絶食療法体験記―淡路島五色町絶食道場入門記(ダイエット・減量・ファースティング)(牛乳・ミルク)(ヨーグルト)(バナナ)(パイナップル)(ビスケット)

絶食療法体験記―淡路島五色町絶食道場入門記(ダイエット・減量・ファースティング)(牛乳・ミルク)(ヨーグルト)(バナナ)(パイナップル)(ビスケット)

2002(平成14)年8月1日
2018(平成30)年5月16日改訂

2002(平成14)年7月に淡路島の五色町にある絶食道場(正式名称は「五色県民健康村健康道場」です。)に入ってダイエット(減量)してきましたので,そのことを書きます。

第一  絶食療法を受けようとした動機 

 1998(平成10)年夏にドイツのニュールンベルクやオーストリアのザルツブルク等でビールとワインを鯨飲し,また,ソーセージ・ハム・チーズ等を多量に摂取したことから一気に体重が5キログラム増加し,その後は努力しても減りもせず,かといって増えもせずの高止まり傾向でした。

 そこで体重を元に戻したいと思っていたところ,ある雑誌で「五色県民健康村健康道場」で絶食(ファースティング(FASTING))療法を指導していることを知り,日程を何とか調整して入ってきました。

第二  絶食道場の説明

 この絶食道場は,兵庫県と五色町が協力して建設したもので,財団法人が運営している日本でも世界でも唯一の公的な医学的管理の下に医学的絶食療法(ファースティング)を実施している機関だそうです。

 約20年前に開設された施設で,現在までで約2万人の入所者があったとのことです。

 道場長は,医学博士の笹田信五先生です。

 ちなみに笹田医師は私と同年令で昭和23年生まれです。

 場所は,淡路島のほぼ中央部の西側の五色町にあります。

 私は神戸のJR三宮駅近くのバスターミナルからバスで洲本行に乗り,明石海峡大橋を通って,途中の津名港で下車して,タクシーで道場まで来ました。

 JR大阪駅近くからも津名港で降りられるバスが出ているそうです。

 また,バスの到着時間に合わせて津名港から絶食道場まで道場のマイクロバスが迎えに来てくれます(私は時間が遅かったのでタクシーで入りましたが,タクシー代を後で道場からいただきました。有り難かったです。)

 道場は,五色町の山の中腹の高台にあり,建物から近くに瀬戸内海が一望できる素晴らしいロケーションです。

 周りは山や田や畑があり,緑が多く色々な鳥の鳴き声や蝉の鳴き声が聞こえて自然豊かな環境です。

 様々な鳥,そして,トンボや蛙や蝶々その他沢山の生物が見られる緑が溢れるような風光明媚なところです。

 この淡路島の五色町は,幕末にロシア通商の道を開いた高田屋嘉兵衛の生誕の地です。

 道場の建物は,赤い瓦屋根とクリーム色の壁の2階建て(一部3階建て)の建物で,2階にテラスが全室に面してあり,建物2棟が渡り廊下で繋がっている南欧風の瀟洒な建物です。

 設備もよくできています。

 男女別の大浴場があります。

 また,特別室にはユニットバスが付いています。

 コインランドリーもしっかりあります。

 広いロビーもあり,大きなソファーが沢山おいてあり,テレビを見たり,CDデッキがあるのでCDで音楽を聞くこともできます。

 3階に図書室もあります。

 3階の図書室から見る瀬戸内海の夕日が大変きれいです。

 このような環境の中で絶食療法を受けると心が洗われるようになります。

第三  絶食療法のコース及び入場者の分析

 絶食(ファースティング)療法のコースは以下の通りです。  

 体験コースー3泊4日(絶食1・5日間)
 入門コースー7日間(絶食3日間)
 短期コースー11日間(絶食5日間)
 標準コースー16日間(絶食7日間)
 長期コースー20日間(絶食10日間)

 対象者は,絶食療法が中学校高学年から60歳までとなっているようです。

 食事療法については,60歳以上の方が受けています。

 また,それ以外の年齢でも絶食療法が不適当とされた人は食事療法を受けています。

 道場の定員は40名位だと思います。

 私が入所していたときは,一番多いときには約30名の方が絶食療法や食事療法を受けていました。

 年齢分布ですが,男性は40代,50代が少なく60代が多いです。

 70代の人もいます。

 20代や30代の人も少しいます。

 女性は,20代,30代が圧倒的に多く,後はほとんどが60代・70代です。

 40代・50代は少ないです。

 最近女性雑誌にダイエットの特集記事が多いとのことで,そのような記事の中にダイエットを指導する施設のひとつとして,淡路島の五色町の絶食道場も紹介されているそうです。

 女性雑誌の記事をみて絶食道場に来ている若い女性が多いようです。

 男女比率は,女性が圧倒的に多く3分の2以上が女性です。

 (やはり女性のほうが時間と金があります。)

