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茶碗の構造 釉薬の試み 枯泥 |
はじめに材料について 楽焼は粘土類を使用して製作します。各地に自由に利用出来る材料が豊富にあり、その性質によって適するものと不向きなものがあります。粘土類は、大変粘り強い原料ですので、これで形を作り、乾かすとちじんで固くなり、それを、さらに高い温度で焼くとなお一層収縮して、たいへん固くなります。形を作ったときからみると、相当小さくなります。このことを収縮率が大きいとか、小さいとかいいます。製作に当っては、この収縮率のなるべく少ない材料を選ぶか、または他のものを配合して、収縮率を少なくするかのどちらかです。 各地で発掘される粘土類は、花崗岩、石英粗面岩、石英班岩等の珪酸とアルミナを含んだ火成岩が長い年代を経て風化して出来たものです。そのままその場所にあるものを一次粘土と言い、雨水や川水に運ばれて沈殿したものを、ニ次粘土といいます。 一次粘土は岩石が風化して、移動せずにあるので、種々の不純物が少なく、白い色をしていて、それを焼くと純白と言える白さになります。しかし、粘り気は二次粘土より少ない。カオリン白絵土等です。 二次粘土は移動中に種々な物が混ざり、沈殿した粘土で、褐色やねずみ色をしています。粘り気が大変強く、焼くと、種類によって様々な色に焼きあがります。がいろ目粘土、木節粘土、等です。 がいろ目粘土は花崗岩が分解して出来たもので、僅かに移動した物なので、不純物が割合少なく、色は淡い褐色で、比較的白く焼きあがります。石英の粒が混じっているのでそれが蛙の目玉の様に光るので「がいろ目(尾張地方で蛙を、がいろと言う)粘土」と呼ぶようになりました。 木節粘土は岩石が分解した後、遠く水に流されて沈殿したもので、不純物が多く、ねずみ色をしています。この中に木片のような亜炭が混ざっているので、「木節粘土」と呼ばれるようになりました。 粘土類で形を作ると、粘力が強すぎて細工しにくく、また収縮率が大きく乾かしたり、焼いたりすると曲がったり、壊れたりします。そうした不都合をなくすために、粘土を調節したり、収縮率を小さくするために加える原料を「脱粘性原料」と呼びます。 珪石は脱粘性原料として、最も一般的に用いられている原料です。白色の石で非常に硬く、中には水晶のように透明な物もあります。 素地粉(キジコ)とは一度素焼または締焼した素地の駄目になった物を粉にして加えるための物です。造形に適した粘土を調整するには、上述の粘土又はこれに近い粘土(近所で井戸掘りなどで掘った時地下10M位の所から出た、ねずみ色、黒色、又は赤黄色の粘土)に対して約30〜50%位の珪石粉、又は「シャモット」或いは素地粉等(場合によっては川砂でもよい)を配合して調整します。先ず、粘土を天日で十分に乾かして粉砕し篩いを通し、これに前記の割合で徐粘剤(脱粘性原料)を配合し、適量の水を加えて充分練り、少なくとも10日程度寝かして置きます。(長期間寝かすほどよい)使用するときにはさらに充分練り上げて製作にかかります。 道具について(工事中)
右の図は、粘土を台の上に載せて作業しているところです。
第1図 回転板
下の図は、竹べらと金属へら(横からみたものと正面から見たもの)です。
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