なぜ質量があると時空が曲がるのか

ニュートンの万有引力の法則では、質量のある物体は重力を持つ。
なぜ、質量のある物体が重力を持つのかというと、
アインシュタインの一般相対性理論では、質量のある物体が、
周りの時空を曲げるからだという。
では、なぜ、質量のある物体が周りの時空を曲げるかというと
その理由は明らかにされていない。

私見では、原子内で運動する素粒子が原因になっている。

特殊相対論と一般相対論を図式化すると、次のようになる。

特殊相対論 運動がある → 時空がゆがむ → 質量が増える
一般相対論 運動が増える ← 時空がゆがむ ← 質量がある

特殊相対論では、物体が運動すると、その時間は遅れ、その進行
方向に空間が縮む。そして、同時にその物体の質量が増える。
一般相対論では、質量のある物体があると、その周りの時空が
ゆがみ、その影響で重力が発生し、引力で物体の運動が起きる。

物質を構成している原子では、その中の電子、クォークなどの素粒
子が絶えず高速で運動している。特殊相対論の理屈により、その
周りの時空がゆがむ。物体に近い空間ほど縮む率が大きくなり、
空間密度に差が生じる。

「光が曲がる現象」のページで説明したとおり、
空間密度の差があると光が曲がる。物質も同様に引かれる。
物質密度が大きいところは、空間密度が大きい。
空間密度が大きいから、光は曲がるし、時間が遅くなる。

なぜ、物質が運動すると、その物質だけでなく、その周りの空間
も縮むのであろうか。

私たちには「物質」が「空間」の中を「運動」しているように見えるが、
実際は、「物質」は「空間」の「運動」である。

量子力学によると、物質も光も波である。この波は空間の運動で
ある。一箇所で運動(回転運動)する波が物質であり、直進運動
する波が光である。

物質がないところに空間はないし、空間の無いところに物質はない。
空間の中に物質があるのではなく、空間の一形態が物質である。
たとえて言うなら、大地に山が乗っているのでなく、大地の膨ら
んだ所が山である。

どこから空間でどこから物質かは区別できない。空間の波の頂点
が物質と認識されるのである。

遠心力も空間の収縮で説明できる。回転する物体は、回転の中心
よりも外側の方が速く運動する。つまり、外側の方が空間の
収縮率が大きい。そのため、空間密度の差が生まれ、光や物質が
外側に引かれるのである。

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