴(はつあめ)があります。

 初飴は,元は旗飴(はたあめ)であったとのことです。旗飴は,和紙に飴を落として固めて小旗状にしたもので,むしろに紅花の花からつくった紅餅(古くから漢方薬であるとともに高級染料の原料)を干しているところをモチーフにしたと言われています。

 山形特産の紅花が豊作で紅花の商売が上手くいくようにとの願いを込めた縁起物です。

 旗飴は現在切り飴に形をかえ,初飴(はつあめ)となり,福を呼ぶ縁起物として初市で売られています。

以上
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