供えられる

 

摂理主に頼る主の導き

 

 

 

1.スウェーデンボルグ

2.トマス・ア・ケンピス

3.ヴァッスーラ

4.ルイザ・ピッカレータ

 

 

 

 

1.スウェーデンボルグ

 

 

天界の秘義677

 

 再生することが出来る人間の食物については、事情は以下の如くである、即ち、人間は再生することが出来る以前は手段として役立つことが出来る凡ゆるものを供えられる必要があるのである、即ち、意志に対する手段としては幾多の情愛の幾多の善と歓喜とを、また理解に対する手段としては主の聖言から発している幾多の真理とまた他の源から発している確認させる事柄とを供えられる必要があるのである。人間がこのようなものを供えられないうちは再生することは出来ない、即ち、これらのものが食物となるのである。このことが人間は成人期に達しない中は再生しない理由である。しかし人間各々にはその人に特有の、またいわばその人自身の食物があり、それがその者が再生する以前に主によりその者に供えられるのである。

 

 

 

 

天界の秘義2679

 

 人間の凡ゆるものはその最小のものすらも主により予見され、永遠にその者の未来の状態のために供えられており、しかもそれは何らかの方法で可能な限り、またその者が自分自身が主により導かれるのに甘んじる限りその者の益になるように行われているのである。

 

 

 

天界の秘義2892

 

なぜならそのとき彼はひたすら主のみを信頼し、他の事柄を思い煩わないで、凡ゆる事柄は彼の善と祝福と幸福に永遠に向かっていると確信しているからである。しかし自分が自分自身を治めていると信じている者は絶えず取り乱しており、幾多の欲念の中へ未来の事柄に関わる心労へ、かくて種々の不安の中へ拉し去られて行くのである。また彼はそのように信じているため、悪の欲念と誤謬の信念もまた彼に密着しているのである。

 

 

 

霊界日記1214

 

 外的な天界の天使たちは、一切のものは主により現存し、供えられているとは余り充分には信じてはおらず、それでチャンス[機会]が在ることを容認はするが、内的な天界の天使たちは何らチャンスは容認はしないで一切の物は、その最小のものに至るものまでさえも主により供えられ、かくて連続して起る偶発事も摂理であると信じている。

 

 

 

天界の秘義5264

 

神(すなわち、主)が為される凡ての物は供えること[摂理]である。

 

 

 

天界の秘義5155

 

(供えられたものからではなくて)先見されたものから決定されたものが意味されている理由は、供えることは善について述べられはするが、先見[予見]は悪について述べられるということである、なぜなら善はすべて主から流れ入っており、それでこれは供えられはするが、しかし悪は凡て地獄から、または地獄と一つになっている人間自身のものから発しており、それでこれは先見[予見]されるからである。悪については、摂理[供えること]は悪をより小さな悪の方へ向けることであり、または決定させることであり、かくて為し得る限り善の方へ向けることまたは決定づけること以外の何ものでもないが、しかし悪そのものは先見されるのである。

 

 

 

天界の秘義5503

 

「言った、神が私たちに為されたこのことは何ですか」。これはかくも豊かに供えられたために、を意味していることは『神が為されたこと』の意義から明白であり、それは供えられることである、なぜなら神が為されることは凡て供えられること[摂理]以外の言葉によっては表現されることは出来ないからである。このことの理由は神がまたは主が為される凡ゆるものの中には永遠のものと無限のものとが存在しており、この二つのものは『供えられること[摂理]』という言葉の中に在るということである。彼らは驚いたため、それで、それ程多くのものが供えられたために、が意味されるのである。

 

 

 

 

2.トマス・ア・ケンピス

 

トマス・ア・ケンピス/キリストに倣いて/2・10

 

[4]自分の受けるよいことをすべて神のおかげと思う人は、人間がおたがいに授けたり受けたりする名誉などは求めないで、ただ神から出る光栄(さかえ)だけを望む。そして自分や諸聖人において神が他のすべての物に超えて賛美せられたもうことをこいねがうが、これこそかれらの力を尽くす唯一の目的なのである。

 

 

 

 

3.ヴァッスーラ

 

 

ヴァッスーラ/神のうちの真のいのち/2巻P243

‘88・6・20

 

分かった、では私の言葉に耳を澄まし 花を咲かせなさい、香のようなあまい薫りを放ち、四方に薫りをひろげなさい、私のすべてのわざによって 主なる私を祝福しなさい、我が名は偉大と宣言し、その摂理的みわざがいかに素晴らしいかを伝えなさい、私の秩序はすべてすみやかに実現する、裁く心でこう言わないように教えなさい、「これはなんだ? どうしてそうなのか?」 すべては時機が来れば解き明かされよう ♡ 彼らがこう言うのを学ぶように、「主の御わざはすべて良い」と、しかるべき時に必要なものは全て与える、こう言ってはならない、「あのほうが これよりはましだ」と、すべては時機に叶って その値打ちを現す。 そこで今はもう歓喜しているように、あなた方の神である私を祝福しなさい と言う ♡ 皆を愛している! ♡♡♡ 私と一つになっているように、私を感じ、識別し あとに付いて来なさい

 

はい 主よ。 ♡

 

 

4.ルイザ・ピッカレータ

 

ルイザ・ピッカレータ/被造界の中の神の王国/1巻P73

 

わたしの娘よ、そのことであまり悲しまないで下さい。むしろ死んだ人のようにわたしの腕の中に全てを委ねなさい。あなたに関して人びとが言ったり、したりすることを見るために目を開いているかぎり、わたしはあなたの上に自由に振る舞うことができないということを知っていて下さい。さあ、それではあなたはわたしを信頼したくないのですか? もしかしたら、わたしがどんなにあなたを愛しているか体得しなかったのですか? よろしい、あなたの上に起る全てのことは、それが悪魔を通してのことであれ、または人間からくるものであれ、あなたのよりよい善のためにわたしが彼らに許し、つかさどっているのだということを覚えていて下さい。それらはあなたの霊魂を、わたしが選んだ最終の状態に導く以外の目的を持ってはいないのです。ですからあなたは目を閉じて、わたしの腕の中に安心していてほしいのです。あなたの周りで起こることを眺めたり調べたりしないで下さい。そうでなければあなたは時間を失うことになり、あなたが召されたあの身分に決して到達することはできないでしょう。それからあなたを囲む人びとに関しては、何も考えないように。彼らには深い沈黙でたいし、善意をもって全てに従いなさい。あなたの命、考え、心臓の鼓動、あなたの呼吸、そして愛情などが、人びとがあなたに与える悩みとともに、神の正義の裁きを和らげるための絶え間ない償いのわざであるようにして下さい。