鰲泥社

 

古屋枯泥の作品

古屋枯泥の紹介

 古屋枯泥は、山梨県に生まれました。昭和29年から陶作活動をはじめました。都内、埼玉,千葉、神奈川の小中学校に学校楽焼の窯の設置に尽力するとともに、それら学校の先生,生徒の作陶の指導をおこないました。昭和43年、和光市諏訪原団地の住民となり、近くに自分の窯を築きました。以来、そこを鰲泥社(ごうでいしゃ)と名づけて陶芸愛好家を指導しました。

1999年1月20日、92歳で亡くなりました。残された作品と、独自の作陶方法を少しづつ紹介しようと思います。

なぜ楽焼なのか

 古屋枯泥の作品は、茶道具、とくに樂茶碗を中心にしています。
  樂茶碗は、茶の湯の茶碗としてのみ作られます。枯泥は、茶の点てやすさ
、のみやすい形、色を追求しました。茶を点てるときの、茶巾と茶碗との触れ合い、茶筅のあたり具合、掌に置いたときのふくよかさ、それらの微妙を作り出す茶碗の構造に心を配りました。楽焼が、このような微妙さをあらわすには一番よい焼き方だと考えていました。手びねりで作り、釉も筆で丁寧に塗りこみます。色は、抹茶が映える黒が一番と考えていました。もちろん、黒茶碗以外に、赤茶碗、さらに茶碗に文様を入れる工夫(枯泥焼)もしています。茶碗は、つかわれてはじめて、微妙さが伝わるものと考えていました。

 どうぞ、お茶を点てられる時は、樂茶碗でお楽しみください。

 故人が残した茶碗は、遺族が所蔵、管理しています。興味のある方は、お問い合わせください。
   住所  177−0035 東京都練馬区南田中4−25−11 古屋鉄雄
   п@fax  03−3996−2268

更新日:2011年05月29日

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