|
フランス見て歩き
|
「貸し自転車事情(ベリブ)」
2007年7月にこの制度はパリから始まったようです。
自転車は個人で持つには経済的にも盗難の心配など考えると貸し自転車制度は便利な制度に思えます。トゥルーズの地下鉄の駅の近くにもこのベリブの自転車(Velo)がありました。気楽に朝の通勤、買い物などに使っているようです。サイクリングと言うよりは二、三十分の足として使われています。フランスは公共の場所に公告を出すことは出来ません。
この自転車制度に賛同した企業が資金を出しています。かわりに、自転車にその企業のロゴつけ走る広告塔が許されているそうです。日本の私鉄の駅のようにたくさんの自転車が置かれることはありません。
自動車についても考えられているようです。個人のものという考えは薄いようです。
「郵便局」
交通機関もそうですが郵便局も国営です。お昼休みを三時間くらいとるので私達日本人には不便です。開いてる時間はいつでも行列しています。日本のように用途用途で窓口が別れているということはないので、一列に並んで空いた窓口を待ちます。外国人の私達は特別郵便局へ行かなければならない用はないはずなのですが日本へ出すエアメール用の83チームの切手が滅多にないのです。都会でなければ需要がないのかもしれません。たった数枚の絵葉書を出すために並びます。日本なら表書きの空いたところに切手を貼ればいいのですが「切手は右上!」と注意されたりします。国内郵便は54チームです。面倒だとこの切手を二枚貼ってしまうのですが何時もいつもというわけには行きません。
「マルシェ」
市役所の前は広場です。人々が
集う町の中心です。休日になると朝市で賑わいます。ツールーズのキャピトル広場では週に二度、火曜日と土曜日の午前中、朝市で賑わいます。近辺の生産者が無農薬で生産したものに限ります。野菜、果物、その加工品、肉類、卵、蜂蜜、花などです。無農薬の条件は三年以上無農薬で生産したという証明を必要とします。認められた生産者だけが朝市に参加できます。形、色、傷など消費者は気にしません。ジャムにするには少しの傷や形など全然気にせずまとめて安くたくさん買ってジャムつくりをします。日本ではお店には並ばないだろうと思えるような見栄えの悪い果物も平気で並んでいます。彼らは味に自信があるのです。私たちも決まったおじさんからイチジクやブドウを買いました。パン屋さんも決めていました。朝市で売られるパンは大きいのに驚きます。私も長さ60センチくらい幅20センチくらいのパンをかってきました。でも朝昼夜パンですからあっという間になくなります。環境問題はこれから子どもを育てる若い人たちは決して無関心ではありません。小さなことですが野菜を入れてくれた紙袋は破けるまで何度でもそれを持参してそこに入れてもらいます。ビニール袋然りです。自分の買い物袋をもっているのはあたりまえです。日本のような過剰包装は皆無です。はじめて近くのパン屋さんでバゲットを買ったら5センチ四方くらいの紙でパンの中心をちょっと包むだけでした。もっとくるみたかったら自分で袋を持参すればいいのです。ごみの出る量は日本の半分以下だと思います。朝市というとまず食料品が浮かびますがほとんどの市にはあまり上等ではない衣類なども積まれています。娘達はなぜかそれらはいつも素通りします。
「フランスの紙事情」
フランスでは紙は高いので大事です。紙類のごみは殆どないといっても過言ではないと思います。第一に新聞は一軒一軒に配達されるという事はありません。読みたいときに駅の売店や本屋さんで買います。ですから公告が入っているということはありません。紙面は日本の半分くらいです。ポストに一日に五枚も六枚もチラシが入るということはありません。ポストは鍵のかかった入り口の中にあります。以前インドからの手紙の封筒がこちらからの封筒を裏返したものでしたが、フランスも紙を大事に使います。それに引き換え日本のわが家は紙が氾濫しています。
クリスマスの時は思いっきりのラッピングをしました。それは又別のことです。