 地域的には,兵庫県から来た人が地元なので当然多く半分以上で,その外は大阪を中心とした関西からの人が多いです。

 四国や関東,九州から来ている人も数人いましたが,東北・北海道からは私一人だけでした。

 絶食道場に入った動機は,減量(ダイエット)が一番多いですが,健康増進の他にも高血圧やその他の症状の改善を目的にした人達も結構いました。

第四 絶食療法の詳細

 入所初日に笹田医師の診察があり,問診,血圧測定,尿検査,心電図検査等を行い,医学的に問題なければ絶食療法を始めます。

 絶食療法が不適当と判断された場合は食事療法を受けることになります。

 絶食療法も食事療法も一日に摂取するカロリー数はそれほど変わりなく,食事療法でも結構減量できるはずです。

 絶食療法の内容をご紹介します。

 絶食中は全く食物を食べないわけではなく,朝昼夕方と一日3回各1杯ずつの特製ジュースを飲みます。

 この特製ジュースは1杯が100キロカロリーで,合計1日300キロカロリーを摂取します。

 特製ジュースは,ヨーグルトと低脂肪ミルクとミックスしてビタミン・ミネラル分を加えたもので,それに朝はバナナジュースが入っており,昼はプレーンヨーグルト味で,夜はパイナップルジュースが入っており,美味しいです。

 ヨーグルトが苦手な人には牛乳が出ます。

 その他に夜食があります。

 夜食は夜8時にでます。

 マリービスケットとリンゴジュースです。

 これが,200キロカロリーです。

 絶食といっても,1日合計500キロカロリーを摂取します。

 全く何も食べないわけではありません。

 そして,絶食中は1日約2リットルの水を飲むように指導されます。

 私は,お湯に少し茶をいれたものとか麦茶を飲んでいました。

 私は1日3リットル程度のお湯を飲んでいました。

 空腹感はほとんどありません。

 苦しいということはなく,絶食期間の後半になると心身ともに爽快になってきます。

 絶食を始めると最初の3日間は1日約1キログラムずつ減量しました。

 4日目以降はそれほど多くはありませんが,数百グラム単位で減量していきます。

 絶食が終了して復食を取り始めますが,復食期間中も減量します。

 体重70キログラムの人で,5キログラム程度は減量するようです。

 復食は,最初3分粥(1日合計600キロカロリー)から始めて,5分粥(1日合計800キロカロリー),全粥(1日合計1000キロカロリー),最後が常食(1日合計1200キロカロリー)となり,絶食期間とほぼ同じ期間を使って徐々に戻して行きます。

 復食の最初は朝食がロールパン1個とマーマレードジャムそして夏ミカン4分の1でしたが,ロールパンの美味しさ,夏ミカンの酸っぱさと甘さが印象的でした。

 昼の3分粥も大変美味しく,醤油味の鳥のササミが久しぶりにおかずを食べたという感じで,豆腐にネギと鰹節をかけた料理も新鮮な美味しさでした。

 夕方の3分粥も美味しく,焼き魚も大変美味しくいただきました。

 デザートはヨーグルトとパイナップルでした。

 復食中も空腹感はありません。

 この分量で十分です。

 復食中も水分を1日1リットル程度とるように指導されます。

 前述のような風光明媚な自然豊かな環境のなかで絶食療法を受けると,体重が減量されるとともに心身ともリフレッシュしてきて生きている充実感を覚え,生命力が湧き上ってくる感じがします。

 瀬戸内海の浜風も身体に非常に良いのだと思います。

 絶食道場のパンフレットには以下のように書いてあります。

 「体重70キログラムの人では,体内に蓄積されているエネルギーは,糖質で半日分,蛋白質で12日分,脂質で70日分にも相当します。

 ファースティング中はこれらを食べて生きてゆくので,エネルギーの欠乏は起こりません。頭で描く妄想は別として空腹感はほとんどなく,むしろファースティングの後半では心身に爽快感が訪れます。

 確かに私もそうでした。

 なお,運動は朝の健康体操以外は散歩程度しかしてはならず,水泳パンツとゴーグルを持って行ったが使えませんでした。

 自動車の運転も禁止されており,自動車で行った人の車は駐車場の入り口にチェーンが張られて出ることが出来ないようになっています。

 そのような中で十分に自然を堪能し,時間をゆったりと過ごすようにスケジュールが組んであります。

 また,復食3日目から入浴が可能で,それまでは浴室でシャワーだけになります。

第五  日課の説明

 1日の日課は以下の通りです。

 適当な時間  起床採尿,体重測定(各自で測定します。)

 7:00
 心電図検査(対象者のみ)

 7:30
 朝食(復食期は7:45~) 巡回(看護師が各部屋を回ります。)

 8:00
 検温,脈拍測定(各自測定)

 8:45
 保健体操(太極拳のような練効18法を行います。
 動きがゆっくりしていて呼吸が深く大きくできるようになるので大変よい体操です。)

 9:00
 丹田呼吸法入門(丹田呼吸法をビデオを見ながら実習します。
 この丹田呼吸法が健康のために非常によいのです。
 座禅の呼吸法とほぼ同じだと思います。
 ちなみに丹田とは,臍(へそ)と恥骨結合の中間点の腹筋をさすとのことです。
 その部分を意識して呼吸を丹田で行うようにする呼吸法です。
 長く深い息ができるようになります。)

