時空と運動と虚数
・運動とは時空の伸び縮みである。
・伸び縮みした時空は虚数方向に曲がる。
・電磁気の関係の式では虚数を用いる。
交流においては、電流と電圧の波の位相が90°ずれる。
これを電流を実数軸と電圧を虚数軸に配置し、
複素数平面を回転する波で表現することがある。
cos(ωt) + i sin(ωt)
電気と磁気の関係においても同様で、位相が90°ずれる。
磁力があることによって電力が発生するのではなく、
磁力の変化によって電力が発生する。
(下記の「マクスウェル方程式」を参照)
数学的には、磁力の微分が電力に比例する。
cos の微分はsinなので、結果、位相が90°ずれることになる。
なぜ、2つの位相がずれた波の片方を虚数にするかというと、
cos(ωt) + i sin(ωt)の式はeiωtと書き換えることができ、
式の表記を簡素化できるからである。
・量子力学の関係の式でも虚数を用いる。
量子の波の式 ψ = cos(kx-ωt) + i sin(kx-ωt)
複素数平面を回転する波である
シュレディンガー方程式 iħ(∂ψ/∂t) = -(ħ2/2m)(∂2ψ/∂x2) + V(x)ψ
・磁気は電子の運動による時空の縮みで生じる。
「磁力の正体」のページを参照
・重力は電子とクオークの運動による時空の縮みで生じる。
「なぜ質量があると時空が曲がるのか」のページを参照
【参考】
マクスウェル方程式
次の4つの方程式からなる
1) rot E = -∂B/∂t
E:電場 B:磁束密度
電磁誘導の法則
磁力の変化によって電流が発生する。
2) rot H = i + ∂D/∂t
H:磁場 D:電束密度 i:電流
電流のつくる磁場に関するアンペールの法則を
変位電流∂D/∂tを加えて一般化したもの。
電流によって磁力が発生する。
電流の流れる方向に対してネジの回転のように磁力が発生する。
3) div D = ρ
ρ:電荷密度
電荷のある物から、外側に電気力線が出ていくことを示す。
4) div B = 0
磁力線が閉曲線であることを示す。
N極から出てS極に入るので、結果、外に出ていかない。
rot (▽×)
ベクトル場の回転
回転軸方向に右回りであることを示す
負の値の時は左回り
div (▽・)
ベクトル場の発散
ある点から外側に流出ていくことを示す
負の値の時は流入
物理なんでも帳