7.3 MEMよるスペクトル解析

7.3 MEMによるスペクトル解析
MEMをチェックすれば,MEM(最大エントロピー法)によるスペクトル解析を行います.
MEMによる解析において
 予測フィルタ項数m       m=2.5*sqrt(Points),
 自己相関関数最大ラグ数n   n=1.3*m
に設定しています.ただし,いずれも500点を越えることはありません.



MEMにおけるスペクトルの評価振動数
 FFTにおけるスペクトルの評価は,波形の解析時間Tに対し,1/Tを単位とする離散的な振動数においてのみ評価されますが,MEMでは連続的な振動数に対して評価することができます.
 「Spectrum Format Parameter」ウインドウの「MEM Div」で,上限振動数をfNの何分の1にするかを決めることができます.


MEMによる解析例

添付されているサンプルデータCSVsample.csvの第4チャンネルの信号について,256点のデータ(サンプリング時間間隔1/100秒で継続時間は2.56秒)について,MEMスペクトラムは下のようになります.



一方,FFTによるフーリエパワースペクトラムは下のようになります.
サンプリング時間間隔1/100秒で256個のデータでは,1/(2.56秒)=0.39Hzの分解能しかありません.