 9:30
 血圧測定(看護師が行います。)

 10:00
 診察(笹田医師の診察が日曜祝祭日を除いて毎日あります。)
 入所当日は血液検査もあります。

 11:30
 昼食

 13:00
 月曜日
 食生活レクチャー(基礎食)
 (栄養士さんが食事について講義をしてくれます。)
 火曜日
 「性格分析とご質問」(笹田医師の講義です。)
 水曜日
 「生かされてる医学とご質問」(笹田医師の講義です。)
 木曜日
 「心身相関とご質問」(笹田医師の講義です。)
 (この笹田医師の講義は,医学者の研究による
 人間の身体と心との関係を中心とするもので大変興味深いものです。

 その内容はこの文の末尾に記載した笹田医師が書かれた
 著書に詳しく書いてあります。)

 金曜日
 フリー

 土曜日
 ビデオ講座「健康と性格」

 日曜日
 ビデオ講座「自分の山を登るー21世紀の健康医学をめざして

 13:00
 町内視察
 月・水・金のみ(但し,月・水は14:00分出発です。)
 復食3日目以降で笹田医師の許可がでた人だけが参加します。
 視察場所は,五色浜,ウエルネスパーク五色,香りの公園パルシェ等
 道場からマイクロバスが出ますのでそれに乗って行きます。

 14:00から15:00
 検温・脈拍測定(各自測定)

 15:00
 健康チェック(看護師が質問して経過表に記入してくれます。)

 15:45
 丹田呼吸の会
 月曜日から金曜日まで
 健康維持に顕著な効果がある丹田呼吸法をマスターし実習する時間です。
 和室で20分間丹田呼吸法を実践します。

 16:00から17:20
 入浴時間(男子)

 17:00 
 夕食

 17:30から18:30
 入浴時間(女子)
 (特別室の場合はユニットバスが部屋にあるので,随時入浴できます。)

 18:30
 巡回(要注意者に対するものです。),門限

 20:00
 夜食
 (マリーのビスケットとリンゴジュースがでます。
 ビスケットがとても美味しく,リンゴジュースも甘く,とても楽しみな時間です。
 ジュースが苦手な人には牛乳がでます。豆乳もあります。
 夜食を相談室で食べますが,そのときは絶食中の人や復食中の人,
 そして,食事療法中の人達と楽しく語らう時間です。
 話題はどうしても食事のことが多いです。
 また,朝昼夕方の食事のときも食堂でそれぞれ集まって,
 20分くらいかけてファースティングの1杯のジュースを
 飲みながら入っている人達と語らいます。
 復食中も同様です。
 それらの食事の時間が何よりの楽しみです。)

 21:00
 巡回(かならず部屋にいることが必要です。)

 22:00
 消灯

第六 時間の過ごし方

 以上の日課で一日が始まり終わります。

 その間に結構時間的余裕があります。

 その余裕の時間は非常に貴重な時間です。

 ロビーでテレビを見ていたり,CDデッキで音楽を聞いていたり,新聞を読んだりして過ごします。

 また,3階の図書館で本を読んだりします。

 私は,入所前に段ボール箱で本を沢山送って置きました。

 日頃忙しくて読めないような大部なものを中心に送りました。

 それらの読書ができる時間は本当に有り難く貴重でした。

 難解な本から読みやすい本まで結構な数の本を読むことができました。

第七  なぜ絶食(ファースティング)は効くのか

 この点は私にはよく分からないので,絶食道場のパンフレットに書いてあることをそのまま書きます。

 なぜファースティングは効くのか

第八  絶食はどのようなことに効果があるのでしょうか。

 この点も私はよく分からないので,絶食道場のパンフレットに書いてあることをそのまま書きます。

 「こんな状態や病気には有効

 ファースティングの第一の目的は,健康者の健康増進です。

 以下のような病気にも効果があります。

 以上です。

 外にむかない症状や病気もあります。

第九 利用料金は以下の通りです。

 以下はパンフレットに書いてあることをそのまま書きます。

 利用料金-消費税は別途

 絶食療法等宿泊料(一日当り)

 その他に,使用料として1泊につき医学管理料5,000円・食事料1,500円(食事療法コースは,別途加算1,300円)

 入所時健康診査料12,520円(1回のみ)

 入所中の諸検査料等(必要に応じて)別途加算されます。

第十 絶食道場の連絡先等

 五色県民健康村健康道場の連絡先は,以下の通りです。

 興味のある方は連絡してみてください。

 〒656-1331 兵庫県津名郡五色町都志大日707番地
 TEL  0799-33-0535・33-0504
 FAX  0799-33-0013

 ホームページ  
 http://www2u.biglobe.ne.jp/~dojo/

 笹田信五医師が書かれた絶食療法の本があります。

 参考になさってください。

 日本放送出版協会(NHK出版)
 絶食療法―淡路島健康道場の試み  1500円(消費税込)

 

 

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